税理士とは?社会人でも取得可能で就職や転職にも活かせる

| 種類 | 難易度 | 合格率 |
| 国家資格 | 難関 | ※15% |
| 受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
| 学歴要件その他 | 50万円~ | 3年以上 |
| 活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
| 独立・開業 | 4,250件以上 |
- 税理士試験は「科目合格制」を採用しており、一概に合格率を算出できません。科目合格制については当ホームページでも詳しく紹介しています。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2026年4月30日に集計。
企業や個人などの依頼を受けて、税務書類を作成し税金の申告を代理申請するのが税理士の主な業務です。
税理士の資格を持っていると、大企業・中小企業を問わず就職や転職が有利になります。
税理士が飽和状態なんてとんでもない!決してそんなことはありません。
独立にも十分に役に立つおすすめの資格です。
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税理士とは

誰でも税理士という職業を耳にしたことがあると思います。企業や個人などの依頼を受けて、税務書類を作成し税金の申告を代理申請するのが税理士の主な業務です。
日本では、会社員の場合、税金の申告は会社ですべて行ってくれるので税理士に依頼して税の申告をする機会はほとんどありません。
しかし、会社員であっても給料とは別に副業などで所得があれば確定申告をする必要があります。
自営業者や大企業・中小企業の経営者の場合も同じように確定申告をして税金を納めなければなりません。
税金を納めるには税務書類の作成をしなければなりませんが、確定申告をするには専門的な知識が必要です。誰にでも簡単にできるものではありません。
もちろん自分自身で税金の申告をしても問題ないのですが、多くの個人や企業の経営者は税務の専門家である税理士に業務を依頼します。
依頼を受けた税理士は、代理人として書類の作成から税金の申告まで行います。
税理士には「税務相談」という重要な仕事もあります。
顧客から所得金額や税額の計算など、税金に関する内容について相談を受け、それに対して的確なアドバイスをします。
税務書類の作成代理、納税の代理などの業務は税理士の独占業務であることは言うまでもないですが、税に関する相談も税理士の独占業務になっています。
有償、無償を問わず税に関する相談は税理士にしかできません。
科目合格制度や科目選択制度が税理士試験の特徴
税理士試験は、特有の制度として科目合格制度と科目選択制度を採用しています。
これは全11科目の中から受験科目を受験生が自由に選べ(一部は必須科目)て、累積して5科目に合格した時点で税理士試験に合格したと認められる制度です。
合格した科目に有効期限はなく永久に有効です。毎年少しずつの科目にチャレンジして数年かけて合格を狙えます。
税理士試験は難関です。5科目を一発で合格できる人はまずいません。1度や2度は不合格になっている人が普通にいます。
関連団体:税理士とは|日本税理士会連合会
なお、試験に合格後、税理士と名乗るには税理士登録申請を行います。申請にあたっては所定の業務に従事した経験(実務経験)が通算2年以上求められます。
役に立つ資格なのか?

税理士は飽和状態?新規参入は難しい?
税理士の転職は売り手市場で転職先に困らないと言われています。
しかし、一方で税理士業界では全体的に有資格者が余り気味だとも言われています。どうして意見が分かれるのでしょうか?
これは、企業との顧問契約などの税理士業務が既に飽和状態で、新規参入は難しいと言われているからです。
しかし、ほとんどの税理士は営業活動などしていません。机に向かう事務仕事が中心なので、頭を下げて回る営業活動は苦手なんです。
仮に独立して税理士事務所を開いたとしても、まだまだ営業力次第で新規参入の余地はあります。
将来性について徹底研究

