視能訓練士が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

視能訓練士

視能検査と視能矯正のエキスパート、若い女性が多いのも特徴

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

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1年以上

国家資格

名称独占資格

95%

視能訓練士,使える,役に立つ,年収,将来性

※視能訓練士になるには、高校卒業後、所定の養成機関で定められた期間以上の必要な教育を修了し、国家試験に合格する必要があります。

視能訓練士とは

視能訓練士の女性

視能訓練士とは、厚生労働省が試験をおこなう医療専門職の国家資格です。

 

医師の指示のもと、視力、遠視、近視、乱視、視野、色覚、眼圧といった眼科一般検査、白内障、緑内障などの眼疾患に関する検査、眼鏡やコンタクトレンズの処方に関する検査等をおこないます。また、斜視や弱視などの訓練治療にも携わります。

 

視能訓練士は、単に視力にあった眼鏡を作るというだけではなく、患者の今ある視力を生かすためにメガネなど補助具の選定・指導をおこないます。視力や視野に障害を持つ方々を救い、少しでもよりよい生活を行ってもらうために欠かせないお仕事です。

 

最近では、糖尿病などの慢性疾患や老化に伴う疾患・障害の増加により、中高年の低視力者が増加傾向を示しています。視力の低下した高齢者を対象に、目の検査やリハビリテーションの指導をおこなうのも視能訓練士の大切な業務です。

 

目の検査では、視力・視野・色覚・光覚・眼筋・眼球運動などを調べます。高度な専門器具を使って、患者によってどのように見えるのかを測定することで、斜視や弱視などの状態を詳しく調べます。

子どもの斜視や弱視の機能を回復させる専門技術者

視能訓練士とは、単に視力検査や目に関する各種検査をするだけではなく、斜視や弱視といった目の病気をもつ子どもを対象に、医師の指示のもと、機能を回復させるための検査と矯正訓練をおこなう専門技術者です。

 

幼少期の目の代表的疾患といえば斜視と弱視です。斜視とは片方の眼球が外側に向いたり、内側に向いたりしている症状のことです。弱視とは、正常な視力の成長が止まってしまい、眼鏡をかけてもよく見えない症状のことをいいます。片方の目だけがあまり見えないケースもあります。

 

弱視や斜視などは、早期に発見し、子どものころから矯正訓練をおこなえば、機能が回復する可能性があります。

 

視能訓練士のおこなう専門的な検査に基づいて、眼科医と協力して矯正訓練のプログラムを立てて、症状によっては光学器械を操作して訓練を行います。

 

視能訓練士が適切な訓練や指導を行うことによって、弱視や斜視の子どもがその視力を向上させ、視覚障害を残さず成長するのを支援することができます。治療は何年にもおよぶことがあるので、根気強く子どもやその家族と向き合い、訓練を繰り返します。

 

視能訓練士の英語名称はCertified Orthoptist(オルソプティスト)、略称COまたはORTです。

 

参考:公益社団法人 日本視能訓練士協会

 

役立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

視能訓練士

視能訓練士は国家資格ですが、業務独占資格ではありません。

 

つまり、医師が監督している下であれば、無資格者でも目の検査業務はできます(検査内容によっては無資格者はできないものもあります)。もちろん視能訓練士の業務は検査だけではないので、全てにおいて視能訓練士の立場が弱いわけではりませんが、これはかなり弱い点だといえます。

 

例えば視力検査・アムスラー・機械を使った眼圧検査・視野検査・角膜内皮細胞の写真をとる検査・眼鏡の度数合わせ・コンタクトの度数合わせ、これらの検査はすべて無資格でもできます。

 

以前は、日本眼科医会の資格であったOMA(眼科コメディカル)という数回の講義と修了試験に合格すれば比較的容易に得られた認定資格の制度がありました。このOMAの有資格者が、眼科にて視力検査等をおこなってきたのですが、国家資格の視能訓練士が普及するとももに、2011年にOMAの制度は廃止になりました。

 

そして、OMA廃止により、徐々に視能訓練士のような眼科専門知識を持つ人が求められるようになってきています。

 

最近では特に先端医療志向の眼科クリニック等で、視能訓練士を積極的に採用し無資格者には眼科検査等は一切させないという方針のクリニックもあり、そういった眼科医は増える傾向にあります。

 

とはいえまだ一部で、地方の眼科クリニックの場合は今までとなんら変わらない無資格者やOMAでやりくりしているケースが多いようです。

視能訓練士の活躍の場はまだ限られているが、増える傾向にある

現在のところ、多くの視能訓練士の就職先が病院の眼科や個人病院の眼科中心という点でも、他の医療専門職と比べて活躍の場が限られています。

 

