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薬学検定とは薬の基礎知識を身に付けるための民間の検定試験

錠剤

合格しても薬局などでお客に薬の説明はできません

種類難易度合格率
民間資格普通60%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円4か月以上
活かし方全国の求人数おすすめ度
知識習得0件
  • 初学者が2級に合格するケースを想定した数字です。
  • 個人での受験は在宅受験のみで会場受験はできません。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2025年3月8日に集計しました。
試験の級4級、3級、2級、1級
講座受講料
受験料4級:3,500円~1級:6,500円
その他費用

※金額は2025年3月現在です。

薬学検定で得た知識が、ドラッグストアやコンビニで販売されている多くの薬の中から自分に合った薬を選ぶ際に役立ちます。

仮に最も難易度の高い1級に合格しても民間資格なのでお客に薬の説明はできません。

仕事に資格を活かしたいのであれば登録販売者の国家資格がおすすめです。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

薬学検定とは

手のひらに乗せた錠剤

薬に関する知識を身に付けるための検定試験

薬学検定試験とは、薬学を中心とした知識レベルを客観的に評価する民間の検定試験です。

受験資格(受験制限)は無いため、どなたでも受験できますが個人では受験できません。

薬学検定の最大の目的は、学習を通してある程度は自分で正しく判断して薬を選べる(セルフケア)ような知識を身につけることです。

最近は、スーパーやコンビニでも医薬品の一部が販売されています。

しかし、薬に関する知識がなければ、一体どの薬を選んでよいのか検討も付きません。

試験の勉強を通して、ドラッグストアやコンビニで販売されている薬の中から、消費者自らが自分や家族の症状に合った薬を自分の力で選び出すための薬学知識を習得します。

薬学検定は、試験会場での個人受験ができなくなったため、国家資格登録販売者試験の模擬テストとしての意味が薄れてしまいました。

主催者サイト:薬学検定試験

役に立つ資格なのか?

合格してもお客に薬の説明はできない

薬学検定1級に合格しても、薬局やドラッグストアでお客に薬の説明をしたり販売などはできないので注意してください。薬事法に違反するからです。

同様に、例えばサプリメントアドバイザーの民間資格に合格したからと言って、お客に薬(サプリメント)の説明などはできません。

単に薬の知識を身に付けるだけなら薬学検定でもかまいませんが、薬に関する本格的な知識を身に付けて仕事に活かしたいのであれば薬剤師登録販売者が必須です。

ドラッグストア等に勤務する薬剤師や登録販売者は、必要に応じてお客から症状などを聞き、薬の説明を行い、その上で薬の販売ができます。

薬の種類によってはお客からの相談に応ずる義務があるなど非常に責任のある資格です。

薬剤師になるには、まず前提として大学の薬学部(6年制)を卒業し、その後さらに難関の国家試験に合格しなければなりません。

薬剤師より難易度は低いですが、受験制限もなく誰でも受験できるのが登録販売者(国家資格)です。

薬剤師や登録販売者であれば、就職や転職が有利になるメリットもあります。

履歴書に書いても評価は期待できない

薬学検定に合格すれば、履歴書に書いてPRはできるかもしれませんが、基本的に就職や転職は有利になることはないでしょう。

全国の求人を探しても、薬学検定合格者優遇という内容は見当たりません。

民間資格ですから給与面で資格手当が支給されることもないでしょう。

これは、医療事務調剤薬局事務といった民間資格も同じです。

マレに、「薬学検定1級に合格すれば製薬会社への就職が有利になるのか?」という質問をいただきます。

現実を申し上げますと、薬学検定ではほぼ意味ないです。評価の対象にはなりません。

例えば、製薬会社や化粧品会社で研究職に就きたいのであれば、薬剤師の国家資格所持が最低条件で、さらに大学院でトップクラスの成績が求められます。

将来性について徹底研究

登録販売者の前哨戦としては微妙

主催者のホームページを見ると、ほぼ全ページで「登録販売者の模擬テストに最適」であることをPRしています。

個人での受験はできませんが、10名以上集まれば団体受験が可能です。

「登録販売者受験サークル」などの参加者全員で模擬試験のつもりで受験するのもよいでしょう。登録販売者の本試験前に自分の実力を試すにはよいかもしれません。

けれど、大勢が一斉に集まる会場受験ではなく、任意の場所での受験です。

本試験会場の雰囲気に少しでも慣れておきたいという人にはおすすめしません。

登録販売者試験に該当するのは何級か?

