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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

精神保健福祉士の難易度や将来性・取得するメリットを解説

お年寄りとその娘の相談にのる白衣を着た女性

社会福祉士も合わせて取得すれば幅広い相談援助職になり可能性も広がる

種類難易度合格率
国家資格60%
受験資格取得費用勉強時間
学歴要件その他200万円~4年以上程度
活かし方全国の求人数評価
一生モノの技術5,797件
  • 受験するには所定の学歴または実務経験が必要です。取得費用は実務経験ルートで取得した場合です。
  • 合格率は国家試験についてです。
  • 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2024年4月5日に集計しました。

精神的な障害を持つ人の相談に応じ、助言・指導・日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助をするのが精神保健福祉士の仕事です。

求人が少ないため就職できないなどと言われますが、就業先を選ばなければ普通に就職や転職はできます。

ただし、精神病院や精神科のある病院などに限定すると需要は少なく就職は難しいようです。

資格の活かし方や就職について考えると、社会福祉士を取得した上で精神保健福祉士を取得するダブルライセンスがおすすめです。

なお、精神保健福祉士の受験資格を得るのは複雑でルートは多数あります。

目次

精神保健福祉士とは

年老いた女性の相談にのるソーシャルワーカー

精神的な障害のある人を支える仕事

精神保健福祉士は、精神的な障害のある人を支えることが主な仕事です。

例えば、うつ病や統合失調症、認知症、各種依存症、PTSDなどの入院患者の中には「退院後の生活が不安」「入院費が支払えない」「退院後のリハビリや通院が不安」などといった悩みや不安を抱えている人が少なくありません。

患者本人や家族の話を聞いて助言するほか、福祉機関または医療機関、他の行政機関などと調整を図り、必要なサービスの提供につなげます。

本人のみを支援の対象としておらず、その家族や地域の人々なども支援の対象としています。

精神保健福祉士とは、1997年の「精神保健福祉士法」施行に伴って誕生した比較的新しい国家資格です。

所轄省庁:精神保健福祉士について|厚生労働省

ソーシャルワーカーとは

みなさんは「ソーシャルワーカー(Social Worker)」という職種やお仕事をご存知でしょうか?

「ソーシャルワーカーとして病院で働いています」と言われても、なんとなく福祉に関する仕事というイメージはあっても、実際にどんなことをやっているのかはあまり知られていません。

ソーシャルワーカーとは、生活する上で困っている人、社会的に疎外されている人、あるいは精神的に不安を抱えている人などの相談に応じ、助言・指導・日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助をする職業です。

簡単に言うと、生活する上で困難な問題を抱える人々(生活困窮者)の相談に乗って様々な支援をするのがソーシャルワーカーの仕事です。

特に病院などの医療機関で働くソーシャルワーカーを、医療ソーシャルワーカー(MSW:Medical Social Worker)と呼びます。

日本国内では多くの場合、社会福祉士(CSW:Certified Social Worker)または精神保健福祉士(PSW:Psychiatric Social Worker)がソーシャルワーカーの仕事を担っています。

関連資格:社会福祉士とは

社会福祉士と精神保健福祉士はどう違うのか

では、同じソーシャルワーカーでも社会福祉士と精神保健福祉士とでは、業務内容はどう違うのでしょうか?

社会福祉士は、相談支援の対象になる人が様々です。心身の障害がある人や日常生活に支障がある人など福祉全般にわたります。

一方、精神保健福祉士は精神障害者の相談支援が対象です。うつ病や統合失調症、認知症、各種依存症、PTSDなどの患者です。

精神保健福祉士は、ソーシャルワーカーの中でも「精神保健分野の支援」に特化しています。

役に立つ資格なのか?

