看護助手の資格?役に立たないのでおすすめしません
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 99% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | 2~5万円 | 2週間程度 |
活かし方 | 全国求人数 | おすすめ度 |
自己満足 | 5,230件 |
- 全国求人数は、ハローワークの情報を基に2024年11月24日に集計しました。
看護助手といっても所詮民間の検定試験です。医療系の国家資格ではありません。
合格しても扱いは無資格者と同じです。「看護助手の資格持ってます!」なんて言ったら看護師に笑われます。
お金さえ払って指定の通信講座を受講すれば誰でも短期間で合格できます。
仕事は看護師の雑用です。トイレ掃除、風呂掃除、部屋の掃除、ゴミ出し、おむつ交換等々・・・イヤな仕事をかたっぱしから押し付けられます。
人手不足なので看護助手の求人はたくさんあります。70代の未経験のお年寄りでも採用です。しかしほぼみなさん短期(1か月とか)で辞めます。それは仕事が辛いからです。
看護助手の専門学校などホントおすすめしません。若い人が目指す仕事ではありません。
例えば看護師のような医療系の専門資格を取得できる専門学校へ進んでください。
看護師であれば看護助手の仕事もできますが、看護助手では看護師の仕事はできません。
看護助手とは
仕事は病院全体の雑務全般
看護助手の仕事内容は、一言でいってしまえば病院内での雑用です。無資格者でもできる作業全般です。
「医療の現場で看護師をサポート」「看護師の補助業務」といえば聞こえはいいのですが、実際は看護師がやりたがないイヤな仕事を片っ端から押し付けられます。
って言うと、だいたいやることって想像つきますよね・・・
仕事の多くは、入院患者の着替えの手伝い、オムツ交換、入浴介助、食事の世話、シーツ交換、トイレ掃除、風呂掃除、ゴミ出し、消毒作業などです。
医療現場へ行くと、看護師などの国家資格有資格者でなくてもできる仕事、つまり無資格者でもできる仕事は山ほどあります。
それをするのが看護助手です。
所詮は民間資格、おすすめしません
看護助手といっても所詮民間資格です。
法律で資格が裏付けられた看護師や准看護師のような国家資格とは違います。
つまり看護助手をするためには何も資格はいらないということです。
役に立たない民間資格なので、お金を出してまで取得する意味はありません。
基本的に看護助手は看護師や准看護師の指示の下で業務をおこないますから、看護師のパシリとして雑用を言いつけられます。
それを黙々と1人で片っ端からこなすのが看護助手です。
雑用させられるのが嫌なら、看護助手や看護補助者という仕事は務まらないでしょう。努力と忍耐が必用な仕事です。
中には来る日も来る日も1日中オムツの交換をひたすらしている看護助手もいて、患者から「オムツ替えてるだけの仕事でしょ」なんて言われることもあるようです。
基本的に、病院内は学歴社会・資格社会です。看護助手はあまり良い扱いを受けません。
役に立つ資格なのか?
