公認心理師が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

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公認心理師

満を持して登場した心理系国家資格、相当な覚悟がないと取得できません。

種類 学習期間 難易度 合格率

国家資格

6年以上

超難関

50~60%

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

就職・転職

200万円以上

学歴要件その他

※指定の大学・大学院修了が受験資格です。独学では取得できません。

最終更新日:2022/12/18

公認心理師とは

白衣を着た男性

※一部、臨床心理士のページと重複する説明がありますがご了承ください。

 

公認心理師とは、相談者の心理状態を観察・分析し、心の問題を抱えた人に対して心理学の知識と技術を用いてアドバイスやサポートなどを行う専門家です。

 

仕事の内容としては、カウンセリングを通して面接・観察・心理テストなどを行い、患者の性格や問題点を明らかにし問題を分析します。

 

そして、いろんな専門的な手法(遊戯療法・箱庭療法・家族療法)などを通して助言や指導を行い、正常な心に改善できるように支援します。

 

また、心の健康に関する知識を広めるための教育活動や情報提供を行うことも大切な役割の一つです。

 

これまでは、公共の場で心理系の資格として認められていたのは臨床心理士のみでした。しかし、臨床心理士は民間資格であり法的な根拠がなかったため「国民の健康」という公共性の高い事業には不向きな面がありました。

 

そこで登場したのが国家資格の公認心理師です。

 

※公認心理「士」ではなく公認心理「師」が正しい表記になります。

 

関連資格:臨床心理士とは
所轄省庁:公認心理師 |厚生労働省公認心理師:文部科学省
主催者サイト:一般財団法人 日本心理研修センター

 

※公認心理師法は、厚生労働省と文部科学省の共管となっています。

満を持して2017年に国家資格として公認心理師が誕生

心の不調は様々な病気の発症につながることは広く知られています。現代社会では子どもからお年寄りまで、多くの人が「心の病」にかかっています。1億総ストレス社会などと称されることもあります。

 

自殺者25,427人、うつ病等の患者100万人以上、いじめ件数188,057件、完全ひきこもり23.6万人、小中の不登校者数約12万人など、あまり気持ちの良い数字ではありませんね。

 

そういった状況の中、厚生労働省では一定規模以上の企業でストレスチェックを義務化するなど、国民の心の健康を保つためにさまざまな取り組みを進めてきました。

 

そして、2015年9月9日に公認心理師法が国会で成立し、2017年9月15日に同法が施行されたことで国内で初めてとなる心理職の国家資格「公認心理師」が誕生しました。

 

法律的な根拠を持つ公認心理師が誕生することで、国の施策の下、多くの人が心の病に関する支援を受けられることが期待されています。

 

なお、臨床心理士と公認心理師の業務内容は、仕事の進め方などに一部違いはありますが、それ以外ではほぼ同じだといえます。業務の内容に違いはほとんどありません。

受験資格を取得するルートはほぼ1種類に限定

公認心理師になるには、大学と大学院で心理学について学び、その後国家試験に合格しなければなりません。つまり、大学院卒がほぼ条件となっています。

 

受験資格を得るための方法として「受験資格取得ルート」が8種類定められています。

 

通常ルートとして区分A(ルートA)から区分C(ルートC)までの3種類、特例措置として区分D(Dルート)から区分G(ルートG)までの5種類です(区分Dのみ2パターン)。

 

参照:公認心理師試験|一般財団法人 日本心理研修センター

 

しかし、特例措置は平成29年9月15日(公認心理師法が施行された日)より前から大学生だった人あるいは既に心理に関わる仕事をしている人が対象です。

 

5年以上の実務経験者に受験資格を与える特例措置(いわゆるGルート)は、2022年度の試験をもって終了しました。

 

