FASS(経理・財務スキル)検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

FASS(経理・財務スキル)検定

実務に即した経理・財務の知識やスキルなんて身に付かない手抜きの試験

種類 難易度 合格率 学習期間

民間資格

易しい

---

1か月程度

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

スキルアップ

〜2万円

誰でも受験可

※スコアによる評価なので合格率は省略します。Aランクに到達する学習期間です。

最終更新日:2020/08/07

FASS(経理・財務スキル)検定とは

FASS検定(ファス:Finance & Accounting Skill Standardの頭文字)とは、経理・財務部門の業務に従事する人を対象として、実務に即した経理・財務の知識やスキルを問う検定試験です。

 

試験は、経済産業省の委託を受けた日本CFO協会が人材育成事業の1つとして実施・運営しています。

 

よく似た経理系の民間資格として簿記検定がありますが、FASS検定は簿記検定と比べてより実務的な知識が問われます。

 

試験の結果は合格・不合格で判定するのではなく、スコアと呼ばれる点数に応じて5段階(A〜E)で評価されます。 満点は800点です。

 

主催者サイト:FASS 経済産業省 経理・財務人材育成事業 公式サイト|日本CFO協会

FASS(経理・財務スキル)検定について本音で一言

FASS検定の受験勉強で身につくのは、実務レベルとはほど遠い経理財務業務の基礎知識にすぎません。

 

解答は全て選択式で記述はありません。しかも過去問の繰り返しばかりです。手抜きの検定試験では結果もテキトー、こういった検定試験が就職や転職に役立つことはありません。目指すなら簿記検定です。

 

FASS(経理・財務スキル)検定の将来性を徹底研究!

実務に直結するにはほど遠いお粗末な検定試験

 

FASS検定とは、経済産業省の事業の一環として「日商簿記よりも経理・財務の実務スキルを証明できる」という触れ込みで2005年に始まりました。

 

しかし、受験した人の評判ははっきり言って最悪です。実務に直結するにはほど遠く、学習して得られるのは「+α」程度の知識でしかありません。

 

当然ですけど、高いスコアを取得しても就職や転職には役立ちません。履歴書に書いても評価の対象になりません。勉強するメリットの低い試験です。

 

FASS検定の評価が低いのは、CBT受験を取り入れているからです。

 

CBT(Computer Based Testing)受験とは、任意の場所で任意の時間にパソコンを使って受験する仕組みのことです。

 

全国に散らばった試験会場(多くはパソコン教室)の全てには試験の監督者もいないでしょう。本人確認も正確性を欠きます。誰もいない会場ならカンニングだって可能です。つまり、試験自体の信憑性が低いんです。

 

そんな試験が例えば就職・転職で有利になったり、入試で優遇措置がとられるワケがありません。

 

一定のレベルを保った公共性の高い検定試験にするには、やはり試験会場に受験生を集めて一斉に行う必要があります。

目指すならまずは簿記検定2級

 

FASS検定は知名度の点ではかなり低く、経理担当者の中でも知らない人が圧倒的に多いのが現状です。

 

一方、簿記検定は歴史もあって知名度は抜群です。一般的に就職・転職には有利な資格として知られています。実務経験があればさらに有利になります。

 

簿記検定を受験した経験のない人は、まずは簿記を勉強することをおすすめします。

 

簿記検定の方が実務に直結するスキルが身に付きます。経理の仕事がしたいのであれば、FASS検定という微妙な民間資格ではなく、まずは簿記検定2級を目指しましょう。

 

関連資格:簿記検定とは

 

求人情報を検索すると、「簿記検定3級合格者」という条件の募集は見つかっても、「FASS検定Cレベル」という募集はまず見つかりません。圧倒的に簿記検定の方に分があります。

 

既に経理の部署にいて、さらにスキルをあげたいのなら、簿記1級を目指しましょう。こちらの方がよほど評価されます。

 

FASS検定は、就職や転職、スキルアップには、率直に言って論外です。むしろ、BATIC(国際会計検定)の方が、IFRS(国際財務報告基準)に準拠した国際会計スキルについて学べて役立つかもしれません。

 

関連資格:BATIC(国際会計検定)とは

 

職業として経理・財務のプロフェッショナルを目指すのであれば、税理士、公認会計士を目指しましょう。

 

関連資格:税理士とは公認会計士とは

天下り団体の利益のためにある検定試験

 

FASS検定は経済産業省の委託を受けた日本CFO協会(JACFO)という民間団体が実施しています。

 

ところで、この団体は一体何かと言うと、そうです、天下り団体です。

 

情報元:基本情報 | JACFO 一般社団法人 日本CFO協会 オフィシャルサイト

 

役員一覧で確認できる元官僚は1名のみですが、1名でも立派な天下り団体に違いはありません。

 

アルファベットでなんとなくインテリっぽい名称にして、経済産業省経理・財務人材育成事業などと公的資格っぽい試験にして受験生を集めてお金を稼ぐ雰囲気感がいっぱい漂っています。

 

CBT-Solutionsという会社に試験会場の手配から、会場の予約、受験料の回収、試験の実施、採点、試験結果の配布まで任せて、あとは放っといても受験料収入で潤う予定だったのでしょう。

