ビジネスマネジャー検定とは?難易度や合格率・メリットは
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間検定 | 易しい | 40~70% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~1万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
自己啓発 | 0件 |
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年11月26日に集計。
ビジネスマネジャー検定とは、今後部下を持つであろうビジネスマンが、管理職(マネジャー)に必要な能力を身に付けるために学習する自己啓発のための検定試験です。
合格しても就職や転職が有利になるとは考えない方がよいでしょう。
一般的な会社では昇進する際に考慮されることもありません。社会人にとってメリットの少ない検定試験です。
ビジネスマンがマネジャー(管理職)になるために必要なのは、会社で残した実績(数字)と客観的な評価です。
あるいは学歴などです。
ビジネスマネジャー検定とは
中間管理職のための検定試験
ビジネスマネジャー検定とは、東京商工会議所が主催する検定試験(民間資格)です。
第一回試験は2015年(平成27年)7月に始まりました。
ビジネスマネジャーとは、いわゆる「中間管理職」のことです。
経営者でもない一般社員(ヒラ社員)でもない、例えば課長や係長などの中間的な管理職のことを言います。
既に管理職(マネジャー)に就いている人やこれから管理職になりたいと思っている人が、試験の学習を通して部下とのコミュニケーションの取り方、上司や外部との接し方、組織の管理や運営、マネジメント能力などを身に付けることを目的としています。
主催者サイト:東京商工会議所検定サイト|ビジネスマネジャー検定試験
役に立つ資格なのか?
会社内で今後昇進が見込まれそうで、部下を持つ前に心得などをあらかじめ学習するのはよいことだと思います。
きっとスキルアップにつながるはずです。
しかし、ビジネスマネジャー検定に合格したからと言って社内で評価されるとか、就職や転職が有利になるなんて期待しない方がいいでしょう。
あくまでも自己啓発の学習手段と考えてください。
ビジネスマンがマネジャー(管理職)に昇進する際に必要なのは、数字で表せる実績であって客観的な評価です。
マネジャー(管理職)として転職するのであれば、それまでの管理職としての経験と実績です。
それに、やっぱり学歴も重要です。
全国の求人情報を検索しても、ビジネスマネジャー検定を管理職候補として採用する企業はありません。
将来性について徹底研究
合格しても特に意味はない
こういったビジネス系の民間の検定試験は、ビジネス実務法務検定、ビジネス・キャリア検定、ビジネス能力検定ジョブパス(B検)など数種類が存在します。
いずれも歴史があり知名度も十分です。
こういった検定試験は比較的難易度も低いため、ビジネス系の専門学校の生徒の多くが在学中に勉強の成果を形に残すために受験します。
しかし、履歴書の資格欄を一行埋めるだけで、これと言って採用は有利になりません。
専門学校の生徒が「社会ってこういうものなんだ・・・」と、なんとなく理解できればそれはそれで意味はあるでしょうけど・・・
ビジネスマネジャー検定で出題される内容は、基本的というか常識的な問題がほとんどです。
問題文を最後まで飽きずに根気良く読めば正解にたどり着けます。
逆に、これに合格できない程度の管理職はかなりマズイ、といった内容です。
テキストや参考書を読んで、仮にいくつかの発見があればそれで十分です。
ビジネスマネジャーBasic Test?
東京商工会議所は、ビジネスマネジャー検定試験とは別に「ビジネスマネジャーBasic Test」という試験を実施しています。
これは、マネジメント知識の習得度をWeb上で客観的に測定できる診断ツールだということです。
合格・不合格ではなく、スコアという点数で結果が出ます。
インターネット環境さえあれば、24時間365日好きな時間に好きな場所から、パソコンなどを利用して受験できます。
もちろん無料で利用できます!と思ったら、ナント4,400円(税込、2024年4月現在)!
参照:東京商工会議所検定サイト|概要・魅力|ビジネスマネジャーBasic Test|ビジネスマネジャー検定試験
体験版が5問あるのでやってみました。
意味ないとまでは申しませんが、お金を払ってまで受験するメリットは・・・私は多分ないと思います。
興味のある方は是非どうぞ。
合格するには
ビジネスマネジャー検定は、東京商工会議所が主催する他の検定試験(簿記検定、販売士など)と違って、難易度別の等級(1級・2級・3級など)の設定はありません。
試験の内容自体は難しくはなく、よく言われるのはビジネス実務法務検定の3級と2級の間くらいの難易度です。
勉強方法としては、公式テキストを一通り読み、難しい箇所があればそこを中心に数回読みます。
テキストを暗記する必要はなく理解すれば合格できます。
勉強時間としては30~50時間程度です。もちろん独学で大丈夫です。
試験では、テキストの全範囲から少しずつ出題されます。
ただ、問われる内容は経営学やマネジメント手法など基礎的が中心です。
上司としての振舞い方など、少し考えれば常識的に分かる出題も多いので、問題文を最後までじっくり読めば正解できます。
合格率は実施する試験によって24.5~70.8%とかなり幅がありますが、年々難しくなっているようでもありません。
受験するタイミングによっては若干難しいようです。
合格すると、表彰状のような合格証明書がもらえます。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
東京商工会議所主催のビジネスマネジャー検定試験の公式テキストです。
あらゆるマネージャーが身に付けておくべき重要な基礎知識を習得することを目的としています。
「管理職のための基礎知識」の名の通り、マネジメントを体系的にバランス良く学ぶためには良い教科書です。マネジメントの基礎的な部分が網羅されています。
試験では、簡単なマーケティング問題が出題されるので、そこは別途勉強しておく必要があります。
おすすめ問題集
こちらは公式テキストです。法学検定はどちらかというとマイナーな検定試験なので需要は少なく、他の問題集は出ていません。公式テキストが唯一の学習手段ともいえます。
試験で全く同じ問題が結構出題されます。事前の知識がある人であれば、このテキストを1回学習しただけで合格できます。
問題、解答、解説が分かりやすい配置になっており、民法・憲法・一般法学などを基本から勉強するのにも使えます。
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
年2回(6月・11月)
お申し込み
6月実施:4月中旬~5月中旬
11月実施:8月下旬~9月下旬
受験資格
どなたでも受験できます。
試験会場
IBT受験:自宅や会社など
CBT受験:全国のCBT試験会場
受験料
7,700円(税込)
※CBTの場合は+2,200円
試験内容
試験内容:公式テキストの基礎知識とそれを理解したうえでの応用力。
出題範囲:基本的に公式テキストに準じますが、最近の時事問題などからも出題する場合もある。
【学習カリキュラム】
- マネジャーの役割と心構え
- 人と組織のマネジメント
- 業務のマネジメント
- リスクのマネジメント
試験時間:120分
試験方法:マークシート方式
合格基準
100点満点のうち70点以上で合格※級やレベルの設定はない。
合格発表
12月中旬ごろ合格書(証)・認定証を郵送。
主催者情報
試験に関する詳しい情報は東京商工会議所検定サイト|試験要項|受験案内・お申込み|ビジネスマネジャー検定試験をご覧ください。