病院においては、診療の補助は看護師がしますので、視能訓練士は近視、遠視、乱視の患者や眼疾患の検査、メガネやコンタクトレンズの使用に関する検査、超音波検査や眼底撮影などが業務の中心になります。

 

とは言うものの、視能訓練士は専門学校で3年間、大学の場合は4年間、眼科に関する専門知識や実技等を含めて十分学んでいるので眼科に関しては看護師よりも遥かに詳しい知識とスキルを身に付けています。視能訓練士を優遇する眼科クリニックも増えつつあるのは事実です。

 

やはり国家資格である視能訓練士はとても役立つ資格です。資格がないとできない眼科検査もたくさんあります。資格を持っていると給与面でも優遇されるのは当然のことです。

 

病院の眼科や眼科医以外でも、保健所や学校、福祉センターなど活躍の場は確実に増える傾向にあります。

 

参考:2018年での視能訓練士の有資格者は15358人です。言語聴覚士が31,233人であるのと比べても少ないのが分かります。


視能訓練士の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

視能訓練士は、1971年に制定された国家資格です。言語聴覚士の制定が1999年であるのと比べても歴史がありますが、まだ世間一般に広く認知されてはいません。眼科限定で目の検査だけをおこなっているイメージです。そのため眼科に限定した就職先が中心で、多くの視能訓練士は女性です。

 

視能訓練士は基本は眼科で働きます。しかし、まだ人数が少ないので視能訓練士養成の大学や専門学校で教師として働くという道もあります。また、眼鏡屋さん、コンタクトメーカー等の一般企業に就職して視能訓練士として働く人もいます。

 

視能訓練士は、他の医療専門職の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と同じく、一度社会に出てから学校へ入り直す人が多い資格です。

 

ただ、視能訓練士はその中でもまだ有資格者が少ないこともあり、実績が世間に認められるにはいたっていない発展途上の資格です。そのため30代、40代の人が学校へ入り直すには、多少リスクが高めのような感じはします。

視能訓練士の年収・給与について

 

気になる視能訓練士の年収・給与ですが、初任給はどこの施設へ行くにしても、20万+諸手当、あとはボーナス2ヶ月分が平均的です。完全週休2日、夜勤はほぼないので給料は上がりずらいです。平均年収350万円〜450万円ぐらいが一般的だと思います。一般企業で働くよりも自分の時間が多く持てるのが利点です。

 

数年間勤務して、基本給22万円前後+諸手当+ボーナスという内容です。その後は経験年数や能力次第での昇給は十分に見込めます。同じ医療専門職である理学療法士や作業療法士と比べると若干低めの印象ですが、視能訓練士は20代30代の女性が多いので平均年収を押し下げているんだと思います。

 

一般的な社会人と比較しても、決して悪い金額ではなく、むしろ良い方だと思います。年収が低すぎて生活に困ることはありません。人並み以上の生活は当然できます。

 

視能訓練士は医療技術職です。公務員やサラリーマンとは違います。一定の給料をもらうためには自分の仕事を認めてもらう必要があります。

視能訓練士の求人・就職について

 

視能訓練士を目指そうと考えている人が、試しにネットで求人情報を検索してみると、ほとんど求人が見当たらないことに不安を覚えることがあるようです。

 

ぼくがインターネットハローワークで検索しても少なかったです。理学療法士の1/20程度しかありませんでした。

 

求人情報が見当たらなかったら不安に思うのは当然ですよね、でも心配する必要はありません。

 

視能訓練士は、医療専門職の国家資格の中では知名度も低く、全国的に養成校も少ないため有資格者の数は少ないのが現実です。そのため通常の人材募集ではなかなか応募が集まりません。

 

視能訓練士の求人のほとんどは養成校に届きます。ネットで出てくる求人情報はごく一部であるということです。

1年制の専門学校は超きびしい!退学者続出

 

視能訓練士は、1年制の視能訓練士養成所を卒業すれば国家試験の受験資格を得られます。理学療法士、作業療法士は最低でも3年間、言語聴覚士は2間年学校へ通う必要があるのでかなり短い期間といえます。

 

1年制のメリットは、短期間で視能訓練士の資格を取得するのが可能であることです。しかしそう簡単にはいかないようです。

 

1年という短期間で学習できるということは、学習内容が簡単で合格しやすいと考える人がいると思いますが、全くそれは間違っています。1年で済ませるために、当然ですがハードなカリキュラムが組まれています。3年制の専門学校へ行く人の3倍毎日学習する必要があります。

 

「絶対に視能訓練士になる!」という情熱や意欲がないと挫折してしまう場合もあります。1年経過後、約半分が留年や自主退学で減る学校もあります。学習をサボって油断をしたら即留年になります。卒業するまでは毎日勉強漬けの険しく辛い道のりとなります。

 