パソコンの画面を見せつ説明する女性

就職先は少なく現実は厳しい

精神保健福祉士を養成する専門学校などのホームページを見ると、就職実績が豊富に紹介されていてどこも高い就職率をPRしています。

それだけを見ると、さぞ役立つ国家資格のように思えますが、残念ながら精神保健福祉士の就職先は潤沢とは言えません。

専門学校の就職率は、介護施設・福祉施設の単なる一般職員であるケースも多いようです。

本来の精神保健福祉士の仕事とは違う一般な介護の仕事であれば就職先はとても豊富です。

精神保健福祉士は、福祉や精神保健分野に関する相談についてアドバイス・助言をしますが、相談業務に追われててんてこ舞いなんてことは通常はありません。

相談といっても1日2~3人、日によってはゼロなんて日もあったりします。

そのため、精神保健福祉士は、1箇所の病院・福祉施設に1人しかいない場合がほとんどで、複数人要りません。

今働いている精神保健福祉士が退職する予定になって初めて新しい求人募集が出るという感じなので、求人募集がそもそも少ないのが実情です。

求人については、老人施設や介護施設などのいわゆる施設系ではまだある方です。理由は、施設系では仕事が辛くてやめる人がいるからです。

一方、病院や行政機関はかなり求人が少ないです。比較的給与などの条件が良く、なかなか退職者が出ないからです。

精神保健福祉士は社会福祉士よりも合格率が高いので簡単そうだし、専門学校へでも通ってみようか・・・という安易な気持ちでは、いざ資格を取得しても求人が少なくて困った・・・なんて残念な結果になります。

給与・収入面に関しては医療ではなくあくまで福祉領域の資格なので決して高いとは言えません(統計上、福祉分野の仕事は、医療分野に比べて収入は低い)。

ただし、他の介護職や看護師などと比べても激務が続くようなことはないようです。

精神保健福祉士の資格だけで自立している人は大勢います。

それに、収入(年収)は資格というよりも就職先に依存します。大きな病院や特別職の公務員として働けば給料は高めです。

決して役に立たない資格ではありません。就職できないなんてことはまずないです。

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ダブルライセンスが理想

精神保健福祉士は、支援の対象になるのは精神障害者です。

一方、社会福祉士は障害者全般から高齢者、児童、生活不安を抱えるフリーターやニート、貧困家庭などと支援の対象が幅広いのが特徴です。

どちらも国家資格ですが、社会福祉士と精神保健福祉士試験は半分が共通科目です。

そのため、精神保健福祉士を目指す人の多くは社会福祉士も目指しています。

実際に現場では両方の資格を持っている人が大勢います。

両方取得すれば幅広い相談援助ができます。社会福祉士を取得すれば、精神科に限らず一般病院も就職先になるので就職や転職の選択肢が広がります。

もちろん収入面なども良くなる可能性があります。

大学で、同時に社会福祉士と精神保健福祉士の受験資格を得られるカリキュラムもあります(全部ではない)。

では、どちらを先に取得するのがよいのか?

