介護福祉士が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

介護福祉士

超高齢化社会を迎える日本においては介護福祉士は貴重な存在。

種類 難易度 合格率 学習期間

国家資格

やや易しい

70%

3か月以上

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

スキルアップ

10〜30万円

学歴要件その他

※受験するためには所定の学歴または実務経験が必要です。取得費用は実務経験ルートで取得した場合です。

最終更新日:2020/08/28

介護福祉士とは

食事の介護をする女性

現在日本では、かつて世界で例を見ないほど急速な高齢化が進み、その結果さまざまな問題が発生しています。

 

寝たきりの高齢者や身体障害者の増加もその問題の1つです。

 

高齢者や身体障害者が安心して介護を受けられるようにする介護の専門家が介護福祉士です。

 

介護福祉士は専門的知識と技術をもって、認知症や寝たきりのお年寄り、障害があるために日常生活を営むことに支障がある人たちに対し、身体的・精神的自立を助けるために入浴、食事、排泄等の介護を行います。

 

また、日常生活を営むための必要な行為として、医師の指示の下に喀痰吸引や、その人本人(当事者)や介護者(家族など)に対して介護に関する指導もします。

 

介護福祉士は、英語表記で表すとCCW(Certified Care Worker)となりますが、一般的にはケアワーカー(CW)と称されています。

 

関係団体:HOME - 公益社団法人 日本介護福祉士会

社会福祉士・精神保健福祉士との違い

介護福祉士は、社会福祉士、精神保健福祉士と並ぶ福祉系三大国家資格(通称:三福祉士)の1つです。

 

関連資格:社会福祉士とは

 

3資格は同じ福祉系の名称独占資格ですが、仕事の内容はそれぞれに特徴があり目的が違います。

 

介護福祉士は、前述の通り高齢者や障害のある人のように日常生活を送ることが困難な人に対して、入浴、食事、排泄などの介護をお手伝いします。

 

社会福祉士は、高齢者や障害者に対して介護・介助はしません。介護福祉士のように直接的に身体に触れて介護をするのではなく、あくまでも介護を必要とする人やその家族に対する助言や指導などの相談援助が目的です。

 

精神保健福祉士も社会福祉士と同様に、助言や指導などの相談援助が目的ですが、生活する上で困難な問題を抱える精神障害者を対象としている点に特徴があります。

 

関連資格:精神保健福祉士とは

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

介護福祉士のレーダーチャート

介護の業界は長年に渡って慢性的な人手不足です。おそらくこの先もずっと同じ状況でしょう。

 

そのため、女性の再就職や転職にはかなり役立つ資格がこの介護福祉士です。超高齢化社会を迎える日本においては、今後も確実に需要が見込めます。

 

介護福祉士の求人は全国的に多く、売り手市場が続いています。

 

特に、最近は都市部だけではなく地方にも介護施設が多く建てられていることもあって、地方でも求人は多くあります。

 

介護福祉士の就職率は高く、ハローワークに行けば一年中介護職員の求人を出している施設もあります。

 

介護について学べる学部のある短大・大学、専門学校等は年々増加しています。中でも介護福祉士を取得している学生は、圧倒的に就職率が高いようです。卒業生の就職率はほぼ100%です。


介護福祉士の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

日本中で介護の施設は増え続けています。1つ施設ができたら大量に職員を採用しますし、既存の施設でも常に毎年4〜5名は職員を採用している状況なので就職先は多くあります。

 

無資格の職員も採用しますが、介護福祉士の数が定員に対し一定数以上であれば国から補助金が出るという重要なメリットも施設側にはあるので介護福祉士は非常に重宝されます。もちろん就職は無資格者よりも有利です。

 

職員が介護福祉士の資格を取れば資格手当が支給されたり、責務あるポジションに就くことが可能になります。

 

介護の業界で仕事をしている人にとっては、まさにキャリアアップに使える資格です。採用する施設側にとっても介護福祉士は使える資格です。

大学へ進学するのがおすすめ

 

介護福祉士は働きながらでも比較的簡単に取れる資格です。高校中退や中卒の介護未経験者でも3年介護施設で働けば受験資格を得られます。

 

将来介護の世界で働く気なら、資格取得よりもできれば大学に進学されることをおすすめします。介護福祉士よりもまずは大卒という学歴の方が重要です。

 

