eco検定が役立つ資格なのか役立たないのか紹介します

eco検定(環境社会検定)

eco検定を通して環境問題について正しい知識が身に付けばいいのですが・・・

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

易しい

2週間程度

民間資格

民間検定

73%

最終更新日:2019/11/15

eco検定とは

ecoとデザインされた地球のイラスト

eco検定とは、東京商工会議所が主催する環境問題に関する民間の検定試験で、環境社会検定試験の通称です。エコ検定とも呼ばれています。

 

環境問題とは何か?よく耳にするのは「地球温暖化」です。石油などの化石燃料を大量消費することで大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が上昇し、地球全体が温暖化して様々な気候変動が生じるおそれがあると言われています。

 

自然環境を破壊し、健康に害を及ぼす工場などによる水質汚染・大気汚染・土壌汚染、これらも全て環境問題です。

 

eco検定とは、環境問題について正しく理解し、仕事や日常生活と地球環境との関わりを、他人に説明できるまでの力を身につけるこを目的とした検定試験です。

企業には、環境に配慮した製品作りが求められている。

近年、企業には社会貢献に対する責任が強く求められています。

 

その社会貢献のひとつが環境問題対策です。単に商品を作って売って儲けるだけではなく、環境に配慮した商品作りが企業には求められています。

 

企業は、部品や材料の1つ1つまで環境面に配慮して製品設計をして消費者に提供しなければなりません。

 

エコカー、エコ住宅、環境に優しい商品の開発など、私達の身の回りの多くの製品やサービスが、環境を意識したものに変わってきています。

 

ペットボトルやアルミ缶などの資源ゴミの再利用、排出するゴミの削減、オゾン層破壊物質であるフロンガスの使用禁止など、規制も年々厳しくなっています。

 

環境問題と企業活動とは密接な関係にあります。消費者には、価格や品質だけでなく、環境に配慮した製品・サービスであるかどうかも商品を購入する際の選定基準の1つとなりつつあります。

 

例えば、公共工事や入札事業では、環境に配慮した工事方法や製品であることが求められるのは今や常識です。公共の施設にコピー用紙を納入する際には、一定以上の古紙配合比率が条件となっている自治体もあります。

 

企業や社会人にとって、今や正しく環境問題について理解して知識を得るのは、生き残るためにも非常に重要な知識だといえます。

 

参考:eco検定(環境社会検定試験) | 公式サイト

正しい環境問題の知識が身に付けばいいのですが・・・

これまで環境問題について漠然とした知識しかなかった人にとって、eco検定は環境問題について幅広く勉強できるだけではなく、対策方法について勉強できる良い機会になるでしょう。

 

しかし、環境問題に関する間違った知識が世の中には蔓延しているのも事実です。

 

一昔前までは、企業ではコピー用紙の裏紙を使うのが常識のようになっていましたが、かえってインクや紙の無駄遣いにつながるため、今では実践している企業の方が少数です。

 

そもそも「再生紙は環境に優しい」となんとなく思いがちですが、必ずしも正しくありません。古紙ゼロで作った方が、トータルのCO2排出量が少なくなるケースが多いようです。そのため海外ではコピー用紙は古紙ゼロが常識です。

 

いくら自治体がゴミを厳しく分別回収したところで正しく処理されている保証はありません。処理しきれずに、人目のつかなない山間部に再資源化が可能といわれる資源ゴミが山積みになっている光景をあちこちで目にします。環境保護どころか、かえって環境を破壊しています。しかも長年にわたって。

 

eco検定という立派な名称を用いているのはいいのですが、形だけの「偽善エコ検定」にならないことを期待しています。

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

環境社会検定のレーダーチャート

eco検定を社員の教育ツールとして活用している企業は多くあります。

 

主催者である東京商工会議所のホームページを見ると、社員に取得を奨励している「eco検定推進企業」の一覧が78社ズラリと出てきます。

 

イオン、イトーヨーカ堂、NTT東日本、三菱グループなどの名だたる大企業ばかりです。社員が環境問題について正しく理解することがいかに重要かが分かります。

 

参考:eco検定(環境社会検定試験) | eco検定推進企業

 

では、就職や転職に際に、eco検定取得と履歴書に書いて有利になるかというと、期待ほどではありません。不利にはならないといった程度です。知名度があるので書くのは自由ですが、履歴書を見た面接担当者がどう評価するかは微妙なところです。

