製菓衛生師が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

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製菓衛生師

憧れのパティシエになるには専門学校で学ぶのが理想、しかし現実は厳しい

種類 学習期間 難易度 合格率

国家資格

1年以上

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70~80%

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

就職・転職

50万円以上

学歴要件その他

※製菓衛生師法にもとづく国家資格ですが種類としては都道府県知事の免許です。
※指定の学校へ通うか2年以上の実務経験が必要です。

最終更新日:2022/12/04

製菓衛生師とは

ケーキを持つパティシエ

製菓衛生師と耳にしてもあまり馴染みがないと思いますが、パティシエと聞くと誰しもその仕事内容は多少なりとも想像がつくのではないでしょうか?

 

パティシエとはフランス語で「お菓子を作る職人」のことです。日本では一般的に、ケーキやタルトなどのスイーツ、デザートといわれる洋菓子を作る人のことをいいます。

 

パティシエが作るお菓子は、味わい見た目ともに高度に高度に洗練されており、芸術作品を思わせるものが少なくありません。それが職人と呼ばれる所以なんだと思います。

 

小学生のなりたい職業ランキングで2017年女子児童の第二位がパティシエだったといいますから、その人気の高さが伺えます。

 

食べるときの幸福感から、人を幸せな気持ちにすることできる夢のある職業というイメージがあるんでしょう。

パティシエは職業の名称、製菓衛生師は資格の名称

ケーキ

 

話しを製菓衛生師に戻しますと…パティシエがお菓子を作る職業の名称だとすると、製菓衛生師は国家資格の名称です。

 

パティシエになる課程で、希望する人は製菓衛生師の学習もあわせてするというイメージです。

 

パティシエと名乗ってその職業に就くために資格は必要ないです。調理師免許も不要です。ただし、製菓衛生師と名乗るには国家試験を受験して合格しなければなりません。製菓衛生師の資格を取得して活躍しているパティシエは実際に数多くいます。

 

美味してく見た目も良いお菓子やケーキを作るためには、素材の活かし方やその繊細な技法・テクニックを身に付ける必要があります。しかし、人が口に入れる食べ物です。衛生管理といった「食の安全」についても学ぶ必要があります。

 

最近の食料品には、保存料や着色料といった添加物が多く含まれています。適量であれば問題ないのですが使い方を間違えると体に有害な物質となります。

 

製菓衛生師の学習を通して、製造技術や知識のほかに、食品添加物の使用法などをチェックしていかに消費者に安全で高品質なお菓子やケーキを提供できるかも学びます。

 

所轄省庁:製菓衛生師 | 厚生労働省

 

役に立つ資格なのか?

製菓衛生師のレーダーチャート

パティシエとして働くのであれば製菓衛生師の資格は持っていて当たり前といえます。

 

製菓の専門学校に通って普通に勉強すれば誰でも試験に合格できます。ぼくの近所の松本調理師製菓師専門学校では、調べてみると製菓衛生師の合格率は6年連続で100%ということでした。これなら合格できない方が不思議です。

 

学校に通わず、無資格で現場に入った人でも働きながら十分に合格できます。実際にパティシエの多くは製菓衛生師の資格を持っています。

 

専門学校で製菓について学んでから就職するのであれば、製菓衛生師の試験は不合格でした、では話しになりません。履歴書の書類選考で落とされる可能性が高いでしょう。最低限でも試験には合格しておきたいところです。

 

ただし、パティシエとして一定の経験を積んで転職する際などは、当然ですがパティシエとしての腕前を問われます。製菓衛生師の資格の有無というよりも経験豊富で実力がある人の方が圧倒的に有利となります。

 

それに求人を見ても、パティシエとしての求人はあっても、製菓衛生師を募集する求人は少ないようです。もちろん資格はあった方がいいのですが、あればすぐに就職や転職に役立つとは言い難いのが現実です。あまり資格は役に立たないといえます。

 

製菓衛生師には、「独占業務」がありません。つまり、製菓衛生師でなければできない仕事や業務というものはありません。これは調理師も同じです。製菓衛生師はの資格をもっている人だけしか製菓衛生師と名乗れません。


将来性を徹底研究

この資格の活かし方

 

ケーキを作るパティシエ

 

人気の職業でもあるパティシエになるためにはどうしたらよいでしょうか?

