マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティングの仕事に就きたいのであればまずは営業や販売現場から
種類 | 学習期間 | 難易度 | 合格率 |
---|---|---|---|
民間資格 |
1か月程度 |
易しい |
非公開 |
活かし方 | 取得費用 | 受験資格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
自己啓発 |
~1万円 |
誰でも受験可 |
※合格率は非公開です。
最終更新日:2022/09/27
マーケティング・ビジネス実務検定とは
試験の学習を通して、主に企業で求められるマーケティングの総合的な知識を学習します。内容は、営業職や販売職にも対応した資格となっています。
マーケティング・ビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会が2005年から主催しています。
試験は、難易度の低い順にC級、B級、A級の3種類に別れています。
主催者サイト:マーケティング・ビジネス実務検定とは? | 検定試験の紹介 | マーケティング・ビジネス実務検定(R)
売れる仕組みを作るのが「マーケティング」
マーケティング(marketing)とは何か?それは「企業がモノやサービスを顧客に売るための仕組みづくり」だと言えます。
顧客にモノやサービスを提供するには、まずその商品内容や価格を決めます。多く売って利益を出すには、流通経路や販売方法、販促方法や広告の媒体も考えなければなりません。
そのために、「顧客のデータを分析する」「理想的な広告を出す」「より多く集客して販売する」などのマーケティングの手法を用います。
一般的に、マーケティングと言うと、「広告」と思ってる人が多いようですがそれは間違いです。広告は1つ手段にすぎません。
企業が、顧客が真に求めているニーズを調べ、求めている商品やサービスを提供し、価値や満足を提供するために様々な手段がマーケティングです。
役に立つ資格なのか?
「マーケティングに興味がある」「マーケティングの知識を身に着けたい」と考えている学生は多いようです。「将来マーケティングの部署に就職したい」というのが理由です。
何となく企業にとって、マーケティングは「花形の部署」的なイメージがあるからでしょう。
もちろんマーケティングを担当する部署は会社の業績に深くかかわるので、非常に重要であるのは間違いありません。
そこで、何か手っ取り早く知識を証明できそうな資格はということでマーケティング・ビジネス実務検定取得を検討するようですが、残念ながらこの民間検定を取得しても就職や転職に役立つことはほとんどないでしょう。
マーケティング・ビジネス実務検定試験は、マーケティングの基礎知識について学習するための一手段にすぎません。
就活の際に、履歴書に書いたとしても自分をPRするための材料にはなるかもしれませんが、そこまでです。この資格がなくてもマーケティングはできますし、世間的に必須の資格であるとも認知されていません。
経験者優遇、現実的には学歴がモノを言う業界です。文系国立大学あるいは名門私立大卒が採用にあたっては有利です。
法的な根拠のない民間の検定試験は企業にとってプラスの判断材料にはならないでしょう。取得するメリットはあまり無いです。
将来性を徹底研究
この資格の活かし方
会社員として会社に売上で貢献するには、マーケティング活動というのはとても重要です。
「マーケティングのスキルを身に着けたいけど、何から始めればいいのか分からない」なんて人も多いのではないでしょうか?
実は、マーケティングの勉強を順序立ててできる参考書は少ないですが、マーケティング・ビジネス能力検定の学習を通して体系的にマーケティングについて学べます。
マーケティングの知識は、製造業、小売業、サービス業、広告業など幅広い業界で利用できます。
学習を通して得た知識を、営業、販売、企画、宣伝といった職種や部署で活かせます。
営業や販売職に就きたいのであれば評価されるかも
マーケティングの部署で働いてみたいのであれば、やはり現場で実務経験を積まなければなりません。
つまり、実際に営業や販売の業務に携わり、そこで成果を出したといういう現場の経験が必要になります。
机上でいくら学習しても、第一線で顧客の声を生で聞いてきた現場の経験にはかないません。
経験があってこその理論です。実際に営業経験がなければ、企画職としては採用されません。社内での異動もやはり現場経験が重視されます。
「まずは営業や販売職に就いて実績を出したい!」という目標の上でマーケティング・ビジネス実務検定の資格を取得するのが現実的です。
仮に、将来企画などの部署へ行きたいにせよ、まずは営業で実績を上げるのが優先です。
多く実績を上げた経験と、理論的なマーケティングの知識があれば仕事により一層活かせます。
中小企業診断士の資格の方がよほど評価される!