この資格の活かし方
税理士資格の活かし方、働き方は多様ですが大きく分けると以下の3通りです。
- 税理士事務所を独立開業
- 税理士事務所や会計事務所などで税理士として働く
- 一般企業の所属税理士として税理士資格を活かす
独立して税理士事務所を構えられるのが一番の魅力です。収入が不安定になるリスクはありますが、努力次第で大きな収入を得られます。
会計事務所や税理士法人で勤務税理士として働くという選択肢もあります。税理士および税理士科目試験合格者の転職先としては、会計事務所・税理士法人が大部分(80%以上)を占めています。
会計事務所・税理士法人は、経験よりも資格を重要視する傾向があります。大手の税理士事務所では税理士有資格者や科目合格者(3科目以上)を採用の条件としているところが多いようです。
もちろん、税理士資格は一般企業への転職する際にも活かせます。経理の経験や英語力、管理職としての経験などがあれば大企業への転職も可能です。
そして転職後はより専門性が高い業務を任されます。
「所属税理士」として企業内での登録が可能に
かつては、会社に勤めながら税理士登録をして税理士として活動するのは難しかったっんですが、現在は「所属税理士」という区分で登録が認められています。
この名称と制度が誕生したのは、2015年(平成27年)4月1日からです。
それ以前は「補助税理士」と呼ばれていましたが、税理士法改正にともなう施行規則の変更により、名称が改められるとともに、活動の幅が大きく広がりました。
勤務先の承諾を得るなどの条件付きで、自分自身が直接企業や個人から依頼を受け、税務署類を作成して署名・押印(現在は署名のみ)をすることが認められるようになりました。
まぁ、副業のような形です。
ただし、勤務先の会社が提出する申告書に「税理士」として署名・捺印することは原則できません。会社自身が行う自己申告の扱いになります。あくまで、社内の税務専門家として知識を活かす形となります。
ちなみに、企業に勤務しながら活かせる士業の資格は、他に社会保険労務士と中小企業診断士があります。登録して企業の社員として働けます。
行政書士や司法書士などは事務所を開いて登録しなければ業務を行えません。所属行政書士、所属司法書士の制度は存在しません。
相続税法の改正により見込み客が大幅にアップ!
国の税収増加を狙って2015年度より相続税法が改正されました。
これによって、これまで相続税を納める必要がなかった人でも新たに相続税を納税する対象者になる可能性が出てきました。
相続税の計算や申告といっても、素人が本を読んで勉強しても簡単にはできません。税理士のような専門的な知識が必要です。
今後は、相続税を納めるために個人でも税理士に業務を依頼するケースが増えると予想されています。
つまり、相続税の申告義務を負った税理士の見込み客が一気に増えるということです。
生前から相続についての相談をおこない、相続が発生してからは税務書類の作成から納税までをおこなうような相続税の業務に特化した税理士の需要が増えそうです。
税理士になるには

