ホスピタリティ検定とは?難易度や合格率などについて
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 93% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~1万円 | 1週間 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
自己啓発 | 0件 |
- 上記は3級についてです。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年6月7日に集計。
ホスピタリティ検定とは、相手の立場に立った対応をするための能力を測る検定試験です。
ホスピタリティにはサービス・接客のプロフェッショナル「心のこもった手厚いおもてなし」といった意味があります。
試験の難易度は低く、常識があれば2級でも1週間ほどの勉強で合格できます。
あくまでもマナーの第一歩を学ぶ自己啓発の検定試験です。
取得しても就職や転職が有利になるとは考えない方がいいでしょう。
履歴書に書いてもほぼ評価されません。
ホスピタリティ検定とは
3級であれば難易度は低く90%以上合格
ホスピタリティ検定試験は、日本ホスピタリティ検定協会が実施する民間資格です。
3級であれば常識の範囲で答えられるので、誰でも短期間で合格できます。
最近よく耳にする「ホスピタリティ (hospitality) 」という言葉、一言でいうと「おもてなし」ですが、「心のこもった手厚いおもてなし」といった意味があります。
ただ仕事として相手に「サービスを提供する」のではなく、「心を込めて尽くす」ような態度を指します。
最近では、医療や福祉の現場でもよく使われる言葉です。
主催者サイト:一般社団法人ホスピタリティ機構
役に立つ民間資格なのか?
ホスピタリティ検定は、ホスピタリティの精神を学ぶことにより、良い人間関係の構築や顧客満足度の向上を目指します。
「この資格は就職に役立つか?」と気にする学生や社会人もいますが、履歴書に書いて就職や転職を有利にしたいと考えるのであれば不要です。
特に就活などでは面接時の印象などの方が重要です。
簡単な民間資格では期待するほどの効果は得られません。
こういった民間の検定試験は、自己啓発の一環として考えるのが妥当です。
学習することで自分の認識を改めて「おもてなし」の意識が芽生えればそれで十分だと思います。
将来性について徹底研究
接客に関わる民間資格の種類は多い
接客、サービス系の民間資格は種類も豊富です。
例えば、サービス接遇検定、サービス接遇実務検定、接客サービスマナー検定、ホスピタリティ接遇検定、ホスピタリティ&マナー検定、ホスピタリティ・コーディネータ、福祉ホスピタリティ接遇検定、社会人ホスピタリティ検定、接客心理検定、医療ホスピタリティ接遇検定、アソシエイトホスピタリティコーディネータ、ホスピタリティコンシェルジュ検定・・・などです。
内容的にはどれも店員(スタッフ)としてお客と接する際の言葉遣いや振舞い、電話応対などの基本動作を身に付けることを目的としています。
こういった検定試験は、ビジネス系、美容、ビューティ&ブライダル、ホテル&観光の専門学校の生徒が少しでも就職が有利になるようにと在学中に受験します。
勉強をして無駄とまでは言いませんが、やはりアピール材料としては不足します。
誰でも短期間で合格できるからです。
取得するメリットは限定的で、どれも就職や転職が有利になるとまでは言えません。
中には受講料や講習会目的の資格商法的なモノも存在するので要注意です。
よく似た民間資格で、販売士(リテールマーケティング)検定、秘書検定がありますが、まだこちらの方が役に立つかもしれません。
販売士検定を取得必須としている販売会社などもあります。
秘書検定準1級以上であれば取得している人が少ないので、履歴書に書けば目立つ可能性はあります。
だだし、役に立つのは高校新卒くらいまでです。
社会人の転職や大卒の新卒ではほとんど役に立たないので注意してください。
合格するには
3級なら常識の範囲で合格可能
ホスピタリティ検定試験は、難易度の低い方から3級・2級の2種類です。1級はありません。
認定する能力は以下の通りです。
- 3級:社会人として、公共の場やビジネスの現場でホスピタリティを発揮して、相手の立場に立った対応をするための基礎的な能力を確認
- 2級:ビジネスの現場でホスピタリティを発揮して、お客様・スタッフ・地域の人々等の立場に立った対応をするための応用的な能力を確認
3級の難易度はというと、レベル的には超簡単です。
合格率は90%前後と非常に高い水準で安定しています。これは名前さえ下記忘れなければほぼ誰でも合格できる難易度です。
3択のマークシートなので、適当に解答しても正解になる確率が高いです。特に勉強しなくても「常識」があればすんなり合格できるはずです。
2級も合格率は80%ほどで難易度がそれほど高くなるワケではありません。
2級は3級と違い、記述(論述)の出題がありますが、テキストで勉強していれば普通に分かる内容です。
ホスピタリティ検定試験用に、公式のテキスト&問題集などが発売されています。
過去問も収録されていて、これらで5時間~10時間程度勉強すれば十分です。
日本ホスピタリティ協会や経済法令研究会が主催する通信講座も提供されていますが、そこまでする必要もないでしょう。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
ホスピタリティ検定の公式テキスト&問題集です。3・2級の過去問題1回分を収録しています。
元々合格率が高いので、この本で勉強しておけばほぼ問題なく合格できます。一般常識で判断できる範囲で、正誤は国語読解力で判断できます。
※公式テキストは現在市販されていないようです。公式ホームページより購入してください。
種類 | 評価 |
テキスト&問題集 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
- 会場受験:年2回(10月、 3月)
- CBT方式:随時
お申し込み
- 会場受験:受付期間内にインターネットから申込み
- CBT方式:随時申込み受付
受験資格
資格制限はありません。どなたでも受験できます。
試験会場
会場受験:全国約190の受験地
CBT方式:各都道府県にある約280箇所のCBTテストセンター
受験料
- 2級:7,700円
- 3級:4,400円
(各税込み)
試験内容
【試験範囲】
《3級》90分、三答択一式、50問
- ホスピタリティの基本
- EQ(感情知能指数)、TA(交流分析)
- ホスピタリティ・マナー
- コミュニケーション
- ビジネスとホスピタリティ(顧客満足、クレーム対応)
《2級》150分(CBT試験は120分)、四答択一式、35問
- ホスピタリティ実践のための考え方
- TA(交流分析)
- コミュニケーション
- ビジネスとホスピタリティ(顧客満足、クレーム対応)
- 職場環境(人間関係、メンタルヘルス、人材育成)
- 企業と社会のかかわり(企業倫理、誠実性、企業行動、環境問題)
合格基準
100点満点中70点以上(試験委員会にて最終決定)
主催者情報
試験に関する詳しい情報は日本ホスピタリティ検定協会をご覧ください。