ビジネス会計検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

ビジネス会計検定

財務諸表の数字を分析して正しく経営状態を見抜くための検定試験。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

易しい

1か月程度

民間資格

民間検定

60%

※全て3級に関する数字です。

最終更新日:2019/06/18

ビジネス会計検定とは

電卓を持つ女性

会計に関する検定試験といえば、日本商工会議所が実施する簿記検定です。就職に備えて3級や2級を既に取得している人も多いのではないでしょうか。

 

簿記の検定試験では、税務申告のために会計の基準に従った正確な帳簿(財務諸表)を作成する能力が問われます。お金のやり取りが伴う商取引を簿記に記帳し、最終的に損益計算書を作成して損益などが明確に分かるような一覧表を作り上げるのが目的です。

 

一方、ビジネス会計検定とは、税務申告のためのに作られた帳簿(財務諸表)を正確に読み解き、経営の実態を分析する能力が問われる検定試験です。基本となる財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書)の読み方、分析方法、諸法令に関する知識が問われます。

 

試験の学習を通して、企業の財務諸表を正確に読み解く能力を身に着けます。財務諸表を分析することで、成長性、儲ける力、株価と利益の関係、将来性など、企業分析に必要な知識を学べます。

 

つまり、簿記検定が財務諸表の「作成能力」を問う試験であれば、ビジネス会計検定は財務諸表の「分析能力」を問う試験であるといえます。書類を読むか作るかの点で大きく違います。

 

ビジネス会計検定は大阪商工会議所が主催する検定試験で、初回は平成19年(2007年)に実施されました。簿記と比べるとまだまだマイナーな試験です。

 

参考:ビジネス会計検定試験 | あらゆるビジネスパーソンの仕事に活きる!

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

ビジネス会計検定のレーダーチャート

こいうった「ビジネス・・・」と頭につく民間検定試験のほとんどは合格しても就職や転職に役立つことはありません。

 

履歴書に書いても問題ありませんが、仮に最も難易度の高いビジネス会計検定1級に合格しても、就職や転職は有利にはなりません。

 

あくまでも個人の能力アップを目的とした自己啓発的な資格であるといえます。まずその点を理解する必要があります。

 

とは言え、ビジネス会計検定の学習が社会人にとって役立つ点も多くあります。

 

ビジネス会計検定の学習を通して、財務諸表の数字を正確に読んで分析する能力が身につきます。簿記では勉強できなかった財務諸表の分析といった手法を学べるので、流動比率、総資本回転率など、様々な角度での経営分析が可能になります。

 

社会人にとって取引先の信用情報は非常に重要です。簿記とは違った角度で財務諸表の仕組みを学ぶことができるという点は、社会人にとって有意義な資格試験です。経営管理とか経営戦略、という面でも知識が役立ちます。


ビジネス会計検定の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

新聞やテレビで会計用語が出てくる機会も少なくありません。「経常利益」「純利益」「利益率」などです。

 

しかし、多くの人は「なんとなく」程度に理解しているだけだと思います。

 

正確な会計の知識を得るためには、ビジネス会計検定を学習することが効率的です。税務書類に関する知識が身に付くため、新聞を読んでいても、これまで分かっていなかった用語の意味を正確に理解できるようになります。

 

資産運用のために株式投資を考えている人であればビジネス会計検定の知識を企業分析に活かせます。経済新聞や会社四季報の内容をいろんな角度で正確に読み取り、投資の判断材料にできます。

 

また、新卒予定者であれば、財務諸表により企業の「儲かっている」「儲かっていない」がわかるため、ビジネス会計検定で得た知識を就職活動に活かせます。

 

単なる上面だけの企業分析ではなく、一歩踏み込んだ企業分析を行って面接時に活かすこともできます。

簿記の知識がなくても学習は進められるのか?

 

3級からであれば、特に簿記の知識がなくても合格できますが、入門的な簿記の知識はあらかじめ身につけておいた方がよいでしょう。

 

財務諸表の読み方にしても、簿記特有の用語や勘定科目などの知識が必要になります。理解できてないと最初は戸惑います。 多少なりとも簿記の知識があれば理解が進む速度は圧倒的に早いでしょう。

 

逆に言うと、ビジネス会計検定は、日商簿記2級の知識を持っている人でしたら勉強に時間はかかりません。

 

よく利用されている公式のテキストは簿記の知識がなくても学習を進められるように作られていますが、非常に無味乾燥な文章による説明がダラダラと続き、なかなか理解できません。

 

実際に会社間の商取引がどういう仕組みになっているのか、その点も理解しておく必要があります。

ビジネス会計検定と簿記検定、どちらが価値がある?

 

知名度、これまでの実績から判断しても圧倒的に簿記検定の方が価値があります。

 

ビジネス会計検定は、大阪商工会議所が試験をはじめたのが平成19年(2007年)です。まだまだ受験生は少なく知名度は低いです。社会的にも評価されていません。

 

一方で簿記検定は、昭和29年(1954年)にはじまり受験者累計数は7,000万人を超えています。公共性も高く公認会計士試験においては一部科目が免除になる制度もあります。

 

簿記検定の合格者は、それまでの経験と合格した級によっては就職や転職が有利になりますが、ビジネス会計検定では就職や転職は有利になりません。

 

この先もビジネス会計検定の社会的な地位はあまり変わらないと思います。大化けすることもないでしょう。合格を目指すのであればやはり簿記検定です。

いきなり2級から勉強しても大丈夫?