そのため、今後心理学について勉強して公認心理師の資格を取りたいのであれば、正規ルートの区分A・区分B・区分Cのいずれかになります。

  • 区分A:大学+大学院。
  • 区分B:大学+実務経験2年以上
  • 区分C:海外の大学や大学院で心理学を勉強

区分Bは大学院へ進学せずに大学卒だけで受験資格を得る方法ですが、実は非常に困難な方法で現実的ではありません。これは後ほどのB区分の「実務経験2年以上」は現実的に超困難な制度で解説します。

 

区分Cは、海外の大学や大学院に留学して心理学を勉強してきた人が対象です。ここでは詳しい説明は省略します。

 

従って、今後公認心理師の受験資格を得る方法としては、下記の「区分A」のルートほぼ一択となります。

 

4年制大学で必要科目(心理系)を修めて卒業→大学院修士課程で必要科目を修めて修了

 

つまり、公認心理師になるには大学院進学が前提となっています。大学・大学院ともに公認心理師の養成課程(カリキュラム)のある学部へ進学しなければなりません。

 

※臨床心理士は、現状では指定大学院の修了が条件となっており、大学(学部)に制限はありません。心理系以外の学部の卒業生でも指定の大学院へ進んで卒業できれば臨床心理士の受験資格を得ます。しかし現実として、心理学の知識がないと大学院に合格できません。

B区分の「実務経験2年以上」は現実的に超困難な制度

公認心理師資格を取得するには、B区分(Bルート)という「4年制大学卒+実務経験2年以上」で受験資格を得られる制度があります。

 

大学院へ進まなくてもよいので一番楽そうに思えますが、実は超困難なルートなんです。

 

厚生労働省が、公認心理師養成施設として認可・許可したカウンセリングセンター・カウンセリング研究所などのカウンセラーとして勤務する必要がありますが、その数は日本全国でもたったの9施設しかありません(2022年6月現在)。

 

参照:公認心理師法第7条第2号に規定する認定施設 | 厚生労働省

 

9施設のうち、「少年鑑別所及び刑事施設」 は法務省専門職員採用試験の合格者、「裁判所職員総合研修所及び家庭裁判所」は裁判所職員採用の試験合格者が対象です。つまり国家公務員が対象です。

 

残りの病院やクリニックの場合は、求人募集も「1人退職者が出たため、新しい方を1人募集」といった欠員募集程度なので、必ず希望者が働けるような環境ではないです。つまり、採用されるのは至難の技です。

 

ここ数年一切募集していない・・・といった可能性も十分ありえます。

 

指定されている養成施設が極端に数が少ない上に求人も滅多にない・・・やはり大学院へ進むことが公認心理師取得の条件になります。

指定大学へ進んでも単位が取得できない場合もある

公認心理師の養成課程に該当する大学・学部で学んでも、所定の単位を取得できない場合もあるので要注意です。

 

例えば、大学によっては2年次の最後の成績が規定以上でないと心理演習・心理実習を受講できません。学内選考試験がある大学もあります。その結果、成績が悪ければ公認心理師の受験資格を得られないことになります。

 

もちろん全ての大学が当てはまるワケじゃありません。大学によっては、成績が足らなくて必要な科目が履修できない学生向けの救済措置がある場合もあります。

 

厚生労働省は、同一の大学で在学中に全て単位をとる必要があると定めているので、不足した単位を例えば通信制の大学で取得することもできません。

 

大学が救済措置を用意していなければ、別の大学に入り直して必要な単位を全て取得する以外に方法はありません。

大学院へ進むのもハードルはかなり高い

次に大学院入試ですが、もちろん希望者全員が入学できるワケではなく、大学院入試という選抜試験に合格しなければなりません。

 

そもそも大学院の定員は、心理学部・心理学科の場合、大学の定員のだいたい5~10%です。

 

大学院の定員が10数人というところが多いようです。もちろん内部進学だけではないので、さらに競争率は高くなります。大学院入試のために何回も浪人している人もいます。

 

大学院の入試科目は通常英語と心理学です。当然ですけど心理学について高度な知識を求められます。

 

