医事コンピュータ技能検定は役に立つ?合格率や難易度など
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 70% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~2万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国求人数 | おすすめ度 |
知識習得 | 約2,000件 (7件※) |
- 上記は3級についてです。
- 医療事務全体の求人は約2,000件ありますが医事コンピュータ技能検定試験合格者と明記している求人は7件です。
- 全国求人数はハローワークの求人情報を基に2024年8月28日に集計。
医療事務に関する民間資格は数多く存在しますが、いずれも短期間で取得できます。
そのため、どれを取得しても就職や転職は有利になるとは言い難いです。
求人情報を見ればわかりますが採用にあたってはまずは経験者優遇です。
次に学歴・面接結果、年齢が優先します。もちろん容姿なども重要です。
民間資格では基本的な知識を得るにはよいかもしれませんが、それ以外のメリットはありません。
ちなみに、医療事務系の資格をいろいろと持っている個性的な女性よりも、何も持っていない美人の方が採用される可能性は高いです。
医事コンピュータ技能検定試験とは
レセコンの扱いに関する検定試験
医事コンピュータ技能検定とは、診療報酬請求事務をレセプトコンピュータ(レセコン)を使ってどれくらいできるのかという能力を測る民間の検定試験です。
レセコンとは、診療報酬請求事務(レセプト)を処理するコンピュータのことです。
かつてはビジネス用の中~大型コンピュータを利用していましたが、現在は多くの病院でパソコンを利用しています。
医療事務の現場も年々IT化が進み、今やほぼ100%どこの病院でもレセコンを導入しています。
試験の学習を通して、医療事務やコンピュータの基礎知識、 レセコンを使って正しくレセプト作成をするための基本的な知識を学びます。
試験は難易度の低い順に3級・2級・準1級の3種類に分かれています。
主催者サイト:医事コンピュータ技能検定試験 医療秘書教育全国協議会
役に立つ資格なのか?
医療事務に民間資格は必要ない
そもそも医療事務の仕事につくために必要な資格など存在しません。
世間一般的に、「医療事務」という資格がイメージとして定着していますが、単なる民間の検定試験にすぎません。
こういった民間資格を取得しても医療の現場では無資格者扱いです。
医療事務などの職員を採用する際に、まず重視するのは中途採用であれば実務経験です。
概ね2年以上の実務経験があれば採用は有利です
未経験者を採用するのであれば、重視するのは学歴や年齢・容姿などです。
有名大学卒、あるいは地元の有名進学高校卒が有利です。
新卒採用時には学歴を重視します。大きな病院になれば大卒しか採用しません。
さらに、面接時の印象も重要です。病院の受付は基本的に接客業だからです。
業務は慣れれば誰でもできます。
医療事務のような民間資格は履歴書に書いても基本的に参考にすらしません。
将来性を徹底研究
医療事務の民間資格って短期間で合格できるモノばかり
医療事務の民間資格に合格しても、就職や転職に直接つながるというメリットはほとんど期待できません。
つまり、合格しても合格していなくても扱いは同じです。
医事コンピュータ技能検定試験をはじめとして、診療報酬請求事務能力認定試験、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)、医療事務管理士、医療秘書技能検定試験、調剤事務管理士、介護事務管理士・・・こういった医療事務や調剤薬局事務に類する民間資格は世の中に溢れています。
どれも受験制限がないため誰でも受講でき短期間で取得できるモノばかりです。
自宅受験などと常軌を逸したものも多く、合格率はほぼ100%です。
講座受講料と受験料収入が目当てだけの資格商法的な検定試験が実は多いので要注意です。
こういった民間資格を持っている女性はとても多くいますが、直接就職には結びつきません。
ちなみに、医療事務系の資格をいろいろと持っている個性的な女性よりも、何も持っていない美人の方が採用される可能性は高いです。
離職率の高い職種
ご存知の方も多いと思いますが、医療事務はとても離職率の高い仕事です(もちろんどこもそうだとは言いませんが)。
理由は様々です。
低い賃金の割に忙しくてワリに合わない、覚えることが多くてついていけない、周りが女性ばかりで人間関係がメンドー、医者や他の国家資格者からは下に見られバカにされる・・・
そのため、長く続く人は少なく、大型総合病院から個人の病院までどこも人手不足のようです。
医療事務といった職種の求人は全国的にも多く見つかります。
医療事務の多くは非正規のパートやアルバイト、派遣といった働き方です。
給与が低いというのは統計的にも事実です。
医事コンピュータ技能検定試験の難易度と合格率
医事コンピュータ技能検定試験は3・2・準1級の3種類に分かれていますが、3級であれば70%ほどの合格率です。
他の医療事務系資格と合格率を比較すると下記の通りになります。
- 75%:医療秘書技能検定試験(3級)
- 70%:医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 70%:医事コンピュータ技能検定
- 70%:医療事務管理士技能検定試験
- 35%:診療報酬請求事務能力認定試験
他と比べても合格率は高く、難易度が低いことが分かります。比較的取得しやすい試験の1つです。
テキスト・問題集・参考書
おすすめ問題集
過去4回(第48回~第52回 ※第49回は中止)の過去問を完全収録しています。
試験主催者が発行する公式テキストです。各クラスに適したわかりやすい解説と内容になっています。
種類 | 評価 |
問題集 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年2回(6月、11月)
お申し込み
4月中旬~5月中旬
9月中旬~10月中旬
受験資格
受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。
試験会場
全国各地の約173校の会員校の一部にて実施
受験料
- 3級 6,400円
- 2級 7,500円
- 準1級 8,600円
2024年4月13日現在、税込み
試験内容
試験時間:領域Ⅰ・領域Ⅱは30分、領域Ⅲは60分
試験方法:マークシート方式
【出題内容】
- 領域Ⅰ 医療事務
- 領域Ⅱ コンピューター関連知識
- 領域Ⅲ 実技(オペレーション)
合格基準
領域Ⅰ・Ⅱ・Ⅲともに60%以上の正解で合格、配点は、領域Ⅰ60点、領域Ⅱ60点、領域Ⅲ60点で180点満点
合格発表
各回の試験終了後、約1か月半後に郵送
主催者情報
試験に関する詳しい情報は医事コンピュータ技能検定試験 医療秘書教育全国協議会をご覧ください。