 

新卒予定の学生にとっては、環境問題に関心があるということで、就職活動におけるアピール材料には少しだけなる可能性はありますが、それが合否の判定には影響はしません。

 

採用する側としても、この程度の難易度の民間検定試験など、そもそも評価の対象とは見ていません。

 

書いても何かに役立つとは期待しない方が無難です。この程度の難易度であれば、誰でも入社後すぐに取得できます。

 

仮に、環境調査などを専門にするコンサルタント系の会社へ就職希望するのであれば、履歴書に書くとマイナスになる可能性があります。仕事とはほとんどなんの関係のない資格だということです。

 

eco検定を取得してもこれといって特に役立ちませんが、環境に対する関心は深くなり、今まで曖昧だった知識が正しく整理されます。

 

それに、合格証が今風のカード式で見た目がカッコいいです。ちょっと飲み会の席で友達に自慢できるかもしれません。


eco検定の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

どうして大手企業を中心に「eco検定推進企業」が存在し、社員教育の一環として環境問題について学習する機会を与えるのかというと、それはズバリ言って企業のイメージアップ戦略です。

 

環境対策に取り組んでいる企業はイメージアップにもつながるので、消費者に良いイメージを与えます。消費者は、商品を購入する際に「環境に優しい」という判断だけで、その企業の商品を選ぶ可能性もあります。

 

さらに、環境問題に取り組んでいる企業であるとPRすれば、学生はホワイト企業であると勝手に良いイメージを抱きます。

 

すると説明会に学生が集まるようになり採用活動がしやくすなります。これは企業の中では定説のようです。

 

一度合格してしまえば更新手続きなどもありません。eco検定とは、個人よりも企業のPRに活かせる資格なんです。

本格的に環境問題を学ぶのであれば他の国家資格を

 

環境やエコに関係のある環境系の資格試験は実はいくつかあります。

 

大気汚染や水質汚濁などの公害の対策をする公害防止管理者や、汚染・騒音・振動・有害物質などのレベルを正確に測定し分析する環境計量士などです。いずれも国家資格です。

 

環境の計測をするコンサルタント系の会社へ就職したいのであれば、これらの国家資格が役立つといえます。特殊な物質を扱う工場などを保有する会社などへの就職の際にも役立ちます。

 

他にも、技術士(環境部門)、エネルギー管理士なども環境問題について学べる資格です。危険物取扱責任者、毒物劇物取扱責任者も環境に関する資格といえます。

 

ただし、eco検定と比べても難易度は高いです。簡単には合格できません。資格によっては実務経験が必要になります。

 

環境社会学検定、ビオトープ管理士などの民間検定もありますが、eco検定と同じで特に役立つ資格とはいえません。

今後は高めの合格率が続くと予想される

 

eco検定は、2006年10月に第1回試験が実施され、2018年までに累計で45万人以上が受験したという人気の検定試験です。

 

世間的に環境問題についての意識が高まる中、2009年までの3年間は受験者数も増え続け、ピーク時には年間で6万2000人以上が受験しました。主催者もかなり受験料で儲かったと思います。

 

しかし、その後は現在にいたるまで受験者数はほぼ減少しています。2018年の受験生は2万3000人です。

 

合格率は2015年まではおおむね50〜60%で推移していましたが、2017年より70%を超えています。そのため合格者数は若干増加傾向にあります。

 

受験者数を増やすためにもこの傾向は今後も続くと予想されます。

 

eco検定に合格するには

eco検定の難易度はそれほど高くはありません。出題形式はマークシートの選択問題で、合格率はここ数年は70%以上です。

 

受験制限はなく誰でも受験可能であることを考えると、難易度はかなり低い検定試験だと言えます。

 

環境問題について幅広く出題されますが、毎日1〜2時間程度の学習であれば2週間ほどで合格できます。1か月もあればほぼ確実です。定期テストで一夜漬けが得意だった人は、2日前から徹夜覚悟で勉強すればなんとかなります。

 

試験はほぼ公式テキストから出題されます。試験の主催者である東京商工会議所が発行する公式のテキスト(参考書)の学習だけで十分に合格できます。できたら公式問題集も利用することをおすすめします。

 

eco検定の出題内容は、一般的な知識を問う出題ばかりです。ひっかけ問題や応用力が必要となるような出題はありません。

 

