年金アドバイザー
誰もが将来関係する年金の知識が身に付きます。学習して損はないかも。
種類 | 学習期間 | 難易度 | 合格率 |
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民間資格 |
2か月 |
やや易しい |
60% |
活かし方 | 取得費用 | 受験資格 | おすすめ度 |
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知識習得 |
~1万円 |
誰でも受験可 |
※上記は4級についての数字です。3級の合格率は30%ほどです。
最終更新日:2022/09/08
年金アドバイザーとは
しかし、年を重ねるにつれ年金について考える機会は増えてきます。
国民年金、厚生年金といった公的年金は全国民に関わる大切な問題です。
年金に直接関連する国民年金法、厚生年金保険法などの法律は、度重なる改正やその場しのぎ的な経過措置により、例外規定や但し書きでいっぱいです。一般の国民にとっては複雑でサッパリ内容が分からないような仕組みになっているのも事実です。
年金アドバイザー検定試験とは、このように複雑化する年金制度について基本的な理解を深め、主にお年寄りに対して年金の相談や助言・指導に対応するためのスキルを認定する検定試験です。
試験は、銀行業務検定協会が主催することから、窓口業務の一環として顧客からの年金相談に対応する機会の多い金融機関の職員向けに取得が奨励されています。
実際に年金アドバイザー資格試験は、現役銀行員の受験者が目立ちます。特に年金関連の知識が求められるのは、お客様と接っする機会が多い渉外や窓口担当者です。銀行の中には、新入社員に対する年金アドバイザー3級の受験を必須としているところもあるようです。
主催者サイト:年金アドバイザー4級|経済法令研究会
役に立つ資格なのか?
年金アドバイザーの資格は、金融機関に勤める人は持っているととても役立つ資格です。
実際にお客から年金の相談を受ける機会は多く、質問に対してさっとアドバイスができれば、お客からの信頼を得られます。
金融機関の窓口の相談員は、年金アドバイザー3級の資格は昇格の条件になっていることもあり、必要に迫られて受ける受験生もいるそうです。
金融機関に就職を希望する大学生は取得すれば評価の対象になりますが、それは3級以上です。ただし、あくまでも参考程度であり、明らかに有利になるとまでは言えません。
金融機関に転職を希望する人にもおすすめですが、この先、金融機関は大幅なリストラを予定している銀行が多く、転職の機会は少ないと言えます。
社会保険労務士の資格とあわせて年金アドバイザーを取得すると、知識・業務ともに幅が広がり、顧客からの要望に応えられる機会も増ます。現役の社会保険労務士や受験生も腕試しとして多く受験するようです。
年金アドバイザーに合格したとしても、得られる知識は断片的でアドバイスできる内容は非常に限られています。年金に関する問題は奥が深く複雑です。一言で年金といっても人それぞれで100人いれば100のパターンがあるほどです。年齢も違えば納めた金額、年数も違います。年金に関連する法令は例外や特例の連続です。イレギュラーなケースが多いため、個別の対応が必要になります。
やはり顧客と年金について満足に相談できるようになるには最低でも社会保険労務士資格合格レベルの知識が必要です。最も難しい年金アドバイザー2級に合格しても質問に対してまず満足に答えられないでしょう。
関連資格:社会保険労務士とは
将来性を徹底研究
この資格の活かし方
金融機関以外で年金アドバイザーの資格が役に立つのは日本年金機構や年金機構に委託された業務をおこなう企業で働く人ぐらいです。一般的な企業では年金アドバイザーの資格を活かせる業務というのはほとんどないため、取得してもあまり評価はされません。
とは言うものの、年金アドバイザー検定試験の学習を通して、年金制度の改革から、年金給付の種類とその支給要件、年金額の計算方法まで、日本の社会保障制度の中心ともいえる年金制度について幅広い知識を得ることができます。
金融機関等で年金相談業務に従事する人はもちろん、自己啓発の一環として、年金に関する知識を得たい方にもおすすめです。
年金は国が行っている制度だからと安心して任せっぱなしにしてはいけません。計算間違いや支給ミスなど普通に発生しています。
年金制度の仕組みを学習して理解するのは、自分の身を守ることにもつながります。
学習しても3級まで、2級を狙うなら社会保険労務士!
