P検-ICTプロフィシエンシー検定試験は役に立つの?
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 80% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~1万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
入試・学業 | 0件 |
- 上記は3級についてです。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年9月8日に集計。
P検とは、中学生・高校生向けのIT技術や知識に関する検定試験です。レベルは決して高くありません。
全くのPC初心者が広く超浅く知識を身に付けるために勉強するにはいいですが、社会人や就活を控えた学生が取得しても、履歴書に書いて採用が有利にはなりません。
P検とは(ICTプロフィシエンシー検定試験とは)
パソコン検定を改名
P検の略称で呼ばれるICTプロフィシエンシー検定試験とは、パソコンの知識も含む総合的なICT(情報通信技術:Information and Communication Technology)活用能力を問う民間資格です。
試験では、情報通信ネットワークやセキュリティの知識だけではなく、ワープロや表計算ソフトの操作についても問われます。
難易度の低い順に、5級、4級、3級、準2級、2級、1級の6段階のスキルマップに分かれています。
CBT受験なので会場が空いていればいつでも受験可能です。
ICTプロフィシエンシー検定試験は、以前はパソコン検定試験と呼ばれていましたが、2012年4月以降は現名称に改名されました。
なお、試験はICTプロフィシエンシー検定協会(P検協会)が主催していますが、実施・運営は株式会社ベネッセコーポレーションが行っています。
主催者サイト:P検-ICTプロフィシエンシー検定協会
役に立つ資格なのか?
全く知識のないPC初心者が、広く超浅くパソコンやネットワークについて勉強するにはいいと思います。
これからパソコンについて第一歩を学習する中学生・高校生向けの検定試験です。
就職や転職に備えるのであれば、おすすめしません。
取得しても就職や転職が有利になったり履歴書に書いてそれが評価される可能性はないでしょう。スキルアップにつながるとも言えません。
情報系の資格でアピールしたいのであれば、まずは基本情報技術者試験の国家資格を目指してください。
将来性について徹底研究
P検は入試の際に評価される可能性がある
P検は、大学新卒の就活や社会人の転職の際にはあまり役に立ちませんが、入試・受験の際の優遇措置や、さらには単位認定を実施している大学や短大があります。
参照:大学・短大の入試優遇・単位認定 |P検-ICTプロフィシエンシ―協会
入試優遇を実施している大学・短大の数はナント、433大学、1037学部!
※2024年4月入学入試分
単位認定している大学・短大は53大学、130学部!
※2024年4月現在のホームページ上の数値です(内容は2023年となっています)。
多くの大学は、4級以上で「AOや推薦の際に加点」あるいは「自己アピールにおいて参考とする」という程度ですが、多少なりとも有利になるのは間違いないようです。
ただ、ほとんどが「Fラン」と呼ばれる大学ばかりです。
しかし・・・さすがベネッセ!
教育現場によく入りこんでますね、ここまで自社商品を浸透させるとはスゴい営業力です。
簡単なパソコン検定レベルではアピール不足
一般企業へ就職や転職を希望して、少しでも採用が有利になればと、P検、MOS、日商PC検定、情報検定(J検)といったいわゆるパソコン系の検定試験を受験する人が少なからずいます。
こういった民間資格で手っ取り早くアピールしたいという気持ちは理解できます。
しかし、現実的にはほとんど評価されません。
短期間で取得できる民間資格程度では評価の対象になりません。
それに、パソコンは今やどこの会社にも入ってます。
年配者はパソコンに弱いなんて過去の話し、今や誰でも使えて当然のツールです。
概ね、60代くらいであればほぼパソコンは使いこなせる世代です。
こういった難易度の低い民間資格をアピール材料にすると、逆に「パソコンを使えない人」と思われる可能性すらあります。
普段パソコンを普通に使いこなしている人は「パソコンの資格を取ってアピールしよう!」なんてことすら考えません。
履歴書でアピールしたいのであれば、趣味・特技欄に「パソコン操作全般」と書けばそれで済みます。
P検、MOS、日商PC検定、情報検定(J検)などが評価される可能性がわずかでもあるとしたら高校新卒、専門学校新卒までです。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
P検(ICTプロフィシエンシー検定)4級受験対策用の学習テキストです。
タイピング以外についてはこの本だけでも合格できますが、参考書なので掲載されている問題数は少なめです。ドリルもセットで買った方がいいでしょう。
もともと難易度は高くないパソコン検定試験なので、短い勉強時間で小学生や中学生でも合格できるはずです。
※受験する級に応じたテキストを購入してください。
種類 | 評価 |
テキスト |
おすすめ問題集
受験対策用のドリルです。
P検の出題内容別に、効率的な学習が行える構成となっています。初心者や中高生にとって練習するにはよい模擬問題テキストです。
※受験する級に応じたテキストを購入してください。
種類 | 評価 |
問題集 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
1級~4級:CBT受験(PASS認定校による)
5級:公式サイトから随時Web受験
お申し込み
PASS認定校に申し込む
受験資格
5~2級はどなたでも受験できますが、1級は2級合格者のみ。
試験会場
全国各地
受験料
- 1級:10,000円
- 2級:6,220円(4,180円)
- 準2級:5,200円(2,550円)
- 3級:5,200円(2,040円)
- 4級:3,060円(1,530円)
- 5級:無料(公式サイトからWEB受験)
※2024年4月現在、税込み、かっこ内は学割の金額
試験内容
出題範囲(スキルマップ):
【5級】15分
- コンピュータ知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
【4級】50分
- タイピング
- コンピュータ知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- ワープロ
- 表計算
【3級】60分
- タイピング
- コンピュータ知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- ワープロ
- 表計算
【準2級】60分
- タイピング
- コンピュータ知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- ワープロ
- 表計算
【2級】70分
- コンピュータ知識
- 情報通信ネットワーク
- 情報モラルと情報セキュリティ
- ICTを活用した問題解決
- プレゼンテーション
- 総合実技
【1級】90分
- 情報セキュリティ管理
- 企業内ネットワーク構築
- 業務プロセス改革
- ICTを活用した問題解決
※受験当日は運転免許証やパスポートなど顔写真付き身分証明書、あるいは健康保険証を持参します。
合格発表
CBT方式なので、試験終了後ただちに合否結果が表示されます。合否通知(合格証)は約一週間以内に発送します。1級・2級は後日判定のため合否結果は表示されません。合否通知は約2週間後に発送されます。
主催者情報
試験に関する詳しい情報は受験者別メニュー |P検-ICTプロフィシエンシー検定協会をご覧ください。