薬学検定には難易度別に4~1級がありますが、一体登録販売者の模擬試験としては何級が最適なんでしょうか?

薬学検定の公式ホームページでは、「薬学検定試験の2級・3級は、登録販売者試験の対策・模擬テストとして最適です」と説明しています。

ただし、登録販売者と薬学検定とでは、出題範囲や出題テーマにおいて若干異なる分野もあるので単純な難易度の比較はできません。

主催者にしても、多くの級を受験してもらった方が儲かりますからね・・・それで3級も含めているようですが、対策として有効なのは出題範囲・内容的にも2級以上です。

合格するには

独学でも短期間で合格可能

薬学検定の試験区分は、難易度の低い順に4~1級に分かれており、試験は年に2回(6月・11月)実施されます。

この検定試験は、合格基準点が80%と他の資格試験と比べてもかなり高く設定されています。

そのため、薬に関する正確な知識が求められます。

3、4級であれば、独学でも短期間で合格できます。4級は全くの初学者でもちょっと勉強すれば合格できるレベルです。

最下級についてはどの検定試験でも同じですが、一般の人がちょっと勉強すれば取れるぐらいのレベルです。

2級以上になると学習する内容が専門的になり、範囲も広くなって難易度も高くなります。

そのため、明確な目標がなければ挫折します。受検生の多くは医療系学生などです。

1級は薬学全般の知識が求められるので難易度は高いです。

なお、受験者の男女比は2:8くらいで、女性が多いのも特徴です。

公式のテキストや問題集で学習するのがおすすめ

学習方法としては、公式のものとしてテキスト(A~E分野の5種類)、ガイド&問題集、過去問題集が出ているので、これらを繰り返して学習すれば解答できます。

問題集だけで分かりづらければテキストも必要です。

2級以上に関しては、分野別公式テキストA分野~D分野を全て揃えた上で学習しましょう。

過去問題集だけでは合格基準に届かないかもしれません。

薬剤師を目指している学生、ある程度薬学に関しての基礎知識がある人なら、まずは過去問のみを購入して勉強してください。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

公式テキストや問題集は一般の書店やAmazonなどで市販されていません。公式ホームページからお買い求めください。

おすすめ参考書

登録販売者の受験生に人気の参考書です。もちろん薬学検定の受験用としても利用できます。

視覚的に体について理解ができるため読んでいて非常に分かりやすい上、からだの不思議を感じながら楽しく理解できます。

まずは受験前に、文字を読むのが苦手な人に入門編としておすすめです。

種類評価
参考書

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

  • 団体受験:年2回(6月・11月)

お申し込み

【団体受験の場合】
6月実施分:3月初旬~4月中旬
11月実施分:9月初旬~10月中旬

【在宅受験の場合】
毎月1日~10日、インターネットによる申し込みに限定

受験資格

団体受験が条件で、どなたでもどの級も受験できます。

試験会場

団体受験:各種学校・企業・地域のグループの指定する任意の場所(人数による制限あり)

受験料

  • 1級 6,500円
  • 2級 5,500円
  • 3級 4,500円
  • 4級 3,500円

※2025年3月現在、税込み

試験内容

多肢選択方式(5肢択一)のマークシート方式

【各級のレベルと出題分野】

  • 4級(50問/90分):日常の生活で繁用されている一般用医薬品(大衆薬)・医薬部外品・サプリメント・特定保健用食品の薬効成分の作用・効果(効能)・副作用・使用上の注意に関する問題、及び医療用語に関する問題が出題され、初歩的でありながら基本的なレベルの薬学知識が問われます。
  • 3級(60問/90分):<4級>の出題分野に生活習慣病などの疾患に関する問題が加わり、標準的なレベルの薬学知識が問われます。
  • 2級(80問/120分):<3級>の出題分野に、実際の医療現場で使用される医薬品(新薬を含む)に関する問題や専門的な医療用語の問題が加わり、高度な薬学知識が問われます。但し、過度に難解な問題は出題されません。
  • 1級(100問/120分):<2級>の出題分野に、医薬品同士の相互作用あるいは食品と医薬品の飲み合わせ(相互作用)に関する問題、及び血液・尿検査(臨床検査)値に関する問題が加わり、薬学全般に関する体系化された知識が問われます。但し、過度に難解な問題は出題されません。

引用:各級レベル別 出題分野 薬学検定試験

※在宅受験での解答の多くは記述式です。

合格基準

各級とも80%の正解率で合格

主催者情報

試験に関する詳しい情報は受験要項 薬学検定試験をご覧ください。

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