マーケティング・ビジネス実務検定は意味ない?メリットは
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 非公開 |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~1万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
自己啓発 | 1件 |
- 上記はC級についてです。
- 合格率は非公開です。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年7月29日に集計。
マーケティングの仕事は多くの学生が憧れる人気の職種です。
しかしマーケティング・ビジネス実務検定などの民間資格では履歴書に書いてもアピール材料として欠けます。
マーケティングは企業にとって重要な部署です。採用の際にまず重視するのは学歴です。
一般的にマーケティングの仕事には、営業や販売現場で実績をあげた経験豊富な社員が就きます。
新卒などの未経験者がそういった部署へ配属となるのはマレです。
マーケティング・ビジネス実務検定とは
マーケティングに関する民間資格
マーケティング・ビジネス実務検定とは、マーケティングに関する知識を学ぶための民間の検定試験です。
試験の学習を通して主に企業で求められるマーケティングの総合的な知識を学習します。営業職や販売職にも対応した内容となっています。
この検定試験は、国際実務マーケティング協会が2005年から主催しています。
試験は、難易度の低い順にC級、B級、A級の3種類に別れています。
主催者サイト:マーケティング・ビジネス実務検定とは?|検定試験の紹介|マーケティング・ビジネス実務検定(R)
売れる仕組みを作るのが「マーケティング」
マーケティング(marketing)とは何か?
それは「企業がモノやサービスを顧客に売るための仕組みづくり」だと言えます。
顧客にモノやサービスを提供するには、まずその商品内容や価格を決めます。多く売って利益を出すには流通経路や販売方法、販促方法や広告の媒体も考えなければなりません。
そのためにまず行う市場調査、商品開発、販売戦略がマーケティングです。
一般的に、マーケティングと言うと、「広告」と思ってる人が多いようですがそれは間違いです。広告は1つの手段にすぎません。
役に立つ民間資格なのか?
民間資格じゃPR材料としてかなり物足りない
「将来マーケティングの職種に就きたい!」と考える大学生が多いようです。
それはおそらく、企業にとってマーケティングは「花形の部署」的なイメージが何となくあるからでしょう。
マーケティングを担当する業務は会社の業績に深くかかわるので、非常に重要であるのは間違いありません。
そんな花形部署での就業を夢見て、何か手っ取り早く知識を証明できそうな資格はということでマーケティング・ビジネス実務検定や販売士(リテールマーケティング検定)、マーケティング検定といった民間資格の取得に走るようです。
しかし、残念ながらこういった民間検定を取得しても、意味ないとまでは言いませんが就職や転職に役立つことはほとんどないでしょう。
履歴書に書けば自分をPRするための材料にはなるかもしれませんがそこまでです。
こういった民間資格を取得して、大手企業でマーケティングの仕事をしたいってのはやっぱり無理がありますよねぇ・・・
民間資格などなくてもマーケティングはできますし、世間的に必須の資格であるとも認知されていません。取得するメリットはあまり無いです。
経験者優遇で、現実的にはやはり学歴がモノを言う職種です。
大手企業に入るにはもちろん学歴も重要です。まずは学歴フィルターをすり抜けなければ面接までも行けません。
将来性について徹底研究
どうすればマーケティングの仕事に就けるのか?
新卒でマーケティングの部署に配属になるのは一部のエリート大学卒業生くらいです。
では、それ以外の学生や社会人は、どうすればマーケティングの部署で働けるのかと言うと、やはり現場で実務経験を積まなければなりません。
実際に営業や販売の業務に携わり、そこで成果を出したといういう実績が求められます。
机上でいくらマーケティングについて勉強しても、第一線で顧客の声を生で聞いてきた現場の人間にはかないません。
経験があってこその理論です。実際に営業経験がなければ、マーケティングなどの企画職としては採用されません。社内での異動もやはり現場経験が重視されます。
まずは営業や販売職に就いて経験を積んで、実績を上げるのが優先です。その上でマーケティングの知識があると認められればマーケティングの部署へ異動できるかもしれません。
多くの実績を上げた経験と、理論的なマーケティングの知識があれば仕事により一層活かせます。
中小企業診断士の資格の方が何倍も評価される!