 

パティシエとしてホテルや洋菓子店で活躍する若者の大半は、専門学校で基礎を学び、卒業と同時に就職して経験を積んでいるようです。

 

パティシエとして仕事をする上で資格は必要ないです。調理師免許も不要です。製菓衛生師の資格も必要ありません。

 

パティシエとして一番重要なのはその実力です。いかに人気の商品を作って多くの人を喜ばせるかにかかっています。

 

しかし、新卒者ですから当然経験はありません。実力は未知数です。これから新卒者がパティシエとしての経験を積むためにはどこかの有名ホテルや洋菓子店に勤務して腕前を磨かなければなりません。その際に、採用する側としては、やはり製菓衛生師の資格の有無も判断基準の一つにします。

 

製菓衛生師の資格は、新卒者の就職の際に一定の知識や技能の証明になるということです。新卒者にとっては活かせる資格といえます。

独立してお店を持つには持っていると便利な資格

 

パティシエとして実力も備わってきたし、ここらで自分の店を持って鎧塚俊彦氏のような有名人になって稼いでみたい!

 

なんてことになって独立を決意したら製菓衛生師の資格が役に立ちます。

 

一般的なケーキ屋さんやパン屋さんのような洋菓子店を開業するには「食品衛生責任者」の資格と「営業許可」が必要になります。

 

製菓衛生師の資格はなくてもお店は持てますが、あれば食品衛生責任者の資格を無試験で取得できます。

 

関連資格:食品衛生責任者とは

 

また、食品衛生上の知識を備えているという証明にもなりますからやはり取得していることが望ましいといえます。

 

独立してケーキ店やお菓子の店ををオープンする際には製菓衛生師の資格があると便利です。

製菓衛生師と調理師の違い

 

製菓衛生師と調理師、どちらも調理した食材を提供するという意味では同じです。なんとなく和食と洋菓子の違いというイメージはあるんですが、それぞれの資格(仕事)の違いはどのようなところにあるのでしょうか。

 

両者を簡単に、ザックリと説明すれば・・・

  • 製菓衛生師:ケーキ、お菓子、パンなどの調理のプロを目指す人の資格です。内容はデザート系に特化しており、専門性の高い仕事といえます。
  • 調理師:日本食の板前さんや西洋料理のコックさんを目指す人の資格です。和食、洋食、中華…など、活躍の場はさまざまです。

こんな感じでしょうか。目指す職人によって学習する内容も微妙に違います。

 

関連資格:調理師とは

 

どちらの資格も、持っていなくてもパティシエや料理人になることは可能ですが、資格を取得していない人が製菓衛生師・調理師と名乗ったり名刺に印刷することはできません。

 

調理師は専門学校を卒業すれば調理師の資格をそのまま得られます。製菓衛生師は専門学校を卒業しても受験資格を得られるだけなので、改めて国家試験を受験しなければなりません。

 

専門学校を卒業しなくても、2年以上の実務経験があればどちらも受験できます。

 

現行、両資格において似たような科目も学習しますが、互いに試験科目免除の制度はありません。両方の資格を取得するには一般の受験生と同じく、全科目を受験します。

 

専門学校によっては製菓衛生師と調理師を同時に学べるところもあります。

現実は超厳しいパティシエの世界

 

ケーキを持つ女性パティシエ

 

パティシエは女子児童の憧れの職業ナンバー2ということで人気の職業ですが、現実はどうなのか…少し調べてみました。

 

仕事については、まずは体力が何より必要です。繊細な芸術品のようなケーキを作り上げるイメージですが、それは熟練のパティシエだけがする作業です。

 

多くのパティシエ(見習い)は小麦粉や砂糖、牛乳、卵のような重い材料を頻繁に持ち運ばなければなりません。その作業が長時間に及ぶとかなりの重労働になります。

 

