言語聴覚士とは?将来性や就職先・業務・活かし方を解説

りんごの絵を見ながら発声練習をする老人

話す・聞く・食べるの機能をリハビリを通して改善する医療専門職

種類難易度合格率
国家資格70~80%
受験資格取得費用勉強時間
養成課程修了200万円~2年以上
活かし方全国求人数おすすめ度
一生モノの技術4,394件
  • 言語聴覚士になるには、高校卒業後、所定の養成機関で教育を修了し、国家試験に合格しなければなりません。
  • 全国求人数は、ハローワークの情報を基に2026年5月7日に集計しました。

言語聴覚士とは、話す・聞く・食べるの機能をリハビリを通して改善する医療専門職です。

比較的新しい国家資格ですが今後需要が増すと期待されています。

40代から目指す女性も多く、就職できないなんてことは今のところないようです。

※理学療法士や作業療法士との、業務内容、求人数・給料(年収)、なり方、養成校や合格率などの違いも比較しました。是非ご覧ください。

目次

言語聴覚士とは

話す、聞く、食べるを支援するスペシャリスト

話す、聞く、食べる……健康な人であれば日常生活をおくる上でごく自然に行っていますが、病気や事故、加齢などでうまく機能しなくなることがあります。生まれつき障害があってこれらをうまくできない人もいます。

言語聴覚士とは、話す(言語)、聞く(聴覚)、食べる(嚥下:えんげ)などの行為に支障をきたしている人に対して、リハビリテーションを通して機能の改善や維持を支援する専門職です。

お年寄りから子どもまで幅広い年齢層がリハビリの対象となります。

言語聴覚士の活動は、医師・歯科医師・看護師などの医療専門職さらには保健・福祉専門職、学校の教師などと連携してチームの一員として行動します。

また、理学療法士(PT)作業療法士(OT)とともにリハビリテーション専門チームを構成し、患者さんの機能回復を図ります。

言語聴覚士を一般的には、ST(Speech-Language-Hearing Therapist:スピーチセラピスト)と呼びます。

関連団体:一般社団法人 日本言語聴覚士協会
参考:【公式】めざせST(言語聴覚士)|言語聴覚士の魅力と資格取得方法を分かりやすくご説明します。

まずは「話す」・「聞く」の機能を改善

言葉によるコミュニケーションには、言語、聴覚、発声・発音、そして脳の「認知」など、多くの機能が関係しています。

例えば、机の上にあるリンゴを言葉として表現するためには、まずはリンゴを認知(認識)し、脳の中で言葉を選び、言葉を使って「リンゴ」と発音し、それを自分の耳で確認するという一連の動作が正常に機能しなければなりません。

ところが、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)や交通事故、加齢、発育上の問題などでこれらの機能の一部が損なわれると、コミュニケーションがうまく取れなくなり、日常生活に大きな支障をきたします。

主な原因として、以下のような障害が挙げられます。

  • 失語症(しつごしょう): 脳卒中や頭部外傷などで脳の言語を司る部分がダメージを受け、「言葉が理解できない」「文字が読めない・書けない」「伝えたい言葉が思い浮かばない」といった症状が起こります。
  • 運動障害性構音障害: 脳卒中や神経の病気などにより、唇や舌など「言葉を発する器官」が麻痺してうまく動かせず、呂律(ろれつ)が回らなくなる状態です。
  • 吃音(きつおん): 話すときに言葉がスムーズに出てこず、音を繰り返したり(「り、り、りんご」など)、引き伸ばしたりしてしまう障害です。
  • 聴覚障害: 加齢や病気によって耳の聞こえが悪くなる障害です。

言語聴覚士は、こうしたコミュニケーションに問題がある人に対して、専門的な検査や評価を行い、一人ひとりの症状に合わせたリハビリを提案・実施します。

例えば、聴覚障害のある方への補聴器の調整や、言葉の発達が遅れているお子さんへのアプローチ、吃音や発音の指導など、業務は多岐にわたります。

「食べる」の機能も改善する(摂食嚥下リハビリ)

生きていくために、言葉以上に重要なのが「食べる」ことです。

食べることの障害とは、食べ物や飲み物を噛んだり、うまく飲み込んだりすることが難しくなる「嚥下障害(えんげしょうがい)」などを指します。

健康な人であれば、特に意識することなく食べ物を飲み込めますが、加齢とともに喉の筋肉や神経の機能が低下すると、嚥下障害を引き起こしやすくなります。

また、脳卒中の後遺症、喉頭がんなどの腫瘍、認知症の進行なども大きな原因となります。

食べ物が食道ではなく誤って気管に入ってしまうことを「誤嚥(ごえん)」といいます。

通常はむせることで気管から排出する反射機能が働きますが、この機能が鈍ってしまうと、気管に入り込んだ食べ物や唾液が原因で激しい肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こし、命に関わる事態になります。

