メディカルクラークは意味ない?2026年最新の価値と就職実態

ピンク色の制服を着た病院の受付の女性

人気と歴史はあっても就職や転職にはほぼ関係ない民間資格

種類難易度合格率
民間資格やや易70%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円3か月程度
活かし方全国求人数おすすめ度
スキルアップ約3,000件
(760件※)
  • 医療事務全体の求人は3,000件以上あります。そのうち医療事務技能審査試験合格者と明記している求人は760件です。
  • 全国求人数は、ハローワークの情報を基に2026年9月15日に当サイトにおいて独自に集計。

医療事務と呼ばれる職業全般については下記のページを参考にしてください。
関連情報:医療事務とは

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は数ある医療事務に関する検定試験の中でも歴史があって受験者数は最大です。

しかし、取得してもメリットは少なく将来性も低いです。やはり民間資格では就職や転職には有利になりません。

医療事務の求人は全国的に見てもかなりの数になりますが、多くは「資格不問」となっています。

経験者優遇、未経験であれば学歴・年齢、さらに面接時の印象や清潔感のある身だしなみが重要です。

なお、試験は指定された日に自宅のパソコンで受験します。高確率で合格可能です。

当サイト内における評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)とは

病院の受付の女性

歴史のある検定試験

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)とは、医療事務スタッフとして病院で働く上で求められるスキルを認定する民間の検定試験です。

試験の合格者は「メディカルクラーク」と名乗れます。

医療事務技能審査試験が始まったのは1974年です。医療事務関連の資格は数多くありますが、その中でも最も受験者数が多く認知度も高いです。

個人受験の場合は原則として自宅で試験となります(学校などの団体受験の場合はその施設が試験会場)。

以前は2級・1級の区別がありましたが、現在はありません。

主催者サイト:医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)|資格試験/技能認定|日本医療教育財団

医療事務技能審査試験では、診療報酬請求の知識だけでなく、受付業務で求められる接客能力も「患者接遇」という科目で出題されるのが特徴です。

ただし、筆記形式によるマナー知識の確認にとどまるため、実際の現場で最も重視される対人対応力や臨機応変なコミュニケーション能力は、面接や実務を通じて見極められることになります。

指定された日に自宅で受験

医療事務技能審査試験は、個人受験の場合、自宅のパソコンで受ける「IBT(インターネット試験)」が主流となっています。

「いくらでもカンニングできるのでは?」「替え玉受験も可能?」と思うかもしれませんが、試験中はWebカメラを通して有人監視が行われます。

厳格に本人確認や不正防止対策がとられています。そう簡単ではありません。

ただし、試験中に自身のテキストや参考資料をめくって確認することは、公式に認められています。

実際の現場でも資料を見ながら診療報酬を計算(算定)するため、この試験は記憶力ではなく「資料を素早く正確に調べる実務能力」を試しています。

そのため、「調べればわかるから簡単」と対策を怠ると、時間切れで不合格になってしまいます。合格率が約70%に留まるのは、この「時間との勝負」という壁があるからだと言えます。

役に立つ民間資格なのか?

