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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

旅行地理検定とは?趣味の検定試験は就職や転職にメリットなし

地図を持って旅行する年配の女性

旅行好きな人が自分の知識の範囲を広め、旅行を楽しむための検定試験

種類難易度合格率
民間資格普通30%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~1万円
活かし方全国の求人数おすすめ度
趣味・教養0件
  • 中級受験者を想定しています(旧3級と旧2級のデータに基づいています)。
  • 学習期間は個人差が大きいので省略します。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年8月6日に集計。

旅行地理検定とは、旅行好きな人が試験の勉強を通して自分の知識の範囲を広め、より旅行を楽しむために学習する趣味の検定試験です。

決して就職や転職に活かそうなどとは考えないように。

履歴書に書いても特にメリットはありません。

就職や転職に活かしたいのであれば旅行業務取扱管理者がおすすめです。

あるいは英語や中国語などの語学力を伸ばすのが現実的です。

※旅行地理検定は廃止の噂がありましたが、事務局の閉鎖だけで現在も試験は実施しています。

目次

旅行地理検定とは

地図とノートと古いカメラ

旅行を楽しむための検定試験

旅行地理検定試験とは、旅行をより楽しく充実したものにすることを目的に1995年にスタートした検定試験です。

主催するのは旅行会社として有名なJTBです。

試験の学習を通じて国内および海外の地理や観光地などの知識が深まるため、旅行愛好家だけでなく、旅行業界へ就職を目指す学生や旅行会社などの社員も受験します。

試験は日本旅行地理検定および世界旅行地理検定の2種類に分かれており、それぞれ難易度によって初級・中級・上級があります。

主催者サイト:旅行地理検定

役に立つ資格なのか?

旅行地理検定とは、より旅行を楽しむために学習する趣味の検定試験です。

旅行好きな人にはおすすめです。

学習を通して得た知識で、さらに実際の旅行が楽しいものとなるでしょう。

旅行地理検定はトラベル・ホテル・観光系の専門学校の生徒が勉強した証として在学中に取得します。

本来であれば専門学校の生徒全員が旅行業務取扱管理者の国家資格に合格すればいいんですけど、そういうワケにもいかないので、せめて難易度の低い旅行地理検定の初級だけでも取得します。