最終的に公認心理師になれるのは約20~30人に1人程度だと言われています。大学へ入ってから国家試験まで結構なモチベーションと努力が必要です。

通信制大学・大学院は想像以上に厳しい

一部の通信制の大学(放送大学、東京福祉大学、聖徳大学、京都橘大学等)、大学院(東京福祉大学、佛教大学)でも公認心理師養成のカリキュラムに対応しているので、修了すれば受験資格を得られます。

 

入試がなくほぼ面接だけで入学できる通信制大学は、入学するのはとても簡単です。しかし、働きながら通うことが前提の通信制大学は卒業するのが思いのほか大変です。

 

文部科学省が定めた修業目標に到達しなければならないので、4年で卒業するためには平日は1日2時間以上、土日は全てというくらい勉強に時間を費やすくらいの覚悟が必要です。

 

通学の大学であれば、一部の学生を除いて卒業率はほぼ100%です。一方、通信制大学の卒業率は40~50%ほどです。

 

また、入学後も厳しい学内選考があり、3年次までの成績が一定基準に満たないと資格所得に必要な4年次の実習参加が許可されません。放送大学では、選考試験で本当に公認心理師試験に合格できそうな人だけを30人選抜します。

 

大学院ともなると、通信制とは言え入学するのが大変です。当然ですが入試はあります。通信制の大学以外の大学卒業者も受験するため、スゴい倍率となります。

 

公認心理師養成課程のある通信制大学院が2校(東京福祉大学と佛教大学)ありますが、いずれも3年制です。在学中は計450時間の実習があるので、かなりの時間を使ってキャンパスまたは実習先に通わなければなりません。加えて修士論文も書きます。

 

通信制大学院を利用するのであれば、相当な覚悟と基礎学力が必要です。大学院はよほどのことがない限り、通学制を選んだ方がよいでしょう。

 

※放送大学では、大学は公認心理師のカリキュラムに対応していますが、大学院は対応していません(2022年6月現在)。

 

参照:大学院における公認心理師対応カリキュラムの設置の見送りについて | 放送大学

 

役に立つ資格なのか?

公認心理師の活躍が期待されるフィールドは、大きく分けて医療・教育・産業の3分野です。

 

医療の分野は、病院(精神科、心療内科)、福祉施設などです。

 

教育の分野は、小・中・高・大学、教育相談所、児童相談所、その他通所施設や養護施設などです。

 

産業の分野は、企業における「従業員援助プログラム(EAP)」の実践です。従業員をカウンセリングを通して支援することで企業の利益につなげることを目的としています。

 

中でも、今後最も公認心理師の採用が進む職種はスクールカウンセラーです。

 

全国の小・中学校にスクールカウンセラーを置くようになったは平成7年度(1995年)からです。

 

現在も中学校を中心に全校配置が進んでいます。今後は、小学校と高等学校への配置が進み、各校少なくとも1名は担当のスクールカウンセラーが配備される予定です。

 

参考:スクールカウンセラーについて:文部科学省

 

その際に必要となる資格が、公認心理師や臨床心理士です。

 

臨床心理士は民間資格であり国家資格ではありません。それゆえ学校や病院などの公共施設に必ず臨床心理士を置く必要はないという不安定な立場でした。

 

公認心理師が国家資格として誕生した以上、今後は公認心理師が学校の配置基準に含まれる可能性が高いのは当然です。

 

また、公認心理師の仕事には一部で保険点数が認められるようになったので、病院としては公認心理師を雇うメリットがあります。

 

例えば、障害児入所施設だと「心理担当職員」の配置が必要ですが、おそらく公認心理師の配置に置き換わるでしょう。

 

やはり国家資格というのは絶大な効力を発揮します。今後は公認心理師にしかできない独占業務が出てくるかもしれません。

 

公認心理師は文部科学省と厚生労働省の共同の管轄となっています。そのため、両省が管轄する施設(学校や病院)ではこの先公認心理師の採用が増えるでしょう。

 

