玉掛け作業者が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

玉掛け作業者

移動式クレーンやフォークリフトの資格があればさらに仕事に活かせる。

種類 学習期間 難易度 合格率

国家資格

3日間

易しい

99%

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

スキルアップ

~3万円

講習受講

※玉掛け作業者は労働安全衛生法第61条・第76条で規定する国家資格です。

最終更新日:2022/08/27

玉掛け作業者とは

玉掛け作業をする男性作業員

「玉掛け」とは、工場や建設現場などで、重い荷物をクレーンで持ち上げる際に、フック(先が曲がった金属製の器具)に荷物を掛けたり外したりする作業のことをいいます。

 

建設現場などで、クレーンを使用し、大量の鉄骨などの建材をつり上げているところを目にしたことがあるでしょう。

 

その際に、荷物を安全に吊り上げ・吊り下げするために必要となるのが「玉掛け作業者」の資格です。危険を伴うため、誰にでもできるワケじゃありません。

 

玉掛け作業者になるには、都道府県労働局長登録教習機関において行われる「玉掛け技能講習あるいは玉掛け特別教育」を受講し修了しなければなりません。

 

技能講習では、玉掛けの方法や合図の方法、玉掛けワイヤーの選定方法や安全荷重の求め方等について学びます。

 

※有資格者の下で補助的な業務を行うにあたっては資格不要です。補助作業者だけでの玉掛け作業はできません。複数の場所で玉掛けの作業を行うのであれば、その場所の数だけ有資格者が必要です。

玉掛け作業者になるための講習は2種類

玉掛け作業者の資格は、受講する講習の種類によって違います。以下のように2つの講習があります。

  • 玉掛け特別教育(2日間の講習)
  • 玉掛け技能講習(3日間の講習)

「玉掛け特別教育」を修了すると、つり上げ荷重(制限荷重)が1トン未満のクレーンの玉掛けしかできません。荷物の重量ではなく、あくまでもクレーン側の制限荷重を基準としています。

 

もう一方の「玉掛け技能講習」を修了すれば、つり上げ荷重に制限はなく玉掛けができます。大きな建設作業の現場で必要となるのはほとんどの場合こちらの資格です。受講するのであれば、やはり技能講習がおすすめです。

 

技能講習は、都道府県労働局長登録教習機関において開催していますが、特別教育は指定された企業等などでも受講できます。

「玉掛け」の名称の由来は?

玉掛け作業をする男性

 

建設現場、重量物を扱う工場や運送会社で働いている人以外は、あまり「玉掛け」という言葉に馴染みはないでしょう。

 

では、なぜ玉掛けと呼ばれるようになったのか?はっきりとした由来は分かりません。

 

古代より、大事なもの(宝物を)玉・宝玉と云いました。その大事なものを丁寧に吊り上げるから玉掛けという説。

 

球状のものに紐をかけるのは大変難しいですが、その難しい仕事をやってのける人を「玉掛け者」という説。

 

クレーンのフックが歴史の教科書に出てくる「勾玉:まがたま」に似ているから玉に掛ける仕事で玉掛けという説。等々。

 

他にもどうやらいろいろあるようです。玉掛けとは奥の深い言葉なんですね。

 

参考:玉掛け技能講習 | 一般社団法人 東京技能講習協会

玉掛け作業者について本音で一言

玉掛け作業者の資格があれば、建設会社、鉄工所、運送会社などへの就職が有利になります。建設業などは人手不足の業界なので、全国的にも玉掛け作業者の求人は多く見つかります。

 

ただ、持っているからと言って極端に給料がアップするとまでは言えません。誰でも3日ほどの講習で簡単に取得できます。資格を持っているからといって優先的に就職できると言うほどでもありません。

 

玉掛けの作業は、あくまでも副次的な作業のひとつです。主な作業は他にもあり、クレーン・デリック運転士、移動式クレーン運転士、小型移動式クレーン、床上操作式クレーン、フォークリフトの資格があればさらに活かせます。

 

関連資格:移動式クレーン運転士とは小型移動式クレーン運転技能講習とは床上操作式クレーン運転技能講習とはフォークリフト運転技能講習とは

 

炎天下の現場や工場内での作業が予想されるので肉体的に大変です。体力も要求される仕事です。

 

将来性を徹底研究

各種クレーンの資格とどちらを先に取得すべきか?

 

クレーンのフック

 

玉掛け作業者とクレーンに関する資格、どちらを先に取得した方が良いのか?

