ビジネス実務法務検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

ビジネス実務法務検定

企業で必要な法務知識を学習するための検定試験。就職には役立たない。

難易度 学習期間 資格の種類 資格の分類 合格率 将来性

やや優しい

3か月程度

民間資格

民間検定

75%

※3級に関する数字です。

合格したからといって、就職や転職が有利にはならない民間の検定試験です。学習しても2級まで。1級を狙うのなら他の国家資格を学習しましょう。

最終更新日:2019/07/23

ビジネス実務法務検定とは

ビジネス実務法務検定の男性

近年、企業の「コンプライアンス(compliance)」という言葉が話題になりますが、そもそもコンプライアンスとはどういう意味でしょうか。

 

コンプライアンスとは、一言で日本語で表すと「法令遵守」です。個人が社会で生きていくには「法」に従わなければなりませんが、企業や職場においても積極的に「法」に従いましょう、という意味で使われます。

 

テレビや新聞で多くのコンプライアンス違反が報道されています。

 

日産自動車の無資格者による不正検査、三菱自動車事件のリコール隠し、神戸製鋼や東洋ゴムの性能偽装などはまだまだ記憶に新しいです。

 

食品の産地偽装、賞味期限の偽り、過労死、賃金未払い、助成金の不正受給、機密情報の持ち出し、著作権侵害・・・このような不正行為(コンプライアンス違反)の例は枚挙にいとまがありません。

 

一流の大企業でも例外ではなく、ひとたび事件として報道されると社会的批判を受け、消費者や取引先からの信用を失い、業績悪化にとどまらず、倒産の危機にも直面します。

 

現在の企業運営において、「コンプライアンス=法令遵守」は、リスク回避の最大の問題であり会社存続のための最重要課題のひとつになっています。多くの会社で「コンプライアンス」の重要性が叫ばれています。

 

広くビジネス全般において業務上のリスクを未然に察知し、法的にチェックし、万が一トラブルになっても問題点を解決に導く法律知識は、法務部門に限らず、全ての社会人にとって必要不可欠な能力です。

 

例えば会社間で契約を締結する際、細かく内容が書かれた契約書を締結するのが一般的です。この際に必要な実務をしっかりと理解していればトラブルを未然に防げます。万が一トラブルが生じても損害を最小限にとどめて、必要な再発防止策などの次の手も打てます。一人ひとりの法令知識が企業を守ることにつながります。

試験の学習を通して、コンプライアンスの重要さを学ぶ

このビジネス実務法務検定とは、試験の学習を通して、ビジネスに不可欠なコンプライアンス・法令遵守能力の基礎となる実践的な法律知識を効率的に身につけることを目的としています。

 

民法、商法、会社法、独占禁止法、個人情報保護法、消費者保護法、その他ビジネスにかかわる幅広い法律知識を広く浅く学習するのが特徴です。

 

仕事をしていく上で様々なリスクが発生しますが、法律的な知識があれば未然に防げる可能性も高くなります。法的なリスクを事前に察知して問題解決を目指す「コンプライアンス能力」を身に付ける資格です。

 

ビジネス実務法務検定試験とは、東京商工会議所が主催している民間の検定試験です。東京商工会議所は、簿記検定を主催している団体としても有名です。

 

参考:ビジネス実務法務検定試験 | 公式サイト

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

ビジネス実務法務検定のレーダーチャート

ビジネス実務法務検定は民間の検定試験なので、特にこれと言って転職・就職に役に立つ資格ではありません。

 

転職・就職の際に履歴書に書くのはもちろん自由ですが特にメリットはありません。社内での評価アップにもほぼつながりません。それは一番難易度の高い1級であっても同じです。

 

ビジネス実務法務検定に合格したからといって、法務部への配属が決まる可能性も低いです。

 

とは言え、ビジネス実務法務検定の学習を通して、コンプライアンス、法令遵守など一定の法律知識を効率的に学べます。しっかりと学習すれば、法令の知識を仕事に活かせる機会もあります。

 

企業の法務部門だけではなく、営業、販売、企画、人事、総務やそれ以外の職種においても役立つ知識となるでしょう。


ビジネス実務法務検定の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

この資格を持っているからと言って、何か特別な仕事ができるわけではありません。

 