就職する際は大卒の方が有利です。採用後の給料などの待遇も違います。世間一般的にどんな職業でも概ね高卒より大卒の方が生涯年収は高いです。大卒はステータスです。

 

将来、社会福祉士などの資格を取る時も大卒の学歴があれば役立ちます。社会福祉士であれば生活相談員として、より安定した職業に就くことも可能です。仕事の選択肢が増えるということです。

 

将来介護の仕事に就きたいのであれば、福祉系の学部がある大学がおすすめです。

お金をかけて学校へ行くなら他の選択肢も

 

せっかくお金かけて学校行くのであれば、他の国家資格も選択肢として考えてください。

 

前述の通り、介護福祉士は誰でも比較的簡単の取得できます。つまり、年をとってからでもいつでも取れます。若い人達が最初から目指すにはハードルが低すぎます。

 

例えば、看護師や保健師、理学療法士等、臨床検査技師等もおすすめです。

 

関連資格:看護師とは保健師とは理学療法士とは臨床検査技師とは

 

看護師、理学療法士を持っていても介護の仕事はできます。もちろん介護職より給料は上です。

 

看護師は、介護福祉士と比べても需要はあります。就職先は豊富です。介護の現場で一緒に働くのであれば看護師の方が立場は上です。

 

仮に看護師として3年以上勤務すれば介護福祉士の受験資格が得られて介護福祉士になれます。

 

介護福祉士は、最初から目指すのではなく最後の手段として考えてもちょうど良いくらいです。

介護福祉士は離職率も高い

 

介護福祉士の求人は多く、大量に職員を募集している介護施設も多いため、特に苦労することもなく就職先を見つけられます。

 

しかし、残念なことに離職率は高いのが現実です。体力を使う仕事の割には給料が安いというのが理由です。

 

介護福祉士は、夜勤までやって年収で300〜400万円くらいと言われています。一般企業と比べて著しく安いとまでは言えませんが、生活に余裕が持てる金額ではなさそうです。

 

そのため、介護福祉士を辞めて、良い給料を求めて准看護師などの他の資格を目指す人もいます。

 

関連資格:准看護師とは

 

現場では、認知症や口うるさい高齢者を相手するので忍耐力と穏やかな人柄が求められます。尿や便を垂れ流しの人がいても何も考えずに処理しなければなりません。

 

さらには、現場での人間関係、家族からのクレーム、安い賃金に見合わない環境の中で他人の命をあずかるというプレッシャー・・・働き始めてから理想と現実のギャップに耐えられなくなって辞める人も少なくないようです。

 

介護福祉士は、辞めてもすぐまた次の職場が見つかりやすく、条件面が多少良くなればと思って気軽に転職できるので転職率が高くなっているという現実もあるようです。

 

介護福祉士になるには

介護福祉士の国家試験を受験するためには、以下のいずれかの受験資格を満たす必要があります。どなたでも受験できるわけではありませんのでご注意ください。ユーキャンのような全くの独学では受験できません。

 

平成29年度に「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正され、受験要件が大きく変更されました。

  • 養成施設ルート:福祉系の大学・短大、専門学校を卒業する
  • 実務経験ルート:介護現場で3年以上働き介護福祉士実務者研修受講
  • 福祉系高校ルート:高校の福祉科などを卒業する

受験資格につきましては、以下主催者ホームページにてご確認ください。
[介護福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図):公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

 

他に、経済連携協定(EPA)ルートがありますが、これは外国人の就労受け入れに関する規定です。

 

介護福祉士実務者研修(実務者研修)とは、介護技術や認知症、医療的ケアなど、介護職に必要な知識や技術を学ぶ講座です。実務者研修のは民間の資格スクール等でも開講されており、誰でも受講できます。

 

受講料の相場は10万〜20万円くらいですが、国や民間企業の「資格取得支援制度」を活用すれば安く抑えられます。

 

すでに介護職員初任者研修などを持っている人は、修了までの期間が短くなったり受講料が安くなります。

 

関連資格:介護職員初任者研修とは

 

介護福祉士

一番手っ取り早いのは、無資格で介護施設に就職して3年以上働いて受験資格を得る方法です。ただし、3年の間に実務者研修を受ける必要はあります。学歴要件はないので中卒でも大丈夫です。

 

その後国家試験に合格して、登録を経て晴れて介護福祉士です。

 

介護職員初任者研修さえ持っていればすぐに就職できます。身体介護もできます。

 