これまでは、臨床心理士と言えば「高学歴ワーキングプア」とも揶揄される存在でした。しかし、国家資格となった公認心理師は今後待遇が改善され、立派な医療系資格として認められる可能性が高いでしょう。


将来性を徹底研究

公認心理師と臨床心理士の違いについて

 

女子中学生と相談するカウンセラー

 

現時点では、両資格について仕事内容や役割には大きな違いは見られません。カウンセリングを通して相談者の心の問題を解決に導くという点は同じです。

 

カウンセラー募集の求人の資格要件を見ても「公認心理師または臨床心理士」と併記しているパターンが多いようです。

 

最も大きな違いは、公認心理師は国家資格ですが臨床心理士は民間資格であるという点です。この違いはとてつもなく大きいです。

 

つまり、公認心理師は国の法律によって存在価値が保証されています。

 

これまで心理の専門職は臨床心理士に限られていました。臨床心理士しかなかったのが理由です。

 

しかし、あくまでも民間資格である以上その有益性や資格としての価値は国が保証していませんでした。できなかったともいえます。

 

国のメンタルヘルスへの意識の高まりに伴い、紆余曲折の上、ようやくできあがったのが公認心理師です。

 

業務の内容が今後大きく変わることはないでしょうけど、臨床心理士は民間資格であることに違いはないでしょう。

公認心理師と臨床心理士、どちらがおすすめか?

 

国家資格である公認心理師が誕生したことにより、臨床心理士の将来性は低くなりました。心理職を目指す人は、公認心理師を目指すのがよいでしょう。

 

大学院によっては両資格のカリキュラムに対応した学校もあるので、可能であれば臨床心理士と公認心理師の両方を取得するのもおすすめです。

 

公認心理師のカリキュラムに対応していない大学・大学院のは止めた方がいいでしょう。

 

公認心理師が誕生したことにより、医療分野においては臨床心理士を含めた心理職と公認心理師の間に明確な職域の棲み分けが進んでいます。

 

これまで臨床心理士は「臨床心理技術者」として診療報酬の加算対象でしたが、2018年度より公認心理師のみに限定されるようになりました。

 

今後は、医療・介護・学校などの多くの施設で公認心理師が配置基準として指定される可能性が高いです。

 

公認心理師の仕事のみに保険点数が認められるようになれば、病院としては公認心理師しか雇わなくなる可能性もあります。そうなると臨床心理士は必然的に排除されます。

 

少なくとも、現状では多くの臨床心理士が心理職として働いているので、当面の間は臨床心理士と公認心理師はが共存する状態が続くでしょう。

 

しかし、今後は公認心理師にしかできない独占業務出てくれば、理学療法士や作業療法士とならんで医療や福祉施設にはなくてはならない存在になるはずです。

 

今後心理系の資格を目指すのであれば、断然公認心理師です。

怪しい心理系の民間資格がいっぱい、多くは資格商法

 

スクールカウンセラーは実は人気の職業で、中高生・大学生だけでなく社会人でも憧れる人が多いようです。

 

そこでスクールカウンセラーになりたいと考えて、民間の通信教育で心理系の資格を取得しようとする人がいますが、それは無意味です。ほぼ講座受講料と受験料を目的としただけの資格商法つまり詐欺です。

 

民間の団体が主催する心理カウンセラー系の資格は数えきれないほどたくさん存在します。

 

産業カウンセラーメンタルヘルスマネジメント検定メンタル心理カウンセラーこころ検定心理学検定、メンタルケアカウンセラー、メンタルヘルスカウンセラー、ケアストレスカウンセラー、メンタル総合心理カウンセラー、メンタル心理ヘルスカウンセラー、上級心理カウンセラー、メンタルケア心理士、青少年ケアストレスカウンセラー、不登校訪問支援カウンセラー、行動心理士・・・まだまだたくさんあります。

 

中には本格的な勉強を要する民間資格もあるかもしれませんが、多くは何も知らない素人をターゲットとしています。

 

参考:民間の心理カウンセラーの資格は怪しい講座でいっぱい!

