粉じん作業特別教育とは?自分の身を守る講習が4時間半で取得可能

| 種類 | 難易度 | 合格率 |
| 法定講習 | 易しい | 99% |
| 受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
| 講習受講 | ~1万円 | 4.5時間 |
| 活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
| 知識習得 | 56件 |
- 粉じん作業特別教育は労働安全衛生法に基づく法定講習(特別教育)です。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2026年5月10日に集計しました。
身近な場所で粉じん作業特別教育の需要はあります。
例えば、建設や解体現場、トンネル工事、金属工場、生コン工場などです。
4時間30分ほどの講習を受講すれば誰でも修了証をもらえます。
履歴書に書いてPRできますが、就職や転職が有利になることはほぼないでしょう。
自分の身を守るための知識を得る法定教育です。
粉じん作業特別教育とは?

「粉じん作業」とは、細かいホコリなどが舞い続けるような現場での作業のことです。
細かいほこり(粉じん)を長期間にわたって吸い続けると、「じん肺」にかかります。
じん肺とは、小さな土ぼこりや金属の粒などを長年にわたって多量に吸い込むことで 肺の組織が線維化し、 硬くなって弾力性を失ってしまう病気のことです。
細かいほこりなどが舞い続けるような現場で不用意に長期間作業を続けていると、肺に粉じんが溜まって30~40年後に深刻な症状を伴って発病します。
治療方法が確立されていないため、じん肺は一度かかってしまうと治りません。
そのため、まずは予防することです。原因(発生源)を理解し、保護具の使い方や正しい換気方法について知る必要があります。
常時粉じん作業を行う場所において、法令で定められた「粉じん作業」に従事する労働者は、この粉じん作業特別教育を受講しなければなりません。
※現場の責任者や監督者が取得するのではありません。
講習を通して、粉じん作業に従事する労働者が粉じんを吸引し続けることの危険性を認識し、自ら予防するための手段を学びます。
「粉じん作業」と「特定粉じん作業」とは?
粉じん障害防止規則で定められた「粉じん作業」に従事する労働者は、この特別教育の受講が義務付けられています。
また、粉じん作業のうち特に発散防止措置等が必要なものを「特定粉じん作業」と呼びます。
対象となる粉じん・作業には、例えば下記のような作業・粉じんが該当します。
- 工事中のトンネル内で発生する砕いた岩石により生じるほこり
- 生コン工場・建設現場・解体現場で発生するコンクリートの細かい粉末
- 砥石(グラインダー)を使用する研磨作業の際に発生する細かい粒子
- アーク溶接の際に発生する溶接ヒューム
関連資格:アーク溶接作業者とは
※溶接ヒュームを製造・取扱う業務には、別途「金属アーク溶接等作業主任者限定技能講習」等の選任・対策が義務付けられています。
工事中のトンネル坑内などは粉じんが多い環境になりやすいため特に危険性が高いと考えられ注意が必要とされています。
特定粉じん作業の具体的な例は、粉じん障害防止規則の別表第一および別表第二に具体的に掲げられています。
講習は全国各地で実施、Web講座もある
粉じん作業特別教育は、全国で毎月定期的に実施しています。
実施するのは各種安全衛生団体や民間の講習機関(外部機関)が中心です。
なお、パソコン等を利用したWeb講座も増えています。時間や場所を選ばずネットで完結するので便利です。
受講者には修了証が原則即日交付されます。
試験などはないので、居眠りさえせず真面目に受講すれば全員合格(修了)できます。約99%の合格率です。
粉じん作業特別教育は、石綿以外の粉じんが対象です。
石綿(アスベスト)を除去する作業に従事する際は、石綿に係る教育(石綿使用建築物等解体等業務特別教育)が必要になります。
関連資格:石綿作業主任者とは
粉じん作業特別教育と石綿作業従事者特別教育を合わせて一日で実施するところもあります。
講習会情報
日程・受講資格・内容・その他
開催日
実施機関ごとに定期的に開催しています。
お申し込み
実施機関によります。
受講資格
誰でも受講可能(ただし粉じん作業への就業は18歳以上に制限されます)。
講習会場
全国各都道府県
受講料
実施機関によって異なりますが、概ね10,000円以下です。
講習の内容
合計4時間30分(1日)
- 粉じんの発散防止及び作業場の換気の方法:1時間
- 作業場の管理:1時間
- 呼吸用保護具の使用の方法:0.5時間
- 粉じんに係る疾病及び健康管理:1時間
- 関係法令:1時間
修了要件
規定の全科目を受講することで修了証が交付されます(原則として筆記試験はありません)。
実施機関情報
講習日程や申し込み等の詳しい情報は各講習実施機関のホームページをご覧ください。
