歴史能力検定
国家試験の一部科目免除、入試で優遇など公共性の高い民間資格。
種類 | 学習期間 | 難易度 | 合格率 |
---|---|---|---|
民間資格 |
2か月程度 |
やや易しい |
57% |
活かし方 | 取得費用 | 受験資格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
知識習得 |
~2万円 |
誰でも受験可 |
※合格率は全級平均です。難易度・学習期間は3級についてです。
最終更新日:2022/12/13
歴史能力検定とは
試験の学習を通して、中学や高校の授業で学ぶ歴史の知識以外にも、国内外で起こっているさまざまな事柄の歴史的背景などについても幅広く学びます。
試験は、難易度別に1級から5級までのレベルに分かれており、3級からは「日本史」「世界史」の科目に分かれます。得意分野や知識レベルに応じて、何級からでも受験できます。
主催者サイト:歴史能力検定 公式サイト
歴史能力検定について本音で一言
歴史の分野が好きで、歴史関係の本をよく読む社会人は少なからずいます。歴史能力検定のメリットは、様々な歴史的知識について勉強する機会を与えてくれることです。
あくまでも、趣味・教養の延長にある検定試験です。ボケ防止にも良いかもしれません。
将来性を徹底研究
非常に公共性の高い民間資格
歴史能力検定の合格者は、下記のような優遇措置を受けられるのも大きな特徴です。
- 高等学校卒業程度認定試験の科目免除
- 全国通訳案内士試験の科目免除
- 大学・短期大学・高等学校での入試の際に優遇
高等学校卒業程度認定試験とは、文部科学省が実施するいわゆる旧大検(大学入学資格検定)です。
歴史能力検定2級以上の合格者は、「日本史B」または「世界史B」の科目が免除になります
参照:知識及び技能に関する審査(技能審査)の合格による免除要件(pdf)
全国通訳案内士とは、国土交通省が管轄する国家資格で、通訳ガイド試験とも呼ばれています。
関連資格:全国通訳案内士とは
歴史能力検定の日本史2級・1級の合格者は、筆記試験科目「日本歴史」が免除されます。
参照:全国通訳案内士試験ガイドライン 日本政府観光局(pdf)
また、一部の大学・短期大学・高等学校では、入試の際に歴史能力検定の合格に対して優遇措置を実施しています。卒業に必要な単位として認定する学校もあります。
参照:検定資格の活用・評価 - 歴史能力検定 -日販の検定ポータル
歴史能力検定とは、非常に公共性の高い民間資格であることがわかります。これは、歴史能力検定の最大のメリットです。
他にも、世界遺産検定・数学検定なども大学受験・高校入試の際に優遇措置を実施しています。
関連資格:世界遺産検定とは、数学検定とは
関連情報:公共性の高い民間資格一覧
大博士、博士、修士の称号利用には要注意
歴史能力検定では、日本史・世界史の1級について、前年までの合格回数に応じて「大博士」「博士」「修士」の称号を認定しています。
例えば、1級の合格回数10回で「歴検大博士」、5回で「歴検博士」、3回で「歴検修士」です。
参照:歴史能力検定 公式サイト
もちろんこれらは何回も受験料を払って儲けさせてくれた人に主催者が感謝の意を表する「お礼状」のような名誉称号にすぎません。受験生の単なる自己満足です。
しかし、これらを履歴書に「歴検博士授与」「歴検修士授与」などと安易に書いてしまうと、大学院卒の博士・修士の学歴と勘違いされる可能性があります。
歴史検定協会は正式な学位を授与する教育機関ではありません。大きな誤解が生じたり、学歴詐称などの問題が生じるかもしれませんので、履歴書に記入する際は注意しましょう。
合格するには
歴史能力検定は、難易度の低い順に下記の通り全6段階のレベルに分かれています。どなたでもどの級からでも受験できますし、同時に最大4試験受験できます。難易度の目安は以下の通りです。
- 5級:小学校修了レベル
- 4級:中学生レベル
- 準3級:中学校で学ぶ範囲+α(準3級は日本史のみ)
- 3級:高校基礎レベル
- 2級:高度な高校レベル
- 1級:範囲のないハイレベル、記述・論述問題も出題
歴史能力検定は、3級であれば、歴史が好きである程度の知識が備わっていれば、1か月程度の学習で合格できます。
ただし、3級は日本史と世界史に専攻が分かれるので、それぞれに深く掘り下げた問題も出題されます。
公式のテキストと過去問題集に加えて、高校の日本史Bの参考書、できれば日本史Bの教科書を利用するのがおすすめです。
あまり事前知識のない初心者であれば、まずは高校生の日本史の教科書を熟読します。3級の日本史の勉強であれば、教科書の太線レベルの問題が多く出題されます。教科書のポイントを押さえましょう。
そして、テキストを参考にしながら問題集を繰り返し解きます。一番大切なのは、勉強方法というよりも、とにかく毎日コツコツと続けることです。毎日1時間は続けましょう。
事前の知識がある人も、できたら教科書を購入して何度も読むのをおすすめします。
2級以上になると難易度も上がります。本腰を入れて勉強しなければ合格できません。
試験情報
試験日 | お申込み |
---|---|
年1回(例年11月下旬) |
4月下旬~10月中旬 |
受験資格 |
---|
誰でも、どの級からでも受験できます。 |
試験内容 |
---|
試験会場:全国約30会場
※金額は2022年12月現在です。
試験時間:各級 50分 |
試験に関する詳しい情報は個人受験のご案内 -歴史能力検定- 日販の検定ポータルをご覧ください。
おすすめ問題集
歴史能力検定 2021年実施 第40回 全級問題集 | |||||
---|---|---|---|---|---|
2021年第40回歴史能力検定の本試験にて出題された6階級全9種類の試験問題をまとめた1冊です。
問題だけではなく解説も載っていますが、とても丁寧で分かりやすい内容です。5級から順に一通り解いて行けば、自分がどの級のレベルかが把握できます。
試験は同時に最大4試験受験できるため、その対策・準備に役立ちます。
※購入の際は、必ず最新版であることを確かめてください。 |
|||||
|