 

簿記検定でもそうですが、ビジネス会計検定も3級の理解の上に2級が存在します。2級は3級の知識があることが前提です。

 

初学者はもちろんですが、例え簿記の既習者であっても3級を学習してから2級を学習した方が結果的には合格への早道になります。

 

2級は、3級の知識を前提に計算の量も多くなります。3級で計算問題の基礎を固めておかないと、2級の計算問題は理解がすすみません。途中で挫折する可能性もあります。

 

また、ビジネス会計検定の特徴の一つに、財務諸表分析の論点が入りますが、これは簿記検定では勉強しません。

 

財務諸表を読み解くのはビジネス会計検定の根幹ともいえる部分です。やはり3級から勉強して基礎を固めていった方が良いでしょう。

 

ビジネス会計検定に合格するには

ビジネス会計検定には難易度の低い順に3級・2級・1級があります。

 

なお、2015年度の第18回試験より、1級不合格でも120点以上得点すれば準1級として認定されています。ちなみに1級合格点は140点以上です。

 

受験制限はなく、誰でも希望の級から受験可能です。連続する2つの級を同日に受験することもできます。

 

ビジネス会計検定は、どのくらい難しいのかというと、3級と2級はそんなに難しくありません。3級合格に必要な学習時間は30〜100時間と言われていますが、過去に簿記を勉強していたかどうかで必要な学習時間に開きがでます。

 

3級に関しては、主催者公式テキストを一通り読み、その上で問題集を繰り返し解き、分からないところは公式テキストに戻って確認する基本的な学習方法で合格できます。

 

公式テキストは初学者でも理解できるよう分かりやすく書かれているのでおすすめです。問題集では計算式が必要な計算問題を反復します。本試験で忘れないよう、計算問題は十分に慣れておく必要があります。

 

3級は比較的容易に合格できますが、2級になるとイッキにボリュームが増えるため、油断していると合格できません。2級ではかなりの計算能力も必要とされます。

 

1級はかなり難しいといえます。公認会計士試験と同等程度の知識が問われる出題もあります。何か明確な目的がなければ目指しても2級までです。1級まで取得する必要性は薄いといえます。

 

試験では電卓を利用できますが、小さなモノよりもできるだけ大きい電卓を使いましょう。ボタンが大きい方が入力ミスを防げます。また、問題用紙を押えるのにも使えます。

 

周囲の受験生が一斉に電卓を叩き出すと音がかなり気になります。雑音に動じない心を持つか、あるいは耳栓を用意してもよいでしょう。

ビジネス会計検定 試験情報

試験日

お申込み

年2回(3月上旬と9月上旬の日曜)に実施

6月下旬〜7月下旬
12月下旬〜翌年1月下旬

受験資格

受験資格の制限は一切ありません。どなたでも受験できます。

試験内容

※下記はビジネス会計検定3級についての内容です。
到達目標:会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身につける。
【財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識】

  • 財務諸表とは
  • 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方

【財務諸表の基本的な分析】

  • 基本分析
  • 成長率および伸び率の分析
  • 安全性の分析
  • 収益性の分析
  • 1株当たり分析
  • 1人当たり分析

試験会場へは電卓を持ち込めます。
問題形式:マークシート方式
制限時間:2時間
合格基準:100点満点で70点以上の得点で合格(3級と2級)
1級は200点満点のうち、論述式50点以上かつ全体で140点以上で合格
試験地:札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、山口、松山、福岡の中から選択

試験に関する詳しい情報は試験のご紹介 | ビジネス会計検定試験をご覧ください。

ビジネス会計検定 おすすめテキスト・基本書

ビジネス会計検定試験公式テキスト3級〔第4版〕

試験の主催者である大阪商工会議所が出版している公式テキストです。初心者でも、体系的に財務諸表の分析方法を学べる良い本です。このテキストと公式問題集を合わせて学習することでより理解が深まります。

 

非常にわかりやすく、簿記の知識がない初学者であっても理解しやすい内容になっています。ビジネス会計検定3級はテキストの内容がそのまま出題されます。テキストによる学習が合格へとつながります。

 

検定試験を受ける予定はないけど一般知識として財務諸表について勉強したいと思っている人にもおすすめです。体系的に勉強できます。

種類 評価
テキスト

ビジネス会計検定 おすすめ問題集

ビジネス会計検定試験公式過去問題集3級〔第4版〕

問題集の選択肢があまりないという理由もありますが、ほとんどの受験生が利用している公式の過去問題集です。

 

問題集であるにもかかわらず、「解答テキストのこの章のこの節を見よ」としか書いてない場合もあり、露骨にテキストの購入をすすめる点が気になります。内容が連動している公式テキストと合わせて学習をすすめる必要があります。

 

入門者にとってはあまりにも解説が不親切に感じられ、学習がすすまない可能性もます。テキストと比べてもこの問題集はよくないと思います。他社の問題集を利用するのも良いでしょう。

種類 評価
過去問題集
ビジネス会計検定試験対策問題集3級(第3版)

公式の問題集は解説が少なく使いづらいと感じた人にはおすすめの問題集です。また、公式問題集だけでは物足りない、確実に合格したい、と考える人にもおすすめです。

 

過去問が2回分、模擬試験問題がそれぞれ2回分掲載されています。公式問題集よりは解説も詳しく丁寧ですです。出題される問題の要点をうまく押さえています。

 

やはり公式テキストは利用した方が良いでしょう。テキストとこの問題集だけでも合格できます。

種類 評価
問題集


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