種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | やや易しい | 50% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~2万円 | 2か月程度 |
- 2023年度より経営学検定はマネジメント検定に変わりました。当サイトでも内容を変更する予定です。
- 上記は初級の数字です。
- 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年2月14日に集計。
経営学検定(マネジメント検定)とは民間の検定試験で、経営に関する基礎的・専門的知識、その応用能力としての経営管理能力や問題解決能力を身に着ける狙いがあります。
初級であれば難易度も低く短期間で合格できます。仮に学生や社会人が最も難易度の高い上級に合格しても就職や転職が有利になるほどのメリットはありません。
経営学検定(マネジメント検定)とは

経営学を学ぶ検定試験
経営学検定(マネジメント検定)とは、日本経営協会が実施する民間の検定試験です。
試験の学習を通して経営学を学び、経営に関する基礎的・専門的知識、その応用能力としての経営管理能力や問題解決能力を身に着けます。
経営学検定には難易度によって初級・中級・上級の3つのレベルがあります。
初級は主に大学生などが対象ですが、中級・上級では会社経営者や経営学専攻の大学院生を対象とした内容になっています。
それぞれのニーズやレベルにあった級を受験でき、合格すれば経営管理能力や問題解決能力が一定水準に達していると認定されます。
主催者サイト:マネジメント検定
そもそも経営学とは一体何?
経営学とは、「組織の運営」について研究する学問です。
対象となる組織は企業となる場合が多いのですが、企業に限定せず、あらゆる組織体(自治体・NPOなど)が経営学の対象となりえます。
例えば企業を例にすると、大雑把ですが儲かっている企業と儲かっていない企業に大別できます。一般的な組織を例にすると、うまく機能している組織とダメな組織という具合に違いがあります。
経営学とは、これらの違いや差を元に、「なぜ、その企業や組織は成功し、逆になぜ失敗したかを法則化して、今の経営の現場に実践的に活かす手段を学ぶ学問」だと言えます。
役に立つ資格なのか?
大学の経営学の成績が「優」の方が価値が有る
経営学検定に合格しても就職や転職は有利になりません。履歴書に書いてPRできるかもしれませんが「ないよりはマシ」な程度です。
仮に経営学を学んでいる学生であれば、大学の経営学の成績が「優」の方が価値が有りますし就職や転職は有利になるでしょう。
会社員がスキルアップのために経営学検定のような民間資格を取得しても、会社で評価されたり昇進が有利になるといったこともないでしょう。やはり会社での実績次第です。
上級になると難易度は高く、経営学専攻の大学院生レベルの知識が必要になります。しかし、残念ながら世間一般的にも知名度が低いため、就活が有利になるほどの効果は期待できません。
将来性について徹底研究
本格的に学びたいのであれば中小企業診断士がおすすめ
自己啓発の一環として経営学検定の学習をするのは良いことですが、資格としては正直イマイチ…です。
経営学検定の初級や中級に合格したのであれば、さらにステップアップを目指して、1~2年くらい時間をかけて中小企業診断士を目指すのがおすすめです。
関連資格:中小企業診断士とは
中小企業診断士の学習を通して幅広い経営に関する知識が身に付きます。実務に役立つ経営学が学習できるので経営者はもちろん会社員にも役立ちます。
さらに、中小企業診断士は国家資格なので、就職や転職にも役立ちます。大企業でも一定の評価があるのでキャリアアップに役立つ資格です。
民間資格と国家資格では、こういった点で明らかな違いがあります。
また、税理士やフィナンシャルプランナーなどもおすすめです(ファイナンシャルプランナーは簡単ですが国家資格です。ただしそんなに役立つとはいえませんけど)。
関連資格:税理士とは、フィナンシャルプランナーとは
合格するには
過去問の学習で合格できる
経営学検定には難易度の低い順に、初級・中級・上級があります。
初級の場合、中級・上級と比べても範囲はそれほど広くないので、公式のテキスト・過去問題集を繰り返し学習すれば独学でも十分合格できます。