また、食事が十分に摂れなくなると、低栄養状態や脱水症状に陥り、体重や体力が急激に落ちてしまいます。

言語聴覚士は、食べ物が口からこぼれる、うまく飲み込めない、食事中にむせるといった症状に対し、原因を詳しく調査します。

その上で、安全に食べるために必要な器官の運動訓練(お口や喉の体操)を行ったり、飲み込む反射を高める訓練、さらにその人に合った食事の形態(とろみの付け方やキザミ食の工夫など)のアドバイスを行い、食べる喜びを取り戻すためのサポートを行います。

役に立つ資格なのか?

絵を見て発声練習する年配の女性

他職種との違いは?言語聴覚士の本当の需要と役割

言語聴覚士の資格が本当に必要とされているのか、同じリハビリ専門職である理学療法士や作業療法士と比較して考えてみます。

確かに、求人数や病院にいるスタッフの人数だけで比べると、歴史の長い理学療法士や作業療法士の方が多く見えます。

しかし、これは需要の高さの違いではなく、単純にこれまでの資格取得者の数の違いによります。

では、実際の医療現場での必要性はどうでしょうか。脳卒中(脳梗塞や脳出血など)の患者さんを例に挙げてみます。

脳卒中を発症すると、手足の麻痺だけでなく、言葉がうまく出なくなる「失語症」や、食べ物・飲み物をうまく飲み込めなくなる「摂食嚥下(えんげ)障害」が非常に高い確率で発生します。

データによれば、脳卒中患者の約3〜5割にこうした症状が現れるとされており、決して一部の限られた患者さんだけの珍しい症状ではありません。

歩く練習をサポートする理学療法士、着替えや入浴などの日常生活動作を支える作業療法士に対し、言語聴覚士は命に直結する「食べる機能」や、人間らしさを支える「コミュニケーションの機能」の回復を一手に担う、唯一無二のスペシャリストなのです。

病院経営における「高い貢献度」と必置義務

言語聴覚士がいなくても他のリハビリ職種で代用できるのでは?と思われるかもしれませんが、日本の医療保険制度(診療報酬)において、両者の役割は厳格に区別されています。

脳卒中などの後遺症である失語症や高次脳機能障害に対する個別リハビリテーションは、原則として言語聴覚士が配置されていることで高い点数(診療報酬)が算定できる仕組みになっています。

これらは理学療法士や作業療法士が専門的に代行できるものではなく、言語聴覚士の存在そのものが病院の専門性と経営を支えています。

さらに、リハビリ専門病院の主力である回復期リハビリテーション病棟では、国が定める最高ランクの施設基準(入院料1など)を取得するために、言語聴覚士の常勤配置が必須要件となっています。

つまり、言語聴覚士が在籍していないと、病院側は高い入院料を国に請求できなくなるため経営の観点からも極めて重要なポジションにあります。

また、高齢化に伴い命に関わる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」が急増している現代において、急性期病院から在宅医療にいたるまで、安全に食べるための「摂食嚥下リハビリ」を行えるSTの存在は、病院の安全管理の面でも不可欠です。

食べる機能の改善において歯科医師や歯科衛生士とも連携しますが、これはライバルとして競合しているわけではなく、歯科衛生士が「お口の中の環境」を整え、言語聴覚士が「飲み込む力を鍛える」というように、お互いの専門性を活かして患者さんを支えるチーム医療の形が定着しています。

目に見えない障害を支える、確固たる専門性

言語聴覚士は1999年に誕生した比較的新しい国家資格です。

理学療法士や作業療法士に比べると歴史は浅いものの、現在ではその専門性は医療現場に深く浸透しています。

失語症や高次脳機能障害、摂食嚥下障害などは、骨折などのように外見からは分かりにくい目に見えない障害です。

だからこそ、専門的な検査や評価によってその原因を突き止め、音声指導、吃音(きつおん)訓練、人工内耳の調整、飲み込みの訓練などを行える言語聴覚士のスキルは、病院や施設において高く評価されています。