マーケティング・ビジネス実務検定の資格は、マーケティングの仕事に就くためにはあまり有利にならないと前述しましたが、唯一就職や転職に有利になりそうな資格があります。
それは、中小企業診断士です。
関連資格:中小企業診断士とは
中小企業診断士の試験科目の中に「企業経営理論」がありますが、その中にマーケティング理論が含まれています。単純な知識が問われる問題ではなく、深い理解が求められます。
マーケティング分野には多くの民間資格が存在します。例えば、ビジネスキャリア検定、販売士、統計検定、ウェブ解析士、ネットショップ検定、ネットマーケティング検定、マーケティング検定、統計士、データ解析士・・・などです。
関連資格:ビジネスキャリア検定とは、販売士とは、統計検定とは、ウェブ解析士とは、ネットマーケティング検定とは
残念ながらこれらは全て誰でも短期間で取得できる民間の検定試験です。これでは知識を十分にアピールできません。どれもおすすめできる資格ではないです。
中小企業診断士は国の法律で定められた国家資格です。大企業から中小企業まで就職・転職する際にPRできます。
学生であれば時間もあります。マーケティングの仕事に就きたいのであれば中小企業診断士を目指してください。
合格するには
マーケティング・ビジネス実務検定はレベルに合わせて難易度の低い順にC級・B級・A級の3つに分かれています。
それぞれのレベルは、下記のレベルだと言えます。
- C級:入門者レベル(定形業務ができる)
- B級:応用レベル(実際の業務の運営ができる)
- A級:管理者レベル(立案と決定、判断ができる)
合格率は全ての級においてが非公開ですが、受験者によると難易度の高い資格検定ではないようです。
例えば、C級であれば、1日数時間1か月程度の学習時間で十分合格できます。初学者でも短期間で合格できます。長くても2か月あれば何とかなりそうな試験です。
学習方法としては、公式テキストを繰り返し読むのがいいでしょう。C級であればテキストだけでも合格できます。
実際に身になるような学習はB級からです。既に営業での経験がある人や、マーケティングの部署に在籍する人であればB級のテキストから学習するのがおすすめです。
B級に合格するにはテキスト+問題集も必要です。
各級の本試験お出題例が出ているので参考にしてください。参考:各級の出題傾向・出題例 | 検定試験の紹介 | マーケティング・ビジネス実務検定(R)
試験情報
試験日 |
お申込み |
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年4回実施 |
主催者サイトをご覧ください。 |
受験資格 |
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受験資格の制限は一切なく、どなたでも受験できます。 |
試験内容 |
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試験級は、難易度の低い順にA級、B級、C級の3種類です。
【試験方法】マークシートによる記述
【合格基準】
【試験会場】:東京、横浜、名古屋、大阪、福岡 |
試験日程・お申し込みについては今後のマーケティング・ビジネス実務検定®お申込み・実施日程 | お知らせ | マーケティング・ビジネス実務検定(R)をご覧ください。
おすすめテキスト・基本書
マーケティング・ビジネス実務検定(R) ベーシック版テキスト〔第8版〕 | |||||
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マーケティング・ビジネス実務検定C・B級受験のための公式テキストです。
内容はわかりやすくまとまっているため、マーケティング初学者でもスラスラと読める内容です。マーケティング理論の基礎から体系的に学べます。
巻末には本試験の過去問題も掲載しているので試験対策に十分使えます。C級であればこれ一冊で合格できます。
これからマーケティングについて学びたい方や、営業職の人にもおすすめできる良書です。 |
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マーケティング・ビジネス実務検定 アドバンスト版テキスト〔第5版〕 |
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マーケティング・ビジネス実務検定B級対策テキストです。これ一冊に過去問があればB級合格には十分です。
試験対策だけでなく、マーケティングの知識向上にも利用できます。
これ1冊のみで学習するだけでは、B級合格は難しいので過去問を購入して、試験問題に慣れておく必要がありそうです。問題集は公式ホームページより購入してください。
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おすすめ参考書
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS) |
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この本の筆者である西口一希氏は、P&G、ロート製薬の消費財に始まり、スマホアプリであるスマートニュースなどに携わって数々の実績を上げています。その際に、成功に導くための本質となった内容を中心に紹介されています。
実務としてマーケティング業務に従事している人向けの本です。内容は素晴らしく、イッキに最後まで読めてしまいます。
マーケティング初心者には少し難しい内容です。 |
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