 

確実に言えるのは、こういった短期間で取得できる民間の心理系資格では就職に結びつきません。個人で開業してもカウンセリング業務などできず収入は得られません。

 

民間の心理系資格ではスクールカウンセラーに応募できません。それは応募要項を満たしていないからです。

 

参考:スクールカウンセラーになるために必要な資格とは?

 

心理学に興味があっても、趣味の範疇で留めておくのが無難です。

 

公認心理師になるには

公認心理師の資格を取得するには、養成カリキュラムのある大学を卒業した後、養成カリキュラムのある大学院へ進学、その後国家試験を受験することになります。

 

参考:公認心理師対応大学・大学院一覧2022年最新版|国公立・私立 - 心理カウンセラーの種
※数あるサイトの中でこちらが最も正確だと思われます。

 

大学と異なる大学院に進学しても(つまり内部進学ではない)国家試験を受験できます。公認心理師の養成カリキュラムがない大学院に進学した場合は受験できません。

 

高校卒業後、あるいはこれから心理職を目指す社会人であれば、最短でも資格取得までに6年はかかります。

 

志望者は下記のように何度もふるいにかけられます。

  1. 大学入試
  2. 必要科目を履修するための学内選考試験
  3. 大学院入試
  4. 公認心理師試験

仮に社会人であれば、最終的に公認心理師になれるのは、大学入学者の約20~30人に1人くらいだと言われています。

目指すのであればそれなりの覚悟がいる

公認心理師や臨床心理士資格の取得を目指す人は、心理職を本気で目指している人ばかりです。

 

大学でも大学院でも実習があり、大学院ではさらに研究や論文の執筆もあります。論文と一言でいっても大変な労力を要します。

 

仮に通信制の大学であっても非常にハードな生活を送ることになります。もちろん通学であっても同じです。

 

大学院入試もそれなりに受験勉強が必要ですし、人気のある大学院は倍率も低くありません。

 

心理学は人間の心の理解であり、理解するには長い地道な研究の積み重ねが必要です。一朝一夕で簡単に人の心など理解できるようにはなりません。

 

相談者の人生を左右しますし、極端なケースでは生死に関わります。中途半端な気持ちでは務まりません。

 

もちろん、心理職に就いていからも日々経験を重ね、自己研鑽に努めなければなりません。それでもできることは限られます。

 

本当に資格取得を目指すのであれば、それ相応の覚悟が必要です。

 

通信講座で2か月程度勉強しただけでは心理学についての知識は身に付きません。表面的な興味本位の理解では間違いを生じやすく、時には有害な行為の元になります。

 

※ユーキャンやキャリカレ、諒設計アーキテクトラーニング、JADPのような通信教育では、スクールカウンセラーにはなれませんのでご注意を!

資格を取らなくても心理職に就ける方法もある

大学院へ進学せず、さらには公認心理師や臨床心理士などの資格なしで心理の仕事に就く他の方法としては、心理職の公務員があります。

 

国家公務員や地方公務員で、心理学を専門とする職員を採用しています。募集要項を見ると、概ね大学卒(心理学専攻)の学歴があれば試験を受けられる場合が多いようです。

 

※一部では公認心理師・臨床心理士を採用条件としている自治体もあります。

 

ただし、募集要項・受験案内を見ると、採用予定人員は「若干名」あるいは「1名程度」となっている場合が多く、難易度としてはかなり高くなります。

まずは無料の資料請求

いろんな学校を比較検討することもできます。

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試験情報

試験日

お申込み

毎年7月中旬の日曜日

3月初旬~4月初旬

受験資格

受験資格を得るためのルートは受験資格を取得するルートはほぼ1種類に限定をご覧ください。

試験内容

出題範囲:公認心理師として備えておくべき知識や技能について
【出題内容】

  • 公認心理師としての姿勢など基本的な能力を主題とする問題
  • それ以外の問題

【試験時間】

  • 午前120分
  • 午後120分

出題数:150~200問、全問マークシート方式
合格基準(合格ライン):総得点の60%程度以上
※2021年度試験の合格ラインは143点(62.2%)でした。2022年度の合格ラインは138点(60%)と予想されています。

