特定粉じん作業者とは自分の身を守る国家資格で4時間半で取得
種類 | 難易度 | 合格率 |
国家資格 | 易しい | 99% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
講習受講 | ~1万円 | 4.5時間 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
知識習得 | 4件 |
- 特定粉じん作業者は労働安全衛生法第59条第3項、労働安全衛生規則第36条号別で指定される国家資格として当サイトでは紹介します。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年6月2日に集計しました。
身近な場所で特定粉じん作業者の需要はあります。
例えば、建設や解体現場、トンネル工事、金属工場、生コン工場などです。
4時間30分ほどの講習を受講すれば誰でも修了証をもらえます。
履歴書に書いてPRできますが、就職や転職が有利になることはほぼないでしょう。
自分の身を守るための知識を得る国家資格です。
粉じん(粉塵)作業者とは
粉じんから身を守る責任者
「粉じん作業」とは、細かいホコリなどが舞い続けるような現場での作業のことです。
細かいほこり(粉じん)を長期間にわたって吸い続けると、「じん肺」にかかります。
じん肺とは、小さな土ぼこりや金属の粒などを長年にわたって多量に吸い込むことで 肺の組織が線維化し、 硬くなって弾力性を失ってしまう病気のことです。
細かいほこりなどが舞い続けるような現場で不用意に長期間作業を続けていると、肺に粉じんが溜まって30~40年後に深刻な症状を伴って発病します。
治療方法が確立されていないため、じん肺は一度かかってしまうと治りません。
そのため、まずは予防することです。原因(発生源)を理解し、保護具の使い方や正しい換気方法について知る必要があります。
特定粉じん作業に関わる業務に従事する労働者は、粉じん作業特別教育を受講しなければなりません。
※現場の責任者や監督者が取得するのではありません。
講習を通して、粉じん作業に従事する労働者が粉じんを吸引し続けることの危険性を認識し、自ら予防するための手段を学びます。
「特定粉じん作業」とは?
粉じん作業の中でも、特に人体に与える影響が大きいものが「特定粉じん」ですが、例えば下記のような粉じんが該当します。
- 工事中のトンネル内で発生する砕いた岩石により生じるほこり
- 生コン工場・建設現場・解体現場で発生するコンクリートの細かい粉末
- 砥石(グラインダー)を使用する研磨作業の際に発生する細かい粒子
- アーク溶接の際に発生する溶接ヒューム
関連資格:アーク溶接作業者とは
工事中のトンネル坑内などは粉じんが多い環境になりやすいため特に危険性が高いと考えられ注意が必要とされています。
特定粉じん作業の具体的な例は、粉じん障害防止規則の別表第一および別表第二に具体的に掲げられています。
固執は全国各地で実施、Web講座もある
粉じん作業特別教育は、全国で毎月定期的に実施しています。
実施するのは委託を受けた民間の団体(外部機関)が中心です。
なお、パソコン等を利用したWeb講座も増えています。時間や場所を選ばずネットで完結するので便利です。
受講者には修了証が原則即日交付されます。
試験などはないので、居眠りさえせず真面目に受講すれば全員合格(修了)できます。ほぼ100%の合格率です。
粉じん作業特別教育は、石綿以外の粉じんが対象です。石綿(アスベスト)を除去する作業に従事する際は、石綿に係る教育が必要になります。
関連資格:石綿作業主任者とは
粉じん作業特別教育と石綿作業従事者特別教育を合わせて一日で実施するところもあります。
講習会情報
日程・受講資格・内容・その他
開催日
実施機関ごとに定期的に開催しています。
お申し込み
実施機関によります。
受講資格
原則として誰でも受講できますが、18歳以上に制限している教習機関もあります。
※就業できるのは18歳以上です。
講習会場
全国各都道府県
受講料
実施機関によって異なりますが、概ね10,000円以下です。
講習の内容
合計4時間30分(1日)
- 粉じんの発散防止及び作業場の換気の方法:1時間
- 作業場の管理:1時間
- 呼吸用保護具の使用の方法:0.5時間
- 粉じんに係る疾病及び健康管理:1時間
- 関係法令:1時間
合格基準
受講者に対して修了証が交付されます。
主催者情報
試験に関する詳しい情報は各主催者のホームページをご覧ください。