ビジネス実務法務検定とは、ビジネスで必要となる法律に関しての資格の入門編です。資格を取得して何かに活かすのではなく、学習を通して得た知識を仕事に活かすのが目的です。

 

あくまでも知識や教養、自己啓発のための検定試験です。コンプライアンス、企業法務を学びたい人が効率よく学習するための手段の1つに過ぎません。

 

ただ、会社によっては昇給の条件として、ビジネス実務法務検定に合格することを条件としているところがあるという噂です(散々探しましたがどこか特定できません)。もしも入社したい会社にそのような規定があれば、何がなんでも取得しましょう。

 

また、積極的にビジネス実務法務検定を推奨している企業もあるようです。そういった会社であれば資格を活かせるかもしれません。※かつてはホームページに一覧が掲載されていましたが現在は削除されています。

取得しても2級まで、1級を狙うなら他の国家資格を

 

ビジネス実務法務検定には1級から3級まであります。

 

3級は難易度も低いため比較的容易に取得できます。もっとも難しい1級の合格率は1割程度で、解答も全て論述です。

 

1級は単なる知識だけではなく、実務能力まで問われるので簡単には合格できません。難関です。

 

1級まで取得するのは、何か明確な目的がなければおすすめしません。学習に時間もかかりますので他の国家資格にチャレンジすることをおすすめします。例えば、行政書士宅建士などの国家資格です。

公的資格であると盛んにPRしていますが・・・

 

  • ビジネス実務法務検定はキャリアアップ・昇進、転職、就職に有利!
  • ビジネス実務法務検定は東京商工会議所が主催している公的資格!

ビジネス実務法務検定を紹介しているホームページを見ると、多くは、就職・転職が有利になる資格と紹介しています。その根拠は様々ですが、公的資格であるとしているのも理由の1つです。

 

実は、公的資格の制度は、既に廃止されています。かつては簿記検定、秘書検定、漢字能力検定のように、関係省庁(国)から認定を受けている公益法人が実施する公的な検定試験制度がありましたが現在はありません。

 

ビジネス実務法務検定を取得しても、キャリアアップ・昇進、転職、就職が有利になるのは極めて限定的です。民間の検定試験に過度の期待は禁物です。

 

参考:資格の種類について

法律を専門的に学ぶ資格は意外と少ない

 

法律関係の資格は探してみると意外と少数です。

 

司法試験、司法書士などは難関でおいそれと手を出せません。行政書士、弁理士なども難易度は高く専門的です。ビジネスに必要な法律知識を学ぶには適していません。

 

そんな中で、ビジネス実務法務検定は、会社員に必要な法知識に的を絞って学習できます。企業法務を学ぶという明確な目的があれば学習するメリットがあり役立つ検定試験です。

 

また、ビジネス実務法務検定では、民法や会社法を基本から学べるので、他の資格(行政書士、宅建士など)へのステップアップに知識を活かせます。

 

ビジネス実務法務検定に合格するには

ビジネス実務法務検定は難易度の低い順に、3級・2級・1級があります。

 

各級の基準は以下の通りです。

  • 【1級】:業務上必要な法務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる。
  • 【2級】:企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家への相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有している。
  • 【3級】:ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。

参照:ビジネス実務法務検定試験 | 出題範囲・合格基準

 

要約すると、3級は社会人に必要な最低限の知識、2級は弁護士などの専門家に橋渡しができる程度の知識、1級は法務部門で働く人に必須の知識、ということです。

 

3級は民法、2級は商法や会社法を中心に出題されます。合格率は、3級で74%、2級が23%ほどです。

 

難易度としては、検定試験の中でもかなり易しい部類に入ります。出題形式も、択一式のマークシートをはじめ、正誤問題や選択の穴埋め問題など解きやすいものばかりです。

 

特に3級であれば、問題集を何度も繰り返して解けば1か月ほどの学習でほぼ合格できます。法学部出身であってもなくても違いはありません。

 

2級は出題範囲が若干広くなりますが、4か月くらい学習すれば大丈夫です。公式の問題集とテキストを使った学習がおすすめです。

 

1級になるとかなり難易度は上がります。合格率は11%ほどです。合格までに6か月以上は時間を要します。

 