就職するにあたっても、3年制でじっくり学習して卒業した人の方が病院側から好まれる傾向にあります。 しかも1年制は国家試験の対策と就職活動が同時進行になります。1年制は就職が不利だということは否定できません(もちろん全てそうだとはいいません)。

 

1年制では視能訓練士の基礎しか学べません。働き出してからも、しっかりと学習して検査を通して覚えていく必要があります。学校での勉強も実習も、就職してからもかなりの努力が必要です。

 

現役の視能訓練士も、1年制で学ぶよりも3年制もしくは大学で4年制で時間をかけて学ぶ道をすすめるようです。

視能訓練士の適正について

 

視能訓練士は接客業であるといえます。患者と1対1で検査をおこなうことが多く、他の医療系の職種よりもコミュニケーション能力を必要とします。

 

眼科は子供とお年寄りがメインの患者です。誰もが素直に指示に従ってくれたらいいのですが、中にはへそ曲がりで非協力的な患者もいます。特に若い女性であれば、年配患者にナメられる可能性もあります。

 

また、斜視・弱視は視能訓練士の専門分野ですが、患者は圧倒的に子どもです。子どもが機械を怖がることなく検査に協力してくれるように接する必要があります。

 

検査には患者の協力が必要です。患者をうまく「扱う」必要があります。いわゆる接客が苦手だったり、子供やお年寄りが苦手だと視能訓練士は向かないかもしれません。 当然ですが、医師や看護師、事務スタッフともうまくコミュニケーションをとる必要もあります。

 

眼科の検査は、機械操作が大半を占めています。視力を測るにしても、以前は数メートル先の印を片目を隠して見ていましたが、現在は機械を覗き込むだけで瞬時に視力を測れます。アナログとデジタルの違いといえます。

 

不器用な人が視能訓練士には向かないとまではいい切れませんが、ある程度抵抗なく近代的な機械を使いこなせる器用さは必要です。

 

視能訓練士は試験に合格したらゴールではありません。働きだしてからも日々学習して技術の習得に務める必要があります。時には休日返上で学習する必要もあります。勉強熱心で向上心のある人でなければなりません。

 

視能訓練士になるには

視能訓練士になるには、高校卒業後、文部科学大臣が指定する学校(4年制の大学、短大)または厚生労働大臣が指定する視能訓練士養成所(3〜4年制の専門学校)を卒業することで受験資格が得られます。

 

その後、国家試験に合格してはじめて視能訓練士となります。

 

短大卒以上または看護師や保育士の養成機関で2年以上必要な科目を習得し、指定科目を修了していれば、1年制の視能訓練士養成所を卒業することで受験資格を得られます。

 

養成校には次の4種類があります。

  • 4年制の大学
  • 3年制の短大
  • 3年制または4年制の専門学校
  • 1年の視能訓練士養成所

※1年制の視能訓練士養成所ですが、「指定科目」を修得していなければ入学できません。この指定科目の不足は通信教育や科目履修で取得できます。

 

通信制や通信講座では受験資格は得られません。視能訓練士になるには養成校や大学へ通う必要があります。

 

視能訓練士は、3年制の専門学校で学習するのが一般的です。大学へ進学して視能訓練士という選択肢もありますが、視能訓練士養成科のある大学が少ないです。1年制の養成所は少なく、全国で2校ほど(関東と関西)です。

 

視能訓練士の養成校は偏差値的にそれほど難しいものではありません。偏差値40ほど…という資料を目にしたことがあります。資格の知名度も他の医療専門職と比べてもまだまだ低いですから、希望者も少なく、競争率も高くはありません。

 

入試で面接がある学校がほとんどですが、正直に志望動機を述べればよいでしょう。小論文や作文もありますが、事前に練習して、本番で文字を埋めれば問題ないでしょう。入試に関してはそんなに心配する必要はないようです。

 

視能訓練士養成の大学・専門学校の一覧は下記を参考にしてください。

 

参考:加盟校一覧 | 全国視能訓練士学校協会

関連する資格のページもご覧ください。

理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 臨床心理士 看護師 准看護師 看護助手 医師事務作業補助

視能訓練士試験情報

試験日

お申込み

年に1回。2月下旬

12月中旬〜1月上旬

受験資格

所定の養成機関で定められた課程を修了という学歴の条件があります。

試験内容

試験地:東京都及び大阪府
筆記試験が実施されます。
【試験科目】

  • 基礎医学大要
  • 基礎視能矯正学
  • 視能検査学
  • 視能障害学
  • 視能訓練学

第48回(平成30年)視能訓練士国家試験の合格者は889名、合格率は97.7%でした。

試験に関する詳しい情報は視能訓練士国家試験の施行|厚生労働省をご覧ください。

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種類 評価
参考書 視能訓練士,使える,役に立つ,年収,将来性

 

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