医療系の民間資格には要注意
病院で働きたくて「看護助手の資格を持っている」なんて言ったら、看護師に笑われたなんて話しも聞きます。
これは医療事務や調剤薬局事務、介護事務といった民間資格にも共通して言えます。
通信教育各社が、看護助手や医療事務、調剤薬局事務、介護事務をひたすら「資格」ともちあげて受講生を募っていますが、これらは民間の検定試験です。資格とは違います。
医療の現場で資格として認められていないので、こういった民間資格は就職や転職の際に役に立つとは言えません。
持っていても持っていなくても同じなので、採用にはほとんど影響しないということです。
現場は人手不足、70代でも看護助手として採用
もともと医療の現場は超人手不足なので、看護助手の仕事は探せばいくらでも見つかります。
未経験の70代でも体が問題ない程度に動けば採用されます。
全国で看護助手の求人を探すと、驚くことに5,000件以上見つかります。
その多くが「免許・資格不問」「経験不問」「年齢不問」という内容です。
つまり、誰でもいいということです。看護助手の民間資格などどうでもいいんです。
看護助手の資格を持っていればが就職が有利になったり、履歴書に書くメリットがあるといったレベルではなく、誰でも知識ゼロでも普通に採用されます。
それだけ病院では人手不足なんです。
ただし賃金は低いです。それは、仕事内容は「誰にでもできる雑用」という位置付けだからです。
現実と理想のギャップが激しくて多くの人がすぐに退職します。
もう一度言います。通信教育で取れる看護助手の民間資格などは、看護師のような国家資格ではないため全く役に立ちません。
※医師事務作業補助者や歯科助手の仕事を否定しているわけではありません。もちろん社会で必要な仕事です。資格として必要ないと申し上げています。
将来性について徹底研究
看護助手に求められるのは「忍耐」
給料は病院にもよりますが、あまり仕事の内容と合っているとは言い難いです。
とりあえず採用だけして使えるだけ使って、あとはイヤなら辞めていく…って感じです。
病院ではやはり看護師も不足しています。
そんな病院では、看護師にエラそうな口調で指図されたり、どう考えても不可能な業務量を与えられたりします。
また、「助手のくせに」と見下して文句を言いたがる看護師も少なからずいます。
挨拶しても無視する看護師も多いとか・・・
看護師たちの怒号と叱責にどこまで絶えられるか、忍耐力も必要です。
病院によっては、1年間で数10人以上の人が辞めて、今月だけで2人も看護助手が辞めたなんて話も聞きます。
人が定着しないのは必ず理由があります。
もし看護助手として働くことを考えているのであれば、実際に働く病院のリアルな実情を知った上で働かれるといいでしょう。
具体的な仕事の内容を細かく聞いて、現場を実際に見学して、できたら看護助手として働いている人の意見を事前に聞いた方がご自分の身のためにもなります。
現場で体を壊してからでは遅すぎます。
もしも、あなたが看護師を目指しているのなら…
看護師(あるいは准看護師)を目指しながら看護助手の仕事をしている人がいますが、本気で看護師を目指しているのであれば、看護助手を続ける意味はほとんどないでしょう。
看護助手としての経験を積んだとしても看護学校の入学には影響しません。
本当に将来看護師を目指すのであれば、費やすべき時間は看護助手ではなく看護学校の受験勉強です。
准看護学校へ通うという手もあります。2年間通えば准看護師になれます。働きながら通える定時制の准看護学校もあります。
准看護師になったら、その後実務経験を何年か経て看護師の受験資格を得られます。
医療の現場で働いて食べていきたいのであれば、やはり国家資格を取得しましょう。
看護助手になるには
看護助手の民間資格は、概ね通信講座受講必須となっています。
看護アシスタント、看護補助者、看護師助手、看護補助員、ナースエイド、メッセンジャーなどと呼ばれることもあるようでがどれも同じです。
統一された基準のようなものはないので合格率や勉強時間は実施する会社によって違いますが、通信講座を申し込んでお金を払いさえすれば誰でもほぼ100%合格できる程度の難易度です。
受講料については、某大手通信講座の会社などは約40,000円もします。高いですねぇ~。
看護助手を養成する2年制専門学校が全国に数校ありますが、おすすめしません。
民間資格のために通学するのはお金と時間がもったいないです。おすすめしません。
専門学校へ行くのであれば医療系の国家資格が取得できる学校にしてください。
その方が将来性も十分です。
テキスト・問題集・参考書
おすすめ参考書
小学館のビッグコミックスに掲載されている漫画です。単行本が1巻~11巻まで出ています(2022年11月現在)。
漫画ですが「看護助手のナナちゃん」はあっさりとした画風で淡々とナナちゃんの仕事と患者さんや利用者さんとの出会いや日々が描かれています。
ちょっと美談すぎる感じはしますが、イメージをつかむにはいいかもしれません。ただ、こんな現場は少ないような気もします。
種類 | 評価 |
参考書(漫画) |