 

クレーンなどの荷揚げ機を扱う資格を取るなら、玉掛けを一番最初に取得するのがおすすめです。

 

玉掛け作業者を持っていれば、各種クレーンの資格取得時に料金が安くなったり、合図などの実技が免除になる場合があります。

 

参照:受験資格(クレーン・デリック運転士(限定なし))

 

玉掛けの資格があれば、それだけでもできる仕事が増えますが、クレーンの資格だけでは荷物を掛けられません。他に有資格者に荷物を掛けてもらないと仕事になりません。

 

クレーンデリック運転士(限定なし)があっても玉掛の資格は免除になりません。必ず取得しなければなりません。

 

つまり、玉掛け作業者だけを取得しても現場で戦力になれるメリットがあります。

 

玉掛けは、全てのクレーン作業で必要になります。玉掛けを取得した後、小型移動式クレーンやクレーン・デリック運転士を取得する人が多いようです。

 

関連資格:小型移動式クレーン運転技能講習とは

危険が伴う作業で労働災害も毎年のように発生

 

玉掛け作業者(1t超過)は、無制限の重量物を扱えます。

 

難易度は低く、3日間の講習で簡単に取得できますが、安全に仕事をするためには多くの経験が必要です。

 

玉掛け作業時には多くの危険が潜んでいます。実際に、全国的に玉掛け作業の不備が原因で労働災害が多く発生しています。

 

参照:正しい玉掛け作業で安全確保!(pdf)
参照:まんがでわかるクレーン・玉掛け作業の安全衛生(pdf)

 

重い荷物をクレーンで持ち上げるため、適切にフックに掛けないと玉掛けした荷の運搬中に荷が外れて落下する恐れがあります。それが原因で作業員に怪我を負わせたり、一歩間違えると命に関わる事故につながります。

 

製鉄所だと騒音もあるのでクレーン操作者との合図がしっかりできないといけません。

 

無資格で玉掛けを行い、吊り荷落下事故などが発生した場合、作業者はもちろんのことそこで働く請負会社の責任も厳しく問われることになります。

 

玉掛け作業そのものには危険は少ないですが、吊り荷の落下が考えられるので、荷物の下には絶対に位置しないことです。

 

合格するには

つり上げ荷重(制限荷重)が1トン以上のクレーンの玉掛け作業をするには、玉掛け技能講習と呼ばれる講習を受講しなければなりません。

 

受験資格の制限は特になく誰でも受講できますが、主催者によっては18歳以上に限定しています。

 

※玉掛けの業務は年少者労働基準規則第8条10号に掲げられた業務であるため、18歳未満の就業が禁止されています。

 

技能講習は3日間で行われます。学科2日(12時間)、実技1日(7時間)の合計19時間の講習です。

学科と実技、しっかり聞いていればまず合格できる

学科では、クレーン等に関する知識を深め、力学の講習も受けます。さらに玉掛けの方法をいくつか学びます。

 

実技の講習は、玉掛の実技、合図に関する講習などです。

 

学科・実技ともに修了試験があり、合格すれば資格取得となります。

 

講習は、寝ない限りは合格できます。筆記試験の内容についても、講習中に出題箇所や答えまで教えてくれます。まず、落ちる人はいません。

 

実技も指導員の人が丁寧に指導してくれます。講習をしっかりと理解できればそれほど心配する必要はないです。

 

ワイヤー、吊り具の確認、吊り荷の下には絶対入らない・・・など、まじめに受けていれば落ちることはありません。大きな声で安全確認をするのがポイントです。

技能講習情報

開催日 お申込み

各都道府県によります。

各都道府県によります。

受講資格

原則として誰でも受講できますが、受講者を制限している場合もあります。
※就業できるのは18歳以上です。

講習内容

受講地:各都道府県
■講習内容(以下は技能講習)
【学科】

  • クレーン等に関する知識(1時間)
  • クレーン等の玉掛けに必要な力学に関する知識(3時間)
  • クレーン等の玉掛の方法(7時間)
  • 関係法令(1時間)

関係法令(1時間)
【実技】

  • クレーン等の玉掛(6時間)
  • クレーン等の運転のための合図(1時間)

原則は計19時間の講習ですが、修了済みの特別教育の実務経験の有無などにより所要時間は異なります。補助業務の一定期間の経験により技能講習の講習時間が短くなるなどの優遇措置があります。
※学科・実技とも、修了試験が課されます。
※受講地により内容は若干異なります。
※次のいずれか1つに該当すれば講習科目の一部が免除になります。

  • 移動式クレーン又はクレーン運転士免許・デリック運転士免許・揚貨装置運転士免許取得者
  • 小型移動式クレーン運転技能講習又は床上操作式クレーン運転技能講習修了者

受講料:各都道府県で違います(23,000円ほど)。

試験に関する詳しい情報は各主催者のホームページをご覧ください。



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