ノートパソコンを操作する女性

医療事務技能審査試験は歴史もあって受験者数も最大規模を誇る人気の検定試験です。

しかし、そこは民間資格です。医師や看護師のように法律で定められた独占業務を持つ「国家資格」とは違います。

病院やクリニックにおける法的な位置づけとしては無資格者と同じ扱いになります。

多くの医療機関において、基本給の底上げや高額な資格手当の対象となるのは主に国家資格です。

医療事務の資格単体で大幅な待遇改善を期待するのは難しく、履歴書に記載しても経験者ほどの強い決定打にはなりにくいのが実情です。

民間資格よりも優先するものがいくらでもある

医療事務などの職員を採用する際にまず重視するのは、中途採用であれば実務経験です。

2年以上の経験があればかなり有利です。役職があって責任者クラスの経験があればさらに有利です。

未経験者を採用するのであれば、重視するのは面接時の印象や、レセプト業務を素早く正確にこなすための基礎学力(事務処理能力)です。

つまり、事務処理能力や基礎学力が高く、的確に実務をこなせそうな人が採用されやすい傾向があります。

新卒採用時には学歴を重視します。規模の大きい病院では大卒以上の枠が中心となるケースも少なくありません。

高卒を採用するのであれば、地元の公立進学校の卒業生など、基礎学力を証明できるとやはり有利になります。

※都会では私立の方が優秀である場合も多いようです。

さらに、病院の受付は「クリニックの顔」となるため、面接時の明るい受け答えや清潔感のある身だしなみは、資格の有無以上に重要視される傾向があります。

大人っぽい清潔な髪型と服装に気をつけて面接に臨む方がよほど大切です。

将来性について徹底研究

目指すのであれば国家資格

病院で資格として認められているのは国家資格です。

医療事務は単なる民間の検定試験なので、まれな例外を除いて資格手当が支給されることもありません。

概ねその地域の最低賃金+α程度です。

そのわりに覚えることも多く、仕事に馴染めずに長続きせず短期で辞める人がとても多いです。

若い人であれば、法律的な根拠のない医療事務、調剤薬局事務、歯科助手、医師事務作業補助者といった民間資格など目指さず、将来就職や転職に圧倒的に役立つ国家資格を目指してください。

社会人が医療や福祉の道を目指すのであれば、介護福祉士のような国家資格や、公的な制度に基づく介護職員初任者研修、ケアマネジャー(介護支援専門員)、登録販売者などを目指す方が現実的です。
これらは法律や行政の基準によって配置や職務が定められている公的な資格・研修であるため、手当の支給対象になりやすく、実用性の面でも優れています。

高校生や中学生で、今後医療や福祉の業界で仕事をしたいのであれば、看護師、准看護師、歯科衛生士、理学療法士・・・などの医療系の資格取得を目指して学校へ通うのが理想です。

もちろん就職や転職は有利になります。一生涯役に立つ手に職の資格です。

医療事務技能審査試験の難易度と合格率について

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は、医療事務の中では最も受験者数が多く、人気の検定試験です。

医科と歯科の2つに分かれていますが、合格率は70%ほどです。

他の医療事務系の資格の合格率は下記の通りです。

※なお、かつて医療事務の最難関とされていた診療報酬請求事務能力認定試験(合格率約35%)は、2025年12月をもって試験自体が廃止となりました。現在は受験できません。

医療事務技能審査試験は、他の医療事務資格と比べても同等程度の合格率のようです。難易度は低く、合格しやすい試験です。

合格するには

テキストと問題集

医療事務技能審査試験用のテキストや問題集は市販されていません。一般の書店には並んでいません。

ではどうすればいいのかと言うと、試験元が認定している民間の通信講座を受講するのが確実なルートとなります。

自宅学習用の教材を自力で揃えたい場合は、中古市場で過年度の教材を探すか、市販の診療報酬点数表や医療事務の総合解説書を組み合わせて学習を進めることになります。

なお、医療事務の派遣会社によっては本資格の取得を推奨し、手当や時給の優遇を設けている場合もあります。

ただし、受講費用の負担と将来的に得られる給与差額のバランスは、あらかじめ冷静に見極めておく必要があります。

指定された日に自宅で受験、高確率で合格可能

受験日は随時というわけにはいかず、毎月試験日が決まっています。

インターネット試験(IBT)のやり方はいたって簡単です。

まず、主催者サイトのマイページから受験申し込みを行い、受験料を決済(クレジットカードやコンビニ払いなど)します。

試験日が近づくと、受験に関する案内や事前接続テストの指示メールが届きます。

試験当日は、自宅のパソコンから専用の試験システムにログインし、Webカメラによる本人確認と周囲の環境チェックを経て受験スタートとなります。

試験時間が終了すると解答データは自動的に送信されるため、郵送の手間などは一切ありません。

参照:試験概要|医療事務技能審査試験(メディカルクラーク®)|日本医療教育財団

合格率70%ほどですから、過去問やスクールの教材で普通に2か月ほど対策すれば十分合格ラインに到達できます。

合格発表は、試験日から約1か月後にマイページ上や郵送により通知が届きます。

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

医科:年12回(毎月、土日を中心に複数回設定あり)
歯科:年6回(奇数月:1・3・5・7・9・11月の土日を中心に設定あり)

お申し込み

希望する試験日の 1か月前 9:00から試験日の1週間前 23:59まで

受験資格

受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。

試験会場

自宅(IBT方式・Webカメラによる有人監視あり)

受験料

8,800円(税込み、医科・歯科共通)

試験内容

  • 学科:医療事務知識(筆記・択一式/50分)
  • 実技:診療報酬請求事務(患者接遇、レセプト点検など/70分)

合格基準

学科、実技ともに得点率が70%以上

合格発表

試験日から約1か月後にマイページ上で発表(合格者には後日、合格証書を郵送)

主催者情報

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