近年、養成校の乱立によって理学療法士や作業療法士は「飽和時代」を迎えていると言われており、就職競争が激化しています。

一方で、言語聴覚士は養成校の数が全国的にも少ないため、有資格者の絶対数が依然として不足しています。

そのため、求人倍率は常に高く、「就職先に困る」「募集がない」ということはまずありません。

医師との強力な連携と、医療・福祉・教育に広がるフィールド

言語聴覚士は、法律(言語聴覚士法第42条)により、医療現場だけでなくすべての活動において「医師や歯科医師の指示の下に」業務を行うことが定められています。

そのため、働く場所に関わらず、独自の判断だけで勝手に医療的なリハビリを判断・実施することはできません。必ず医師の診断と指示に基づき、安全で効果的なリハビリテーションを組み立てます。

一方で、言語聴覚士には他のリハビリ職種にはない大きな特徴があります。

それは、活躍の場が医療機関にとどまらず、「福祉」や「教育」の現場へも広く開かれている点です。

例えば、医師が常駐していない児童発達支援センターや放課後等デイサービス、特別支援学校などでも、言語聴覚士は大活躍しています。

もちろん、こうした場でも医療的なリハビリを行う際は主治医の指示や連携が前提となりますが、日々の活動では、教員や保育士、保護者の方々に対して専門的な知見から「ことばの相談」にのったり、発達を促すための「的確なアドバイスや療育の指導」を主導して行うことができます。

医師との確固たる連携をベースにしながらも、子どもの成長から高齢者の生活まで、地域社会の多様な場所で専門性を発揮できるのが言語聴覚士の大きな魅力です。

将来性について徹底研究

身振り手振りを交えて話す男性

この資格の活かし方

理学療法士や作業療法士については徐々に飽和状態に近づきつつあると言われていますが、言語聴覚士は有資格者がまだ少ないのが現状です(43,364人、2025年3月末現在)。

そのため、多くの現場で人手不足の声が聞かれます。

参照:言語聴覚士とは|一般社団法人 日本言語聴覚士協会

ここ数年、言語聴覚士の活躍の場は下記のように広がっています。

  • 病院・クリニック
  • 介護老人保健施設(老健)・訪問リハビリ
  • 歯科医院
  • 障害者(児)施設・放課後等デイサービス
  • 特別支援学校

かつては「成人・高齢者のリハビリ」が中心でしたが、現在は「摂食嚥下(飲み込み)の専門家」としてのニーズが増えています。

さらに、小児の発達障害や言葉の遅れを支える専門家として、放課後等デイサービスや特別支援学校などでの採用も本格化しており、活躍の場は病院だけに留まりません。

一部では、言語聴覚士は就職できないという噂が流れることもありますが、これは大学病院などの一部の超高倍率な求人に限った話です。

養成校全体の就職率は常にトップクラスに高く、就職先の確保で困ることはまずありません。

ただし、過度の期待や「資格さえ取れば安泰」という油断は禁物です。

養成校のパンフレットなどでは「希少価値が高く、引く手あまた!」と大げさにPRされていることもありますが、現場に出れば一人の専門職としての実力がシビアに問われます。

言語聴覚士はまだまだ発展途上な職種だからこそ、就職したあとも日々の経験から学び続け、専門性を磨いていく姿勢が求められます。

言語聴覚士の年収・待遇について

気になる言語聴覚士の給与・年収ですが、だいたい400万円前後からのスタートが多いようです。

基本給20万円前後+諸手当+ボーナスという内容です。

理学療法士や作業療法士と給料の条件は同じところが多いようです。

この金額が、一般的な社会人として同年代の会社員と比較して多いのか少ないのか・・・ということですが、一般の会社員であっても年収で言えば300万円台から400万円台が多く手取りで20万円以下というのはザラです。

決して悪い金額ではなく、むしろ良い方だと思います。

経験を積んで昇級すれば給料は上がっていきますが、職場の業績に左右されることがあります。それは言語聴覚士に限らず、一般の会社員も同じです。また、地域によっても多少の金額の差はあります。

初任給は医療費の抑制もあってここ数年抑えられる傾向にあり、厳しくなってきているようです。

その他の待遇は職場によって大きな違いがあります。

完全週休2日で残業なし、18時を過ぎたら一斉に帰宅、有給も普通にとってよい職場もあれば、休みも満足に取れず21時までほぼ「サービス業」として働かされる職場もあります。