比較的合格率の高い精神保健福祉士を先に取得するのもよいですが、精神保健福祉士は短気養成課程も充実しているので、先に社会福祉士を取得するのがおすすめです

やはり、メリットが大きいダブルライセンスでの資格取得が理想です。

精神保健福祉士の就職先

精神保健福祉士の活躍する場所は主に以下の4か所です。

  • 病院(精神科、心療内科)
  • 障害者施設、福祉関連施設
  • 養護関連施設、助産施設
  • 公務員の福祉職

精神保健福祉士の専門性が最も活かせるのは、精神病院や精神科をもつ総合病院、精神科クリニックなどです。

最近では、専門性を活かして企業でメンタルヘルスの相談員を担当する精神保健福祉士もいます。

犯罪を犯した精神障害者の社会復帰を支援するために、刑務所などの矯正施設で活躍する精神保健福祉士もいますがごく少数です。

給与などの収入や待遇面を考えると、やはり公務員として働くのが理想です。

国立をはじめとした公共の病院系、あるいは福祉施設や教育機関などです。募集人員がそもそも少ないので倍率は相当に高くなります。

また、精神保健福祉士の資格があれば児童指導員として児童福祉施設で働くことも可能です。

社会福祉士と比べてどちらが需要はあるのか

精神保健福祉士と社会福祉士、どちらが就職に有利で需要があるのか?気になるところですね。

そこでハローワークインターネットサービスで両資格の求人数を調べてみました。

  • 精神保健福祉士:5,436件
  • 社会福祉士:14,857件

※2024年4月5日現在、全国について調査

社会福祉士の方が3倍以上という圧倒的な求人数です。

給料・時給などの平均賃金も社会福祉士の方が上のようでした。

需要という面で言うと、やはり社会福祉士を取得した上で精神保健福祉士を取得するのが理想のようです。

精神保健福祉士も需要がないわけではないですが、社会福祉士のほうが様々な分野で就職するチャンスが広がります。

ちなみに余談ですが、需要だけなら圧倒的に介護福祉士(求人数:64,164件)です。

精神保健福祉士と公認心理師の違い

精神保健福祉士と公認心理師、ともに心理系の相談(カウンセリング)が専門という点では似ている資格です。

関連資格:公認心理師とは

では、両者はどう違うのか?

まず、精神保健福祉士は、生活支援のための制度の紹介や具体的な手続き方法を提案して社会復帰の支援をします。

公認心理師は、心理カウンセリングや精神分析を行うことで、精神の問題を心理療法によって解決できるように手助けをします。具体的な解決策の提案などの支援はしません。

つまり、公認心理師は心理の専門職であって内容はカウンセリングです。

精神保健福祉士はカウンセリングはしません。あくまでもソーシャルワークの専門職なんです。

公認心理師の資格を取得するには心理学を中心に学習しますが、精神保健福祉士は精神保健福祉を学習します。公認心理師の方が医学よりです。

なお、臨床心理士というカウンセラーの資格もありますがこちらは民間資格です。

精神保健福祉士と公認心理師は法律で定められた国家資格です。

参照:精神保健福祉士法

進学するなら専門学校よりも4年制大学がおすすめ

精神保健福祉士や社会福祉士になりたいけど専門学校と4年制大学、どちらが将来的に有利か・・・

今後の進路について考えている人にとっては気になるところです。

資格さえ取れれば学歴によって差はありません・・・といいたいところですが、やはり学歴による差は歴然としています。

学力的に問題なければ大学進学がおすすめです。

って言うか、安易な手段を選ばず一生懸命勉強して大学へ行ってください!

例えば、募集要項に「大卒」と明記してある病院や施設は多く存在します。

そういった病院や施設では、大卒以外は非常勤職員などになります。そもそも専門学校卒の精神保健福祉士は募集していないところもあります。

公益性が高く給料などの待遇は公務員並と言われる社会福祉協議会などは大卒を採用する傾向です。

仮に大卒以外で採用されたとしても、給料やその後の昇進で差が出ます。

精神保健福祉士を目指すのであれば、専門学校ではなく大学をおすすめします。養成校であっても大学を選んだ方が良いです。

専門学校は4年制でないと修了しても受験資格をすぐに取得できません。大学であれば卒業と同時に受験資格を得ます。

進学するのであれば、精神保健福祉士と社会福祉士ともに合格率が高い大学がおすすめです。

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精神保健福祉士の受験資格を得るのは複雑で、ルートは多数有り

精神保健福祉士の資格を取得するには国家試験に合格しなければなりませんが、受験資格の要件があります。

精神保健福祉士国家試験の受験資格を得る方法は複数あり、現在10種類の受験資格が定められています。必ず主催者発表の「受験資格(資格取得ルート図)」を確認してください。

参考:[精神保健福祉士国家試験]受験資格(資格取得ルート図):公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

精神保健福祉士国家試験の受験資格を得る代表的なルートは以下5通りです。

  • 福祉系の大学・短大等で指定科目を履修している
  • 福祉系の大学・短大等で基礎科目を履修している
  • 社会福祉士の資格を持っている
  • 一般の大学・短大等を卒業している
  • 相談援助実務を4年間経験している