「科目合格制」で働きながらでも合格は可能
税理士試験は難関な国家資格ですが、科目合格制という制度を採用しているので、計画を立てて試験に望めば決して取得が困難という資格ではありません。
試験は11科目の中から5科目合格すればよく、しかも一度の試験で5科目全てに合格する必要はないので、数回に分けて合格を狙うのが現実的です。
1科目でも合格すれば有効期限はなく、その合格は永久に有効です。初年度で3科目合格すると、翌年以降は2科目だけ勉強すればいいのです。
そのため一発勝負で全ての範囲を同時に勉強する必要はありません。時間をかけて毎年1科目ずつ合格を目指すのであれば、働きながらでも合格は可能です。
税理士試験は超難関ですが、覚悟を決めて学習すれば実は合格を確実に狙える資格です。長く受験勉強を続ければ続けるほど有利になります。
実際に5科目一括合格の人はごくごく稀にいる程度の割合で、ほとんどの人は3年以上かけて合格しています。働きながらであれば8年ぐらいかけて取得する人もいます。
税理士は、よく公認会計士と比較されますが、公認会計士試験は2年間の短答式試験が免除の制度となっています。税理士の科目合格は有効期限が無期限です。
現実はかなり厳しい・・・最終的な合格率はどれくらい?
科目合格制があるので働きながらでも合格は可能と書きましたが現実はかなり厳しいようです。1科目の合格を単純に5回クリアすれば合格とはいかないようです。
税理士の資格が無くても会社の経理で働いたり、違う会社の経理部門へ転職できてあきらめる人は多くいます。税理士事務所で働きながら勉強をして数科目だけ合格して挫折する人もいます。
税理士試験の科目ごとの合格率は15%程度です。最終的な合格率は10%と言われていますが、ある程度の事前知識のある人がまじめに数年間勉強すれば最終的な合格率は30~40%くらいです。
勉強期間は3年以上、時間は5科目合計で「3,000〜5,000時間」と言われるのが一般的です。
合格者のほとんどが資格予備校を利用
税理士試験では、ほとんどの人が資格学校や専門的な予備校を利用して学習しています。独学の受験生がほとんどいないのも税理試験の特徴です。
本屋さんへ行っても税理士試験用のテキストや問題集は極端に少なく、合格するための良質な教材を全部揃えるのは非常に困難です。
特に入門者用のテキストが市販では存在しないためため必然的に予備校に頼らざるを得ない状況です。
とは言うものの5科目全部を独学で合格したという人もいます。決して独学での合格が不可能ではないですが、おそらく簿記の学習をしている人だと思います。
YouTubeでの講義動画や、オンライン特化型の低価格な通信講座も普及しており、最初の1〜2科目(会計科目)を独学や安価な講座で突破する社会人も増えています。
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
例年7月下旬から8月上旬頃に3日間
お申し込み
例年5月20日頃から月末
受験資格
2023年から会計科目の受験資格が撤廃されました!
必須科目である「簿記論」「財務諸表論」の2科目については、学歴や職歴に関わらず誰でも受験可能です。 残りの「税法科目」を受験する際のみ、以下のいずれかの要件が必要となります。
- 職歴: 会計・金融等の実務経験2年以上
- 学識: 大学・短大・専門学校で「社会科学(経済・法律・経営・商学など)」を1科目以上履修(※以前より対象科目が拡大されました)
- 資格: 日商簿記1級、全経簿記上級 合格者
【学識による受験資格】
- 大学又は短大の卒業者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
- 大学3年次以上で、法律学又は経済学を1科目以上含む62単位以上を取得した者
- 一定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
- 司法試験合格者
- 公認会計士試験の短答式試験に合格した者
【資格による受験資格】
- 日商簿記検定1級合格者
- 全経簿記検定上級合格者
【職歴による受験資格(業務従事2年以上)】
- 法人又は事業行う個人の会計に関する事務
- 銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務
- 税理士・弁護士・公認会計士等の業務の補助事務
試験会場
北海道、宮城県、埼玉県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、京都府、広島県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県
受験料
1科目:4,000円
2科目:5,500円
3科目:7,000円
4科目:8,500円
5科目:10,000円
試験内容
【1日目】
- 簿記論:2時間
- 財務諸表論:2時間
- 消費税法また酒税法:2時間
【2日目】
- 法人税法:2時間
- 相続税法:2時間
- 所得税法:2時間
【3日目】
- 固定資産税:2時間
- 国税徴収法:2時間
- 住民税または事業税:2時間
・会計学に関する2科目(簿記論・財務諸表)は必須
・税法に関する9科目[ (1)所得税法 (2)法人税法 (3)相続税法 (4)消費税法 (5)酒税法 (6)国税徴収法 (7)住民税 (8)事業税 (9)固定資産税 の中から3科目選択
※ただし、(1)と(2)についてはどちらか一つを必ず選択しなければならず、(4)と(5)、(7)と(8)はどちらか一方のみ選択可能で、両方は選べません。
1回に受験できるのは会計学2科目、税法3科目の合計5科目で、それぞれ筆記試験になります。また、一度に合計の5科目を受験する必要はなく、1科目ずつ受験してもかまいません。
合格基準
各科目とも満点の60%、合格科目が会計学に属する科目2つ、および税法に属する科目3つの合計5科目に達したとき合格。
主催者情報
試験に関する詳しい情報は税理士試験|国税庁をご覧ください。