一般の学生や社会人が、就職や転職に活かそうなどとは考えないように。

履歴書に書くと「旅行が好きな人なんだな」という印象を相手に与えるでしょうけど、それ以上のメリットは期待できません。

将来性について徹底研究

海外旅行先で地図を広げる女性

旅行地理検定と世界遺産検定の違い

難易度的にも比較的容易で気軽に受験できる旅行関係の検定試験として世界遺産検定があります。

旅行好きな人の中には、旅行地理検定と世界遺産検定ともに合格している人もいます。

では両者がどう違うのかというと、世界遺産検定は世界遺産その物について試験で問われます。

世界遺産に関する知識がメインで、関係する国や地域の地理問題も若干出題されます。

旅行地理検定では、旅行や地理的な知識も含めて観光資産全般について問われます。

旅行に関する地理の出題がメインで、その他に世界遺産関連の出題が若干あるという感じです。

なお、将来旅行業務取扱管理者の国家資格を取得したいのであれば、旅行地理検定の勉強の方が役に立つでしょう。

世界遺産検定の方が入試や就職の際に役立つかも

世界遺産検定も同じく趣味の検定試験ですが、旅行関係の会社へ就職したいのであればこちらの方が役に立つ可能性はあります。

新卒採用に限られますが、JTB・近畿日本ツーリスト個人旅行・阪急交通社の3社は、エントリーシートに世界遺産検定の記入欄を設けています。

さらに、世界遺産検定であれば、全国の230を超える大学において、AO・推薦入試の際に世界遺産検定の合格者に対して優遇措置を実施しています。

世界遺産検定の試験は、全て会場で実施しているので合格者の信憑性が保たれています。

問題集も一般に市販されていて誰でも受験できます。

一方、旅行地理検定の場合、任意の場所でインターネット受験できるのでカンニングも場合によっては可能です。

試験の信憑性が保たれていません。公式問題集は一般の本屋さんで入手できず、門戸が開かれているとは言えません。

こういった点で旅行地理検定は大学入試の際の優遇措置の対象になっていないのでしょう。

しかも、株式会社JTB総合研究所が運営者として前面に出ています。

営利目的の色合いが強い検定試験です。

就活でPRしたいのであれば旅行業務取扱管理者

旅行関係で就職に役立つ資格を取得したいのであれば、やはり総合旅行取扱管理者あるいは国内旅行取扱管理者です。

関連資格:旅行業務取扱管理者とは

旅行業界唯一の国家資格であるため、旅行業界を目指している学生が履歴書に書けば十分にアピール材料になります。

旅行地理検定の学習を通して得た知識は旅行業界で役に立ちますが、そこはやはり民間の検定試験です。就職や転職にはあまり活かせません。

あるいは、英語力の方がアピール度は高いかもしれません。さらには中国語が少しでも理解できる程度であれば重宝されます。

関連資格:TOEICとは英検(実用英語技能検定)とは

合格するには

ヨーロッパの地図とコンパス

旅行地理検定は、2019年12月実施分(第50回)までは、国内・海外ともに、難易度順に4~1級の4種類に分かれていましたが、現在は、初級・中級・上級の3種類です。

受験制限はなく、誰でもどの級からでも受験できます。

試験は、会場(全国各地の試験センター)におもむいて受験するのとは別に、インターネット試験もあり、パソコンがあれば任意の場所で受験がが可能です。

なお、上級はインターネット試験はありません。

学習方法としては、公式テキストと問題集を利用するのがおすすめです。

繰り返して学習すれば合格へと近づくでしょう。

公式テキストでもある「国内旅行地理ベーシック300+α」は、以前は直接主催者サイトから購入しなければなりませんでしたが、現在は一般の書店やAmazonなどで購入できます。

旅行地理検定はあらゆるところから出題されるので本当の意味での旅行と地理の知識を試されます。

旅行が好きで、自分で計画を立てて電車を使って観光地へ行くような人であれば、特に勉強しなくても合格できます。

逆に、旅行に興味がないようであれば、単なる暗記では歯が立たたないため、合格どころか途中で挫折してしまいます。

地理の学習に近道はありません。日頃から地図帳やインターネット地図を活用して、テレビや雑誌で気になったり興味をもった観光地があれば、すぐに場所を調べればよい試験対策になります。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・基本書

JTB総合研究所から出ている公式テキスト・参考書です。

国内観光地理の入門書で、日本旅行地理検定初級~中級の受験対策に最適です。必修となる観光地約300をジャンル別に学習できます。

さらに、それらの観光地を行程表でつなぎ、周辺観光地を含めたエリアで学べる編集・構成となっています。

旅行会社に入って間もない新入社員、これから国内地理について学習したいと思っている方にはおすすめです。学習に便利な白地図も付いています。

※こちらは日本旅行地理検定用です。

種類評価
テキスト&参考書

おすすめ問題集

JTB総合研究所から出ている公式問題集です。やはりこちらで学習するのが効率的です。

2023年6月実施の本試験問題の初級・中級・上級全ての問題と解答を収録しています。ただし解説はありません。

※こちらは日本旅行地理検定用です。

種類評価
問題集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

年2回(6月・12月)

お申し込み

試験前の一定期間に随時。

受験資格

受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。

試験会場

全国のCBT試験会場
自宅などでWeb受験

2021年より「公開会場試験」が廃止され、すべてCBT方式の受験(初級・中級・上級)になりました。また、自宅などでパソコンなどを利用したWeb受験(初級・中級)も可能です。

受験料

上級:5,500円
中級:4,500円
初級:3,500円

※2024年4月現在、各税込み

試験内容

【出題範囲】

  • 初級(80問):「国内旅行地理ベーシック300+α」に掲載されている観光スポット
  • 中級(100問):「国内旅行地理ベーシック300+α」に掲載されている観光スポット、日本国内の旅行地理に関する時事
  • 上級(100問):日本国内の観光スポット(約1200箇所)、日本国内の旅行地理に関する時事

【認定基準】

  • 初級:日本国内の旅行地理に関する基本的な知識を習得している
  • 中級:日本国内の旅行地理に関する標準的な知識を習得している
  • 上級:日本国内の旅行地理に関する豊富な知識を習得している

合格基準

合格の目安:正解率70%

合格発表

7月、1月
受験者全員に試験合否通知書を郵送

主催者情報

試験に関する詳しい情報は実施要項 – 旅行地理検定をご覧ください。

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