社会福祉士の登録をしている人であれば、6か月以上の短期養成施設等を卒業すれば受験資格を取得します。

福祉系ではない一般の大学・短大等を卒業した人でも一般養成施設等を1年以上通って卒業すれば受験資格を取得します。短大の場合は卒業後に相談援助実務が必要です。

学歴に係なく、相談援助実務を4年間経験していれば一般養成施設等に1年以上通って卒業すれば受験資格を取得します。

高等学校が最終学歴で実務経験もない場合、福祉系の通信制大学で学んで受験資格を取得する方法もあります。

養成校については、学歴、実務経験、保有資格などで変わってくるので、その確認が必要です。短期養成施設は既に社会福祉士の資格を取得している人が対象です。

養成校を選ぶ際は、スクーリングの行きやすさ(土日、夜間などの日程等)、レポートの出しやすさ、受験指導のノウハウがあるか、などの点を事前に調べた方が良いでしょう。

未だにレポートは手書きのみなんて学校もあるようです。そんな学校はいくら時間があっても足りません。

一般養成施設、短期養成施設ともに昼間・夜間・通信の課程があります。通信は通学に比べて期間が長くなります。

参考:[精神保健福祉士国家試験]受験資格:短期養成施設・一般養成施設:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

社会福祉士と精神保健福祉士、どちらが難易度が高いのか

合格率だけで考えたら社会福祉士の方が難しいです。

また、社会福祉士の方が勉強範囲が広いので難しいという意見も多いようです。

  • 社会福祉士…合格率は30%程度
  • 精神保健福祉士…合格率は60%程度

しかし、精神保健福祉士の方が簡単かというとそうでもないです。

精神保健福祉士の方が合格率が高いのは社会福祉士の必修単位が免除されるからです。

両資格とも受験資格を得るのが大変であって、養成機関または福祉大学でコツコツ勉強していればそれほど難しい試験ではありません。

難易度は同程度と考えるのがいいでしょう。

そもそも、問題の半分が同じなので、難易度に大きな差が出るはずもありません。

精神保健福祉士の方が楽だったという人もいればまた逆の人もいます。

合格する人は両方合格する。ダメな人は両方落ちる。一方だけ合格というのはあまり聞かない」これがどうやら現実のようです。

あとは個人の得意・不得意は多少あるでしょう。

入学当初から合格を目指して基礎から勉強すれば普通に合格できるはずです。

まずは無料の資料請求

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テキスト・問題集・参考書

おすすめ参考書

この本は、ソーシャルワーカーという職業を学生向けに解説した本です。

内容は単純に仕事の紹介だけにとどまらず、人間の強さ、人の尊さを教えてくれています。ソーシャルワークという仕事はどういうものか?その成り立ちは?等、幅広く描かれています。

福祉の仕事に携わる社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士、看護師さんたちにはおすすめです。特に社会福祉士を目指すなら、ぜひご一読ください。素晴らしいやり甲斐のある仕事だと実感できます。

著者がたまたま通りがかった地下鉄の駅の通路で、行き倒れのようになっていた男性に声をかける、というエピソードがありますが、これがなかなか面白いですよ。

この本の最後の最後に書かれている「若い皆さんがソーシャルワーカーを目指し、ソーシャルワーカーとして成長するのを待っている人々が確実にいます」という一文に心を揺さぶられ、社会福祉士や精神保健福祉士を目指したくなる人もいるのでは・・・?

種類評価
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試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

2月上旬の2日間

お申し込み

9月上旬から10月上旬

受験資格

所定の学歴または実務経験が必要です。

試験会場

北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県

受験料

24,140円

試験内容

【試験科目】16科目群

  • 精神疾患とその治療
  • 精神保健の課題と支援
  • 精神保健福祉相談援助の基盤
  • 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
  • 精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム
  • 人体の構造と機能及び疾病
  • 心理学理論と心理的支援
  • 社会理論と社会システム
  • 現代社会と福祉
  • 地域福祉の理論と方法
  • 福祉行財政と福祉計画
  • 社会保障
  • 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
  • 低所得者に対する支援と生活保護制度
  • 保健医療サービス
  • 権利擁護と成年後見制度

出題形式:五肢択一を基本とする多肢選択形式(マークシート形式)、出題数は163問、総試験時間数は275分、配点は1問1点の163点満点

合格基準

  • 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者
  • 試験科目16科目群の各科目群すべてにおいて得点があった者

合格発表

3月初旬ごろ

主催者情報

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