2級の合格者しか受験できない上、2級までのマークシートの選択問題とは違って論述式の解答になります。法務部門に携わる人が取得する難関の資格です。

3級を飛ばして2級から狙っても十分合格可能

こういった検定試験は、初学者であれば最も簡単な3級から勉強すべきです。

 

基本的な用語は3級のテキストに載ってる場合が多く、時間的にも余裕があればまず3級から勉強して基礎固めをするのが良いでしょう。

 

しかし、2級のテキストは、実務的な話が多く、会社員にとっては面白い内容です。特に、法律の知識が多少でもあれば、基本的な内容である3級を学習する必要性は薄いでしょう。

 

多くの人が3級を飛ばして2級を一発で合格しています。社会人であれば、基本の3級を飛ばして2級から学習しても問題ありません。

合格するためには公式問題集と公式テキストが必須

ビジネス実務法務検定1級合格証

本屋さんに行って、下記の公式テキストと公式問題集を購入して学習するのが合格への一番の近道です。

 

他の出版社からもビジネス実務法務検定の問題集を出しているようですけど、公式問題集は試験主催の東京商工会議所が出版しているので、この公式問題集が絶対的な存在です。

 

公式問題集には過去問と模擬試験が掲載されており、同じような問題が本試験でも出題されます。

※写真は1級の合格証書です。

ビジネス実務法務検定 試験情報

試験日

お申込み

例年6月、12月の2回
(2級、3級は同時受験が可能)

主催者にお問い合わせください。

受験資格

学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。

試験内容

※2級からの受験や、2・3級の併願受験も可能です。
※1級は2級合格者のみ受験可能です。申込登録時に2級証書番号が必要になります。

 

出題範囲は以下の通りです。※下記は3級についての説明です。

  • ビジネス実務法務の法体系
  • 取引をおこなう主体
  • 法人取引の法務
  • 法人財産の管理と法律
  • 債権の管理と回収
  • 企業活動に関する法規制
  • 法人と従業員の関係
  • ビジネスに関連する家族法

解答は、マークシート方式です。
制限時間:2時間
100点満点とし、70点以上で合格です。

試験に関する詳しい情報はビジネス実務法務検定試験® | 試験要項(受験料・受験資格など)をご覧ください。

合格への第一歩、まずは無料の資料請求から

いろんな講座を比較検討することもできます。

女性のイラスト

ビジネス実務法務検定R | LECの通信講座&書籍
資格スクール大栄(資料無料送付)
スタディング ビジネス実務法務検定講座(無料でお試し)


習い事・通信講座・通学講座を探してまとめて資料請求できます。

 
 ※使える講座の情報が多く掲載されています。

ビジネス実務法務検定 おすすめテキスト・基本書

ビジネス実務法務検定試験3級公式テキスト〈2019年度版〉
とりあえず公式のテキストですからこちらを購入するのが無難です。テキストと問題集を何度か学習すれば短期間での合格も可能です。

 

ただ、内容としては普通の公式テキストです。わかりやすい解説が豊富というワケでもありません。特に可もなければ不可もないといった感じです。初学者にはおすすめできません。

 

下記で紹介する「テキストいらずの問題集」の方が使っている人も多いようですし、評判も上です。

種類 評価
テキスト

ビジネス実務法務検定 おすすめ問題集

法務教科書 ビジネス実務法務検定試験(R)3級 テキストいらずの問題集 2019年版
公式問題や公式テキストよりも評判が良いのがこちらです。

 

問題に対して解答が裏面にあるので使いやすく、どこでもサッと取り出して勉強できます。しかも、内容が詳しくわかりやすいです。1日2問から3問解いて、解説をよく読むことで理解が深まります。

 

他の参考書やテキストに手を出すより、これ1冊を2、3回繰り返したほうが確実だと思います。

 

試験の会場でもほとんどの人がこれを使っています。おすすめです。

種類 評価
問題集
ビジネス実務法務検定試験3級公式問題集〈2019年度版〉
試験の主催者が出している公式問題です。

 

解説が詳しいので、テキストがなくても学習をすすめられます。不明な点や語句の意味がわからない時にテキストに戻って確認します。

 

過去問と模擬試験が掲載されています。こちらの問題集中心に学習すれば合格できます。

種類 評価
過去問と模擬試験


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