マーケティング・ビジネス実務検定の民間資格は、マーケティングの仕事に就くためにはあまり有利にならないと前述しましたが、唯一就職や転職に有利になりそうな資格があります。
それは、中小企業診断士の国家資格です。
中小企業診断士の試験科目の中に「企業経営理論」がありますが、その中にマーケティング理論が含まれています。理解するにはかなり深い範囲まで学習しなければなりません。
マーケティング分野には多くの民間資格が存在します。
例えば、販売士、マーケティング検定、ネットマーケティング検定、ビジネスキャリア検定、統計検定、ウェブ解析士、ビジネスマーケティング検定、ネットショップ検定、統計士、データ解析士・・・などです。
残念ながらこれらは全て誰でも短期間で取得できる民間の検定試験です。
こういった難易度の低い検定試験程度では知識を十分にアピールできません。
どれもおすすめできる資格とは言えません。
中小企業診断士は国の法律で定められた国家資格です。大企業から中小企業まで就職・転職する際にPRできます。
学生であれば時間もあります。マーケティングの仕事に就きたいのであれば中小企業診断士を目指してください。
合格するには
マーケティング・ビジネス実務検定はレベルに合わせて難易度の低い順にC級・B級・A級の3つに分かれています。
それぞれのレベルは、下記のレベルだと言えます。
- C級:入門者レベル(定形業務ができる)
- B級:応用レベル(実際の業務の運営ができる)
- A級:管理者レベル(立案と決定、判断ができる)
合格率は全ての級においてが非公開ですが、受験者によると難易度の高い資格検定ではないようです。
例えば、C級であれば、1日数時間1か月程度の学習時間で十分合格できます。
初学者でも短期間で合格できます。長くても2か月あれば何とかなりそうな試験です。
学習方法としては、公式テキストを繰り返し読むのがいいでしょう。
C級であればテキストだけでも合格できます。
実際に身になるような学習はB級からです。既に営業での経験がある人や、マーケティングの部署に在籍する人であればB級のテキストから学習するのがおすすめです。
B級に合格するにはテキスト+問題集も必要です。
各級の本試験お出題例が出ているので参考にしてください。
参考:各級の出題傾向・出題例|検定試験の紹介|マーケティング・ビジネス実務検定(R)
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
マーケティング・ビジネス実務検定C・B級受験のための公式テキストです。
内容はわかりやすくまとまっているため、マーケティング初学者でもスラスラと読める内容です。マーケティング理論の基礎から体系的に学べます。
巻末には本試験の過去問題も掲載しているので試験対策に十分使えます。C級であればこれ一冊で合格できます。
これからマーケティングについて学びたい方や、営業職の人にもおすすめできる良書です。
種類 | 評価 |
テキスト |
おすすめ参考書
この本の筆者である西口一希氏は、P&G、ロート製薬の消費財に始まり、スマホアプリであるスマートニュースなどに携わって数々の実績を上げています。その際に、成功に導くための本質となった内容を中心に紹介されています。
実務としてマーケティング業務に従事している人向けの本です。内容は素晴らしく、イッキに最後まで読めてしまいます。
マーケティング初心者には少し難しい内容です。
種類 | 評価 |
参考書 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年4回実施(2月、6月、8月、11月)
お申し込み
主催者ホームページでご確認ください。
受験資格
受験資格の制限は一切なく、どなたでも受験できます。
試験会場
A級(会場試験):東京、名古屋、大阪
B級・C級(WEB試験):在宅受験
受験料
A級:12,760円
B級:7,480円
C級:6,270円
併願
A級・B級:20,240円
B級・C級:13,750円
(各税込)
試験内容
試験級は、難易度の低い順にA級、B級、C級の3種類です。
【試験科目】
- マーケティング知識
- マーケティング事例
【試験方法】マークシートによる記述
■C級
・定型業務をこなすために必要なマーケティング知識があるレベル
【試験時間】
マーケティング知識:1時間30分
マーケティング事例:45分
■B級
・マーケティング業務の運営ができる応用レベル
【試験時間】
マーケティング知識:1時間45分
マーケティング事例:1時間
■A級
・マーケティングの戦略立案、意思決定ができる
【試験時間】
マーケティング知識:1時間30分
マーケティング事例:1時間40分
合格基準
- C級:2科目合計点(200点)の80%(160点)を基準として、試験委員長が定める点
- B級:2科目合計点(300点)の70%(210点)を基準として、試験委員長が定める点
- A級:2科目合計点(300点)の各回、試験委員長が定める点
合格発表
3月初旬ごろ
主催者情報
試験日程・お申し込みについては今後のマーケティング・ビジネス実務検定®お申込み・実施日程|お知らせ|マーケティング・ビジネス実務検定(R)をご覧ください。