試験では、過去の問題がそのまま出題されることはありませんが、重要な事項は何度でも出題されます。問題集の内容は全て覚えることを意識しましょう。

 

時事問題が出題されるので、テキストはできたら最新版を購入することをおすすめします。ただし一般常識の範囲内で解ける場合もあるので、そんなに最新のテキストにこだわらなくても大丈夫です。

 

以前は、東京商工会議所が試験対策の講習会を開催していましたが、現在は開催していないようです(2019年5月現在)。

 

時事問題に関してはテキスト以外に時事的なものも若干出題されます。日頃から環境に関するニュースなどは新聞やニュースでチェックしておくとよいでしょう。

環境問題に対する世界的な各会議・条約の知識は必須

エコ検定は、日本の話題に限らず世界規模で見た環境問題がテーマです。環境問題に関わる総合的な知識が必要です。

 

よく出題されるのは、環境問題に対する世界的な取り組みの各会議・条約の年表です。

 

例えば、温暖化効果ガスの排出抑制をするための気候変動枠組条約である京都議定書などです。丸暗記しましょう。

eco検定 試験情報

試験日

お申込み

年2回(7月、12月の日曜)

5月上旬〜6月上旬
10月初旬〜11月初旬

受験資格

受験資格の制限は一切なく、どなたでも受験できます。

試験内容

【出題範囲】
・公式テキストの知識と、それを理解した上での応用力を問います。出題範囲は、基本的に公式テキストに準じますが、最近の時事問題などについても出題されます。

  • 持続可能な社会に向けて(環境問題への取組みの歴史、他)
  • 地球を知る(地球の基礎知識、いま地球で起きていること)
  • 環境問題を知る(地球温暖化、エネルギー、生物多様性・自然共生社会、循環型社会、地球環境問題、化学物質、震災関連・放射性物質)
  • 持続可能な社会に向けたアプローチ(持続可能な日本社会の実現に向けた行動計画、環境アセスメント、他)
  • 各主体の役割・活動(パブリックセクターの役割・取組み、企業の環境への取組み、個人の行動、NPO、主体を超えた連携)

出題形式:筆記試験(マークシート方式)
受験料:5,400円(税込)
受験地:全国各地
合格基準:70点以上

試験に関する詳しい情報はeco検定(環境社会検定試験) | 出題範囲・合格基準をご覧ください。

eco検定 おすすめテキスト・基本書

改訂7版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト

eco検定試験用の公式テキストです。これをしっかりやっておけば他の参考書は特になくても大丈夫です。本試験は公式テキストから出題されるので買っておくのが無難です。

 

テキストは重要な語句は太字になっているので、初学者にとっても見やすく分りやすくなっています。ページ左右の備考欄に記入してある説明からも出題されるので、それらを数回読んでおくだけでも参考になります。

 

公式テキストを読むだけで知識面はOKという人であれば、問題集は必要ないでしょう。

種類 評価
テキスト

「まるごと覚えるeco検定」(新星出版社、ノマド・ワークス著)という評判の良いテキストが以前は販売されていましたが、現在は販売終了しています。

eco検定 おすすめ問題集

2019年版 環境社会検定試験eco検定公式過去・摸擬問題集

この問題集を数回繰り返して学習すればeco検定の試験に合格できます。公式テキストだけで十分という人は、特に問題集は必要ないでしょう。

 

本書では正解以外の選択肢についても解説しています。また、1問ごとに公式テキストの復習すべきページが記載されているのも親切です。問題集を解きながら、わからない箇所はテキストで確認するのが効率的な学習方法です。

種類 評価
問題集

eco検定 おすすめ関連書籍

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

環境問題、ecoなどに関心がある人に是非読んでもらいたい一冊です。読むとかなりの衝撃を受けるかもしれません。

 

世の中には「偽善のエコ」が蔓延しています。「ほんとにそれってエコ?」という事例ばかりです。本書では、レジ袋や割り箸の削減、リサイクル、バイオエタノールなど、エコと言われているけれども実際には全くエコになっていないという数々の例を数値的な根拠とともに詳細に解説しています。

 

今までの概念をガラリと根底から覆してくれるような内容です。エコに対する認識が新たになり、世間の「根拠のない常識」に流されてはいけないと実感します。

 

ひょっとしたらeco検定などどうでもよくなるかもしれません。

 

※当サイト運営者がおすすめする一冊です。

種類 評価
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