しかし、現場での経験が無ければ、介護福祉士を持っていてもいきなり正職員としての雇用は難しく、まずは契約社員やパートといった待遇が多いようです。

 

学校へ通うよりも、介護の現場で3年働いて、受験資格を得る人の方が多いようです。

 

※友人の介護福祉士に登録証を借りて写真を撮らせてもらいました。

近年合格率は上昇、合格しやすい国家試験に

厚生労働省の合格率推移によると、初回(平成元年)こそ難易度は高く合格率は23.2%でした。

 

以降合格率は上昇し続け、第28回(平成28年)までは概ね40〜60%で落ち着いていました。しかし、平成29年の制度改正を機に合格率は70%代まで上昇し、難易度は確実に下がっています。

 

参照:介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移(pdf)

 

勉強方法としては、市販のテキストと問題集を各1冊決めて、それを繰り返し学習すれば3〜6か月ほどで合格できます。

 

テキストは決して薄くはないですが、その中身すべての分野が必ず出題される訳ではありません。いかに効率よく勉強するかが重要です。

 

例えば、認知症の種類や骨筋肉の働きなどは必ず出題されます。確実に理解して暗記すれば1〜2点は取れます。

 

また、事例問題においては介護福祉士として適切な対応を問う問題が多く出題されます。このように頻繁に出題される分野があるので、傾向を掴みそこを集中的に勉強します。

 

筆記試験では全科目で得点しなければならないので、得意科目だけ伸ばしても合格できません。苦手な分野はテキストと問題集を繰り返し解いて弱点を克服しましょう。

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介護福祉士 試験情報

試験日

お申込み

筆記:1月下旬
実技:3月上旬

例年8月上旬〜9月上旬

受験資格

所定の学歴または実務経験が必要です。

試験内容

筆記試験:全国34試験地
実技試験:東京都、大阪府

 

筆記試験と実技試験があります。
【筆記試験】5択のマークシート方式、約120問

  • 人間の尊厳と自立
  • 人間関係とコミュニケーション
  • 社会の理解
  • 介護の基本
  • コミュニケーション技術
  • 生活支援技術
  • 介護過程
  • 発達と老化の理解
  • 認知症の理解
  • 障害の理解
  • こころとからだのしくみ
  • 医療的ケア
  • 総合問題

【実技試験】

  • 介護等に関する専門的技能

【筆記試験合格基準】

  • 全体の約60%正解
  • 全科目において得点していること

13科目のうち、1つでも0点があると合格にはなりません。

試験に関する詳しい情報は[介護福祉士国家試験]:公益財団法人 社会福祉振興・試験センターをご覧ください。

介護福祉士 おすすめテキスト・基本書

わかる!受かる!介護福祉士国家試験合格テキスト2021

介護福祉士の受験生に最も支持されているテキストです。

 

「キーワード」「出題頻度マーク」「頻出!マーク」などで分類されており、効率よく学習できます。

 

本書とワークブック上下2冊がありますが、よく内容がまとまっているこのテキストだけで十分です。あとは過去問題集や予想問題集を解けば確実に実力アップにつながります。

種類 評価
テキスト

介護福祉士 おすすめ問題集

介護福祉士国家試験過去問解説集2021: 第30回-第32回全問完全解説

2020年1月に行われた第32回試験を含む、直近3年分、計375問の試験問題を収録した過去問題集です。解説が丁寧で分かりやすいのが特徴です。

 

過去に出題された問題は、少し内容を変えて繰り返し出題されます。過去問の内容を完全に理解し、周辺知識まで確認するのは重要です。

 

各設問に丁寧な解説が記載されているので、サブテキスト代わりとしても使える問題集です。

種類 評価
過去問題集

介護福祉士 おすすめ参考書

スーパー嫁の汗と笑いの在宅介護: お義母さん!トイレはこっちです

子育てをしながら要介護4で認知症の姑と、要介護5で体が不自由なその妹の2人を自宅にて介護している筆者の日常を描いた一冊です。

 

介護体験の本によくあるような「辛かったけどその苦労も含めて良い経験でした」みたいな、重い内容ではありません。思わず吹き出してしまう内容ばかりで最後まで楽しく読めます。

 

介護が身近な人にとって精神的な味方になる本です。介護の職に就いている人でも「あるある」とうなずける内容ばかりです。

種類 評価
参考書

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