 

けれど、そこはやっぱりお役所仕事、内容の薄い手抜きの検定試験となり、知名度も上がらず評判はイマイチです。

 

日本CFO協会は「FASS検定学習基本パック」と称して受験料と公式学習ガイドをセット割引にして10,000円で販売しています。

 

こんなの必要ないですね、どこへ利益は流れるやら・・・

FASS(経理・財務スキル)検定に合格するには

FASS検定を受験する機会は上期と下期の年2回です。定められた期間内(上期:5月〜7月、下期:11月〜翌年1月)に受験します。

 

受験するには、何やら「受験チケット」らしきモノを買わないといけないようです。

 

受験方法はCBT方式です。指定された会場(パソコン教室や専門の試験センター)で、インターネットに接続されたパソコン端末使って解答を入力します。

 

全て選択式で、記述式の問題は出題されません。受験結果は試験が終わり次第瞬時に確認できます。試験会場で「成績証明書」及び別紙で「不正解となった主な試験問題の内容」を手渡しされます。

 

試験は、会計・税務・資金・内部統制など、幅広い分野から100問出題されます。試験時間90分ですから、100問解くには1問1分もかけられません。ある程度のスピードも要求されます。かなりの問題数ですが、全て選択式なのでそれほど心配はいりません。

 

FASS検定は、一般的な資格試験のように合格・不合格で評価するのではなく、スコアと呼ばれる得点に応じて5段階(A〜E)で実務スキルを判定します。満点は800点です。平均点は573点のCランクです。

 

ランク別の得点とレベル感については下記をご覧ください。

  • レベルA:689点〜
  • レベルB:641点〜688点
  • レベルC:561点〜640点
  • レベルD:441点〜560点
  • レベルE:〜440点

評価の詳細については下記をご覧ください。
参照:結果通知:FASS検定|FASS 経理・財務人材育成事業 公式サイト

簿記3級について勉強した経験があれば大丈夫

FASS検定は、それほど難易度の高い試験ではありません。幅広い知識を浅く問われるので、短期間でAランクに達するのも十分可能です。

 

ちなみに、FASS検定を受験するにあたって基礎知識として必要なのは「簿記3級を勉強したことがある」くらいで十分です。

 

経理・財務の実務経験ゼロであっても、20〜30時間勉強すればAレベルを狙えます。決して実務レベルまで要求されません。

 

学習方法としては、協会が出している公式テキスト「経理・財務スキル検定公式学習ガイド」を利用するのがおすすめです。

 

主催者が作成したテキストなので確実に出題傾向をつかめます。というか、このテキストからほとんど同じ問題が結構な割合で出題されます。

 

1回解いて2回目は間違えたところだけ解くようにすれば、最短10〜20時間程度でAランクくらいの能力に到達できるでしょう。

 

これで受験料10,000円?って感は拭えませんけど・・・

 

なお、公式テキストは原則として一般の書店やAmazonなどの通販では買えません。公式サイトより購入します。

FASS(経理・財務スキル)検定 試験情報

試験日 お申込み

年2回(上期・下期):期間内随時
上期:5〜7月、下期:11〜翌年1月

上期:2月上旬〜7月下旬
下期:8月上旬〜1月下旬

受験資格

どなたでも受験できますが、経理・財務部門の定型的実務に従事されている人、これから経理・財務部門に従事しようとしている人が対象。

試験内容

受験方法:試験は全国にある試験センターでコンピューターでの受験(CBT)となります。
受験料(税抜):10,000円/日本CFO協会法人会員8,000円 ※割引制度あり。
【出題範囲】

  • 「経理・財務サービス・スキルスタンダード」のうち、定型業務として標準化された業務が対象
  • 「FASS」試験本体は、資産・決算・税務・資金の4分野から構成

上記4分野に回答後、任意で「オプション科目」に回答できます。
【試験時間】

  • 「FASS」試験本体90分
  • 「オプション科目」30分(任意受験)

【問題数】

  • 「FASS」試験本体:上記の出題範囲から合計で100問
  • 「オプション科目」収益認識基準・・・20問

【試験結果】

  • 「FASS」試験本体・・・合否ではなく総合点(満点:800点)から5段階のレベルでスキル評価、分野毎の達成度合いも表示
  • 「オプション科目」・・・達成度合いから、3段階のレベルでの評価を表示

※試験結果は試験終了後、直ちに試験会場で分かります。

試験に関する詳しい情報は検定の概要:FASS検定|FASS 経理・財務人材育成事業 公式サイトをご覧ください。

FASS検定 おすすめテキスト・基本書

改訂2版 経理・財務スキル検定(FASS)テキスト&問題集

FASS検定の公式テキストに準拠したテキスト&問題集です。FASSの書籍はほとんど市販されていないのでこちらを利用する人が多いようです。

 

内容は本試験より少し簡単なレベルです。こちらで記載されていない論点も出題されるので、これ一冊では不十分な気がします。問題の数は少なく、解説も短いので、初学者にはあまりおすすめしません。

 

ある程度基本を理解しているば、基礎固めに使えます。これだけでAランクを取る人もいます。

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