年金アドバイザー検定試験には4級から最上位の2級まであります(1級はありません)。4級は易しいため2か月程度の学習で合格可能です。一般の人が年金について知識を得るには標準レベルである3級までがおすすめです。
2級になると全て記述式の解答になり難易度が上がります。実際に支給される年金の額を計算して解答します。
2級を目指すのであれば国家資格でもある社会保険労務士に是非挑戦してみてください。簡単には合格できませんがより実用的で内容のある学習ができます。そして何よりも資格の重みが全然違います。
社会保険労務士の試験科目で、国民年金法と厚生年金保険法が、年金アドバイザーの試験内容と重なるため、社会保険労務士の受験勉強前に腕試しとして3級を受験する人が多いようです。
年金アドバイザーにできる業務は非常に限定的
年金アドバイザーと言っても、法律で裏付けのある国家資格ではありません。民間の検定試験にすぎないので、できることは限られています。
年金アドバイザーとして可能な業務は、年金に関する「相談業務」だけです。
では、その相談業務が有料でできるかどうかは法律上少しグレーなところではありますが、おそらく違法だと思います。社会保険労務士であればもちろん有料で相談業務ができます。
もっとも相談業務だけを有料と言っても年金事務所へ行けば教えてくれるのであまり業務としては成り立たないと思いますけど。
顧客の代わりに年金事務所や役所へ出す年金関係の書類を作成したり提出するのは社会保険労務士の独占業務です。社会保険労務士以外はできません。
やはり民間の検定試験では役に立つ機会も少ないと言えます。年金アドバイザーの資格では独立もほとんど不可能です。
合格するには
最も一般的な3級試験では年金制度の概要、年金給付の種類や支給要件、裁定請求手続き、具体的な年金額の算出が問われる内容となっています。
年金アドバイザー試験は過去問題集だけで合格できます。3級までは実際に計算する問題も少ないので、内容の理解ができれば問題ありません。
マークシート方式の択一問題で、出題パターンはある程度決まっていますので、問題形式としては比較的取り組みやすいと言えます。
実施される月の受験対策用の問題解説集を繰り返し解いていき、出題形式や問題の解き方などに慣れていけば、合格できるくらいの実力が次第についてきます。
まずは無料の資料請求
おすすめの講座
年金アドバイザー3級の全国平均合格率は35.6%ですが、フォーサイトの合格率は75%と毎年高い実績があります。
フォーサイトの年金アドバイザー3級講座では、専任講師による講義の動画や音声で学習を進められます。手軽にWeb上で受講できるのも魅力です。
テキストは文章ばかりのモノクロのテキストとは違って、フルカラーで重要事項が一目でわかるよう工夫がされています。そのため記憶に残りやすく、暗記力もアップします。
年金アドバイザー3級合格に必要な知識は、社労士試験の年金科目の学習を始めるにあたっての下地としても十分な内容になっています。
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試験情報
試験日 |
お申込み |
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毎年10月下旬と3月上旬、年に2回実施 |
試験日の約2か月前 |
受験資格 |
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受験資格の制限は一切ありません。どなたでも受験できます。 |
試験内容 |
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※年金アドバイザー3級の科目構成
合格基準:満点の60%以上(試験委員会にて最終決定) |
試験に関する詳しい情報は試験種目一覧|経済法令研究会をご覧ください。
おすすめ問題集
銀行業務検定試験年金アドバイザー3級問題解説集 2022年3月受験用 | |||||
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経済法令研究会から出ている過去問題集です。こちらで学習することをおすすめします。毎年おなじような問題が出るので過去問題集だけやれば十分合格できます。
常に最新版として実施される月の受験対策用の問題解説集が発売されますので、自分の受験する月に合わせて購入するよう注意してください。 |
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同じく経済法令研究会から出ている過去問題集の3級受験用です。
こちらも常に最新版として実施される月の受験対策用の問題解説集が発売されますので、自分の受験する月に合わせて購入するよう注意してください。 |
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