医療事務管理士技能検定試験
医療事務とは名ばかりの民間検定試験、難易度は低く取得する意味はない。
種類 | 難易度 | 合格率 | 学習期間 |
---|---|---|---|
民間資格 |
やや易しい |
50〜60% |
3か月程度 |
活かし方 | 取得費用 | 受験資格 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
スキルアップ |
〜2万円 |
誰でも受験可 |
※上記は医科についての内容です。
医療事務と呼ばれる職業全般については下記のページを参考にしてください。関連情報:医療事務とは
最終更新日:2020/11/18
医療事務管理士とは
医療事務管理士の検定試験は株式会社技能認定振興協会(JSMA)が運営しています。
医療事務に関する民間資格は100以上あると言われていますが、医療事務管理士技能検定試験は日本で最も歴史のある医療事務試験の1つです。
医療事務管理士は「医科」と「歯科」の分野に分かれています。どちらも他の医療事務資格と比べると取得しやすい試験です。試験会場へはテキストや計算機も持ち込めます。
主催者サイト:JSMA 技能認定振興協会|医療事務の資格・医療事務の試験ならJSMA
医療事務管理士について本音で一言
医療事務に関する民間資格は多く存在しますが、取得しても役立たないし意味のない検定試験ばかりです。それどころか資格商法的な講座も多くあるので要注意です。
医療事務の求人は経験者優遇です。あとは学歴、年齢や容姿、面接時の印象などが重要です。医療の現場で評価されるのは国家資格であって、民間資格は一切評価されません。
就職・転職に関してはパソコンが使える方が有利です。就業実態を調べるとほとんどの人が低賃金のパートか派遣で働いています。誰も長続きしないため常に求人はあります。安定性が低い業界です。
医療事務管理士の将来性を徹底研究!
医療事務に関する資格はいろいろあるけれど・・・
医療事務の仕事に就きたいけど、どのような資格がおすすめですか?
よくこういった質問をネット上で見かけます。
就職や転職を少しでも有利にするために何か資格を取りたい・・・そう考えるのは決して悪いことではありません。
けれど、少し調べてみると、医療事務と言われる資格は世の中にいっぱい存在していて乱立状態であることがわかります。どれも良い言葉ばかり並べてあるので迷ってしまいます。
結論を申し上げますと、どれを取得しても就職や転職は有利になりません。どの試験もテキストや参考書の持ち込み可能なので誰でも合格できます。中には自宅受験などというふざけた検定試験もあります。インターネット試験であれば、詳しい人が近くにいれば全問正解です。
医療事務管理士技能検定試験は合格率70%以上ですから、よほどのことがない限り合格できます。
こういった検定試験に数週間程度の短い勉強期間で合格して就職や転職が有利になると常識的に考えられますか?履歴書に書いてもスルーされますし全く評価されません。多くは営利つまり儲けるのが目的の現代版資格商法です。
採用に当たっては、第一に経験者、次は学歴や年齢です。学歴の無さを医療事務の資格ではカバーできません。
多くは誇大広告、合格しても現実は厳しい
医療事務の試験を主催する多くの企業は、どこも合格後のバラ色の未来を盛んにPRしています。1人でも受講生を増やしたいですからねぇ、いい事ばかり並べるのは当然でしょう。
ご多分に漏れず、「医科医療事務管理士の魅力」と称して、やはりこんな誇大なPRをしています。
- 全国どこでも働くことができる(引越しをしても仕事ができる)。
- 安定性が高い(社会情勢に関係なく就業先がある)。
- 就職・転職・再就職にも有利(医療機関はなくならない)。
- 希望にあった勤務スタイルが選べる(ライフスタイルに合わせた就業形態を選べる)。
- 患者さまから感謝されたときの充実感/病気で不安を抱える患者さまの気持ちを和らげる。
引用:医科 医療事務管理士技能認定試験 | JSMA 技能認定振興協会
しかし、現実は甘くないです。当サイト運営者が「医科医療事務管理士の現実」として下記のように訂正いたしました。
- (誤)全国どこでも働くことができる(引越しをしても仕事ができる)。
- (正)全国どこでも働ける可能性はあるが、それは長年の実務経験がある人に限られる。未経験者じゃ採用すら厳しい。
- (誤)安定性が高い(社会情勢に関係なく就業先がある)。
- (正)安定性が低い。最低賃金程度の時間給で労働条件が悪いため離職率が高い。すぐに辞める人が多い。
- (誤)就職・転職・再就職にも有利(医療機関はなくならない)。
- (正)民間資格程度では就職・転職・再就職は有利にならない。多くは資格不問で学歴、年齢、容姿、面接の結果を重要。
- (誤)希望にあった勤務スタイルが選べる(ライフスタイルに合わせた就業形態を選べる)。
- (正)勤務スタイルとしては派遣・バイトが中心、正社員として採用されるケースは非常に少ない。
- (誤)患者さまから感謝されたときの充実感/病気で不安を抱える患者さまの気持ちを和らげる。
- (正)患者さまから感謝されるのは医者や看護師。無資格で働ける医療事務などは病院での立場も低い。
参考にしてください。
医療事務管理士の難易度と合格率について
医療事務管理士技能検定試験には、医科と歯科の2つの分野があります。合格率は、医科で50〜65%、歯科で60〜80%ほどです。
他の医療事務系の資格の合格率は下記の通りです。
- 75%:医療秘書技能検定試験(3級)
- 70%:医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 70%:医事コンピュータ技能検定
- 60%:医療事務管理士技能検定試験
- 35%:診療報酬請求事務能力認定試験
医療事務管理士は、他の医療事務資格と比べても同等程度の合格率のようです。
つまり難易度は低く、合格しやすい試験であることが分かります。
医療事務管理士技能検定試験に合格するには
試験は、指定会場で指定日に行う会場試験と、パソコンを使ったインターネット試験の2パターンがあります。
インターネット試験であれば、パソコンのある場所であれば、好きな日時に場所を選ばず受験できます。
試験会場には、全ての資料(点数表、テキスト、ノートなど)の持込が可能ですが、電卓や電子機器(パソコン・電子手帳など)は持込不可です。
合格するには、たくさんのレセプトを書くことです。レセプトを多く書くことで、カルテの読み取りやレセプト作成上のポイントやコツが身につきます。
試験問題のサンプル(過去問)は下記をご覧ください。参考:試験問題見本 | JSMA 技能認定振興協
なお、公式のテキストや問題集は書店やAmazonで市販されていません。主催者ホームページより購入してください。
医療事務管理士技能検定試験 試験情報
試験日 | お申込み |
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年6回(奇数月の第4土曜日) |
試験実施月の前月末まで |
受験資格 |
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受験に制限はなく、どなたでも受験できます。 |
試験内容 |
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試験会場:技能認定振興協会の指定会場、受験申請のあった専門学校、各種学校など
受験料(2020年6月現在税込):7,500円(学科・実技)
【実技】3問、3時間
※コンピュータ試験の場合は学科・実技併せて3時間
※実技・学科ともに合格基準に達した場合に合格と判定 |
試験に関する詳しい情報は医科 医療事務管理士 技能認定試験 | JSMA 技能認定振興協会をご覧ください。