しかし、公式テキストの完成度は低く、あまり実用的とは言えません。逆に過去問題集の解説は丁寧で分かりやすいため、こちらのをしっかり読めば試験は大丈夫です。
特に、過去問題集は掲載数が多いので、繰り返し似たような問題が何度も出てきます。本試験における出題パターンは過去問題集でほぼ掴めます。
基本的には、本試験の出題はテキストや過去問の知識問題が大半を占めます。初級であればテキストも1冊だけですし、合格率も高いです。
※公式の過去問題集は一般の書籍やAmazonでは販売していません。下記主催者サイトより【検定事務局版】年度別 過去問題・解答解説をお買い求めください。
参考:公式テキスト・過去問題集 | 経営学検定/マネジメント検定
大学で経営学を学んでれば1か月ほどの学習で合格可能
初級の合格基準は、「短期大学、4年制大学の2~3年生のレベルの経営学知識の判定」ということですから、経営学を学んでいる人であれば1か月ほどで合格できます。
経営学について学習している人であれば、それほど勉強時間は必要ありません。たとえ初学者だったとしても、初級であれば出題範囲も狭く、内容もそんなに難しくないので、2か月もあれば合格できる可能性が十分にあります。
ある程度、一般教養・知識があれば、選択肢から常識の範囲で推測できるレベルの出題もあります。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
経営学検定の公式テキストです。公式テキストはNo.1~5までありますが、初級は、「1 経営学の基本」のみが指定テキストになっています。残りの4冊は中級用のテキストです。
この本のみで経営学を基礎から理解するのは難しいと思います。内容がところどころで重複しておりり、文章も分かりやすいとは言えず、読みづらい点も多くあります。しかし他社からテキストは出版されていないため、とりあえずこのテキストで学習するしか方法はありません。
あくまでも辞書的な使い方をするのがおすすめです。教科書的に内容が箇条書きされているだけなので読みにくいと感じる人もいると思います。じっくりと読み込んでも理解はすすみません。
合わせて、同じ出版社より過去問題集が出ているので、それも勉強すると、より効果的です。
種類 | 評価 |
テキスト | ![]() |
試験情報
試験日
【初・中級】年2回(6月、11月)
【上級】年1回(1次試験12月、2次試験3月)
お申し込み
【初・中級】3月上旬~5月中旬、8月上旬~10月中旬
【上級】1次:9月上旬~10月中旬、2次:12月上旬~1月下旬
受験資格
初級・中級は誰でも受験できます。上級は中級合格のみです。
試験会場
上級(1次試験)・中級・初級:全国のCBTテストセンター(全国約260か所)
上級(2次試験):東京
受験料
【上級】
1次試験:8,800円
2次試験:28,600円
【中級(各分野)・初級】
4,950円
(各税込)
試験内容
※下記は経営学検定初級についての内容です。
経営学に関する初歩的・基礎的知識を習得しているかどうかを判定します。
短期大学卒業生、4年制大学の2~3年生レベルで習得しておくべき経営学の基礎知識が求められます。
【試験範囲】:経営学の基礎
- 企業システム:企業と経営、企業・会社の概念と諸形態、所有・経営・支配と経営目的、会社機関とコーポレート・ガバナンス、日本型企業システムなど。
- 経営戦略:経営戦略の体系と理論、全社戦略、事業戦略、機能別戦略、経営戦略の策定と経営環境など。
- 経営組織:組織に関する基礎理論、経営組織の基本形態、企業組織の諸形態、組織の制度・管理・文化など。
- 経営管理:経営管理の基礎理論、経営機能と管理機能、リーダーシップ、マネジメント・プロセス、経営計画、コントロールなど。
- 経営課題:M&Aと買収防衛策、経営のグローバリゼーション、企業経営と情報化、企業の社会的責任(CSR)と企業倫理、環境経営など。
出題数:50問
出題形式:マークシート(四肢択一)
試験時間:90分
合格基準
100点満点とし、65点以上を目安
合格発表
初級・中級(第1分野)・中級(第2分野):即時判定
上級(1次):後日発表
主催者情報
試験に関する詳しい情報は検定要項(初級) | 経営学検定/マネジメント検定をご覧ください。
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