一般的に医療従事者に共通して言われていますが、大きな病院や施設、国立や自治体が運営する病院や施設は給料がよい傾向にあります。

医療の専門職についてお金を稼ぎたいのであれば、やはり看護師の方が収入は上です。

社会人になってからのやり直し組が多い

言語聴覚士は、4年制大学を既に卒業している人であれば2年制の専門学校に入学して卒業すれば受験資格を得て言語聴覚士になることができます。

そのため、大学を卒業して一旦企業に就職したけれど、やり直しで転職を目指して言語聴覚士の専修学校に再入学する人は珍しくありません。

30代から、あるいは40代から言語聴覚士の学校に行く人は普通にいます。

それどころか学校によってはほとんどが社会人経験者というクラスもあるようです。

それは他の医療系の学校でも同じ傾向ですが、特に言語聴覚士は専門学校に入学する年齢層が幅広いようです。

言語聴覚士には20代、30代の女性が多いのが特徴

言語聴覚士は20代、30代の若い女性が多いのも特徴です。

仕事のイメージも、身体を動かしたりというよりは言葉によるコミュニケーションが多く、子どもとの関わりもあるため女性向けの職業というイメージを持たれやすいのではないでしょうか。

また、言語聴覚士は、お年寄りのベッドへの乗り移りや各種日常生活動作に関わる作業が少ないので、体力的には理学療法士や作業療法士よりも負担が少ないです。

言語聴覚士には女性が多く、結婚や出産で一時的に職を離れた女性に対するパートやアルバイトの求人が多いのも特徴です。

実際に短時間のパートで働く言語聴覚士は多くいます。仕事と子育てを両立している言語聴覚士も大勢います。

資格があれば結婚や出産後に復帰しやすいので、女性が働きやすい仕事だと言われています。

大学か専門学校か、どちらへ進むべきか

言語聴覚士になるには、高校を卒業後、専門の教育を実施する大学あるいは専門学校(養成校)に入学しなければなりません。

大学か専門学校か、どっちがおすすめか・・・

学力も有り経済的にも問題がないようであれば大学に進まれた方が良いです。

同じ言語聴覚士としての国家資格を取って現場に出てしまえば大卒か専門学校卒かははあまり関係ありません。就職後は基本的に給与は同じです。

しかし、公立病院やそれに準じる病院では大卒と専門卒で給料に差をつけているところがあるのも事実です。

大卒しか採用しない病院もあります。

将来なんらかの理由で言語聴覚士が嫌になった場合や進路を変更する場合でも大学卒であれば大卒を採用基準としている他業種への転職もできます。

カリキュラムに違いがあるとすれば、大卒は一般教養の科目が多く卒論もあります。

専門学校は国家試験合格を目的に専門科目を中心に学びます。一方で、大学は学問として学ぶという違いがあります。

さらに、大学と専門学校では卒業してからの進路の選択肢が違ってきます。

将来、子どもや「聞こえ」の分野で働きたいのであれば大学進学が必須です。

専門学校の場合は成人分野の求人が比較的多い傾向にありますが、本人の希望次第で小児分野や耳鼻科領域へ就職することも十分可能です。

言語聴覚士になるには

最短2年で取得可能

言語聴覚士になるには、高校卒業後、文部科学大臣が指定する学校(3~4年制の大学・短大)または厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成所(3~4年制の専修学校)に入学し、所定の単位を取得することで受験資格が得られます。

その後、国家試験に合格してはじめて言語聴覚士と名乗れます。

一般の4年制大学を卒業している人は、指定された大学・大学院の専攻科または専修学校(2年制)を卒業すれば受験資格を得られます。

まとめると、養成校には次の4種類があります。

  • 4年制の大学
  • 3年制の短大
  • 3年または4年の専門学校
  • 一般の4年制大学の既卒者は2年制の専修学校

※医療系の国家資格はユーキャンなどの通信教育では取得できません。

同じリハビリ専門職でもある理学療法士や作業療法士に比べて養成校は少ないです(63校)。

参考:言語聴覚士養成所|厚生労働省(pdf)

例えば理学療法士や作業療法士は国立大学の養成学校がいくつかありますが、言語聴覚士は国公立大学の養成校は非常に数が少ないです。

国公立大学の養成校は非常に数が少なく、全国でも数校に限られています。

国家試験の合格率について

「言語聴覚士の合格率は低い」と一般的に言われています。事実2013年くらいまでは50~60%台で推移していました。

これは、他の医療系専門職の合格率が80%ほどであるのと比べても難易度は高めです。

しかし、過去10年間の推移では徐々に合格率は高まっています。

2014年以降はほぼ70%以上(2016年は67.6%)を維持し、2018年(第20回)では79.3%、2022年(第24回)は75.0%と、80%に近い合格率です。

ほぼ理学療法士、作業療法士の合格率に近づいたといえます。

参照:第27回言語聴覚士国家試験の合格発表について|厚生労働省

 せっかく学校へ通っても「国家試験落ちた・・・」って人が少なからずいたので救済策なのかもしれません。

2年生の専門学校については要注意!