 

※出題される項目は、日本心理研修センターが公表しているブループリント(公認心理師試験設計表)に、各項目の出題割合が示されています。

 

参照:出題基準(ブループリント(公認心理師試験設計表)を含む。)・合格基準

試験に関する詳しい情報は公認心理師試験について | 講習・試験・登録 | 一般財団法人 日本心理研修センター 公認心理師試験をご覧ください。

おすすめテキスト・基本書

心理教科書 公認心理師 完全合格テキスト 第2版

本試験に必要なの出題量に応じた内容で編集されています。サイズも分厚くこの一冊で基本はほぼ網羅されています。

 

とても読みやすくまとまっていて、丁寧に説明しているため、学習用の教科書としても辞書としても利用できます。

 

もちろん試験対策として、過去問を解きながらわからないところを調べるのにも良いです。

 

心理学初心者が読んでも比較的理解しやすいのではないかと思います。

種類 評価
テキスト

おすすめ問題集

赤本 公認心理師国試対策2022 (KS心理学専門書)

過去5回分の本試験問題の全問に、河合塾KALSの模試も加えて解説しています。

 

問題が分野・出題項目別に分けられていて、解説が詳しく丁寧です。最初に勉強する際のポイントを丁寧に解説しており流れや傾向を把握することができます。

 

問題について難易度を三段階表記しており、いきなり難易度3の問題までは無理して追いかけなくてよいことがわかります。

 

難易度1を中心に確実に得点できるようにまずは学び、続いて難易度2をカバーしていくという勉強の進め方がおすすめです。

種類 評価
過去問題集
心理教科書 公認心理師 要点ブック+一問一答 第2版

「要点ブック」と「一問一答」を、1項目毎に見開き2~4ページに簡潔にまとめており、理解しやすくテンポよく学べます。

 

要点がとてもわかりやすいので、これを丸暗記すると合格に繋がりそうです。追い込み期にも使えます。

 

書名の通り「要点」のまとめですから、項目の詳しい内容は他の教科書や参考書で学ぶ必要があります。

 

他に模擬問題集・過去問題集と合わせて学習しましょう。

種類 評価
過去問題集

おすすめ参考書

心理学 第5版補訂版

心理学の基礎をじっくり学ぶために最適な本です。図解も多く、心理学実験のコラムも豊富なため、心理学に興味のある方にはよい内容です。

 

説明が分かりやすくて、あまり心理学の知識がなくても理解できます。

 

当サイト運営者もこの本を図書館で借りて読んでみましたが、とても分かりやすかったです。

 

一つ一つの実験結果など、文字だけではなかなか理解ができないところをイラストと図解で解説しているので、イメージしながら興味深く読めます。

 

しかも、実験の内容がとても単純明快なので、心理学について全く事前の知識などなくても理解できます。

 

乳児や動物の行動パターンなどが実験結果としてところどころに出てきますが、解説が詳しく書かれていて興味深い内容になっています。

種類 評価
参考書
マンガでやさしくわかる公認心理師

※公認心理師について書かれていますが、臨床心理士と共通する内容となっています。

 

2018年に第1回目の国家試験が実施された公認心理師、心理学系では初めての国家資格です。この新しい資格の役割や、なるための方法、合格後の活躍の場などについて多岐に渡って紹介しています。

 

漫画と文章でわかりやすくまとまっていて、そもそも公認心理師はどんな仕事をするだろうっていうところを知りたい人向けの本です。特に、将来カウンセラーの仕事に就きたいと思っている中高生向けです。

 

短時間で読めますが、少し情報不足のところもあります。まずは公認心理師などの心理カウンセラーという職業について知りたい人にはおすすめです。

種類 評価
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