繁忙期と閑散期の差はありますが、一日の労働時間が12~13時になることも普通です。お昼に間に合わせるために超早朝に出勤することも珍しくありません。全て手当が付いて給料に反映すればよいのですが…実態は無給ともいえる現場も多いようです。

 

新卒のパティシエの離職率は1年以内で約70%、3年以内で約90%です。10年以内になると約99%が離職するというう数字が出ています。

 

つまり10年もすればほぼ全員がパティシエから足を洗っています。ほんの一握りの人が続けているにすぎないということです。

 

華やかなイメージのあるパティシエの世界ですが、現実はとても厳しい業界です。地味な作業の繰り返しでかなりの重労働です。この業界に入るかどうかは自分の覚悟次第です。

 

合格するには

製菓衛生師になるためには以下の受験資格が必要です。誰でも受験できるわけではありません。

  • 1年以上製菓の専門学校で製菓について学習した者
  • 2年以上製菓製造業に従事した者

どちらも中学卒業以上の学歴が必要です。専門の学校で製菓について学習するか、現場で製菓の経験を積めば受験資格が得られます。現場とは菓子工場・菓子店・菓子工房などです。アルバイトでもかまいません。

 

専門学校であれば求人も豊富です。有名ホテルやレストン、洋菓子店からの求人も多く、パティシエを目指すなら現時点では専門学校で2年間学ぶのが良いでしょう。就職先が多いため可能性も広がります。

 

製菓衛生師試験の出題形式は、すべて四肢択一(4つの中から答を1つ選ぶ)方式です。製菓実技についても、「実技」という名称になっていますが解答は筆記でマークシートです。ケーキやお菓子をその場で作るという実技試験はありません。

 

なお、製菓衛生師試験は、都道府県によって出題傾向が違います。事前に受けたい地域の過去問を解くことをおすすめします。

 

参考:東京都製菓衛生師試験問題(pdf)

製菓衛生師は通信教育でも取得できる。

製菓衛生師の専門学校には夜間、通信教育もあります。社会人であれば働きながらでも通信教育で学べます。

 

厚生労働大臣指定の通信課程(1年制)を修了すれば、製菓衛生師の受験資格を得られます。ユーキャンのような通信教育ではダメです。

 

毎日学校に通うのが難しい人であれば、専門学校に通わなくても通信教育を利用して製菓衛生師の資格を取ることができます。

 

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いろんな学校を比較検討することもできます。

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試験情報

試験日

お申込み

各都道府県により異なります。

各都道府県により異なります。

受験資格

受験資格があるのでご注意ください。

試験内容

試験科目はすべての都道府県で7科目に統一されています。
出題数は60問ですが、一部の都県で異なります。
出題形式は四肢択一(4つの中から答を1つ選ぶ)方式で、解答方法は全てマークシート方式です。
【出題科目】

  • 衛生法規(3問)
  • 公衆衛生学(9問)
  • 食品学6問)
  • 食品衛生学(12問)
  • 栄養学(6問)
  • 製菓理論(18問)
  • 製菓実技(選択6問)

100点満点で、原則として概ね60点以上で合格ですが、0点の科目があると不合格になります。
なお、居住地や勤務地に関係なくどの都道府県でも受験できます。試験日は都道府県により異なりますから、受験日が重複しない複数の都道府県での受験も可能です。

製菓衛生師試験に関する詳しい情報は全国製菓衛生師養成施設協会のオフィシャルウェブサイトをご覧ください。

おすすめ問題集

これで合格 製菓衛生師試験問題集 2022
製菓衛生師の問題集・参考書は、調理師と違ってほとんど書店には置いてません。そんな数少ない書籍の中でも十分に合格を狙える一冊がこちらです。

 

試験会場にいる人の多くの受験生がこの本を片手に勉強しています。この本だけでも基礎を覚えるのは十分で合格する実力を付けることもできますが、都道府県によって出題傾向が違うので、受けたい地域の過去問を解くことをおすすめします。

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