一般の4年制大学(学部問わず)を卒業していれば、2年生の専門学校で言語聴覚士の受験資格を得られます。

ただ、2年制の専門学校となると通常3年か4年で学習することを2年で学習するため、詰め込みになり相当勉強がハードになります。

入学時の半分以下しか現役合格できず、実習不合格が1/3、翌年の国家試験の合格を目指す浪人が1/3、退学者多数というクラスもあるので要注意です。

不安を煽るような事を書いてしまいましたが、国家試験合格100%というクラスもあります。

もちろんその中には40代の人も多数含まれています。

遊びに行ったり飲みに行くのもほどほどにして、日頃から学習を続けていれば試験に落ちることはありません。

要は本人の頑張り次第です。学習密度が非常に濃いため覚悟が必要です。

大変なこともたくさんありますが、国家試験に無事合格して晴れて就職した時に2年間の苦労が報われて、頑張ってよかったと思えるでしょう。

学校の選び方

どの学校を選ぶかで言語聴覚士としての人生が左右されると言っても過言ではありません。

卒業した学校には多くの求人案内がきますが、学校によって内容も随分異なります。

最初に勤めた病院・施設によって、言語聴覚士としての方向性や将来は半分くらい決まります。

多くの学校ではオープンキャンパスを行っているので、見学を兼ねて話しを聞きに行くのもよいでしょう。

しかし、生徒を集めたいのはどこも同じです。

オープンキャンパスではどこもよい話ししかしないということを頭に入れておく必要があります。

どこの専門学校も「就職率100%」と言いますが、これにはイロイロと裏事情も・・・

在学中の学生に話しを聞くのもよいでしょう。一番ためになる情報を提供してくれるのは現場に出ている卒業生です。

日本言語聴覚士協会のホームページに養成校を検索できる機能があるので参考にしてください。

そこで複数校選んでオープンキャンパスへ行くのもよいでしょう。

参考:養成校検索|一般社団法人 日本言語聴覚士協会

肝心な学校の実力ですが、ホームページに載っている就職実績を見ればだいたい判断できるようです。

総合病院、リハビリテーション病院などと大型の病院や専門施設への就職実績が並んでいれば安心です。おそらく教育体制が整っているのでしょう。

もし介護老人保健施設や訪問リハビリステーションばかりが並んでいる場合は、その学校が地域医療・介護分野に強いパイプを持っているのか、あるいは病院の求人が少ないのかを見極める必要があります。

※現在は在宅復帰が国策として進められているため、あえて訪問リハビリを選び、高い給与や自由な働き方を得ているSTも多いです。

済生会、公立病院(市立、県立、国保、国公立大学附属)、大学付属などの安定した大型の病院や施設の文字が並んでいる学校はやはり超一流です。

就職後は給与・待遇も安定しており、長く安心して勤められます。

できるだけ自分の能力で入れる限りのいい学校を卒業しておくに越したことはありません。

テキスト・問題集・参考書

脳の疾患により失語症を発症すると、「聞く」「話す」「理解する」「読む」「書く」などの機能が満足に機能しなくなります。

この本の著者自身失語症を患っていましたが、懸命な努力によって少しずつ回復し、今度は自らが失語症患者を救うために言語聴覚士になりました。

そして訪問による言語リハビリを開始、その内容が描かれています。

著者が失語症になってから、言語聴覚士になるまで道のり、そして、言語聴覚士になってから患者のところへ訪問するまでの道のり、それらがごく普通に描かれています。

失語症患者だからこそ失語症患者の気持ちをよく理解しています。心がこもって血の通ったリハビリといういうものが何であるかが伝わってきます。読んでいると胸が熱くなってきます。言語聴覚士という仕事への興味が自然と沸いてきます。

この本はまさに言語聴覚士必読の一冊です。超おすすめです。

種類評価
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試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

2月中旬、合格発表3月下旬

お申し込み

11月中旬~12月上旬

受験資格

所定の養成機関で必要な知識と技能を修得という学歴の条件などがあります。

試験会場

北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県

受験料

34,000円

試験内容

試験方法:筆記試験
【試験科目】
基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥下障害学、聴覚障害学
合格率:75%
試験の問い合わせ先:(公財)医療研修推進財団 PMET

合格基準

60%以上の正解

合格発表

例年3月末ごろ

主催者情報

試験に関する詳しい情報は言語聴覚士国家試験の施行|厚生労働省をご覧ください。

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