ビジネス・キャリア検定が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

ビジネス・キャリア検定

天下り団体が運営する単なる民間資格、就職・転職は有利になりません。

種類 難易度 合格率 学習期間

民間資格

やや易しい

40〜60%

2か月程度

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

自己啓発

〜2万円

誰でも受験可

※合格率は一般的な2級の数字です。分野によって違います。

最終更新日:2020/08/16

ビジネス・キャリア検定とは

親指を立てるビジネスマン

ビジネス・キャリア検定とは、主に事務系の会社員が、仕事をするに当たって必要となる専門知識の習得と、その能力を評価する検定試験です。

 

専門知識とは、例えば「人事・人材開発・労務管理」の分野であれば、従業員の採用、人材育成、就業管理などに関する知識です。労働基準法などの法律についても学習します。

 

「経理・財務管理」の分野であれば、主に企業会計などの簿記に関する知識です。事務処理上必要となる知識について学習します。

 

ビジネス・キャリア検定とは、人事や労務などの事務職、いわゆるホワイトカラー職種に従事するビジネスマンが、管理者やリーダーになるための実践的な学習だと言えます。

 

ビジネス・キャリア検定では、試験の分野を8つに分類しています。自分が現在従事している職種に合わせて受験するのが基本ですが、受験制限はないので、どこでも好きな分野について受験できます。

 

8分野とは、「人事・人材開発・労務管理」「経理・財務管理」「営業・マーケティング」「生産管理」「企業法務・総務」「ロジスティクス」「経営情報システム」「経営戦略」です。

 

それぞれの分野には、難易度の低い順にBASIC級、3級、2級、1級があり、自分が受けたい級から受けられます。

 

※すべての分野に2級、3級はありますが、分野によってはBASIC級や1級は実施していません。

 

主催者サイト:ビジネス・キャリア検定 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)

公的資格なんてうたってますが完全なる民間の検定試験

このビジネス・キャリア検定について紹介しているサイトを見ると、どこも「公的資格」と紹介しています。ほぼ100%です。違うのは当サイトくらいでしょう。

 

それは、この試験を実施てしている中央職業能力開発協会という団体が、法律によって規定された(職業能力開発促進法第六章)特別の民間団体だからです。

 

この団体自身も、ビジネス・キャリア検定を「公的資格試験」なんて紹介しています。

 

しかし、断っておきたいのは、ビジネス・キャリア検定は完全なる民間の検定試験だということです。

 

いくら中央職業能力開発協会が厚生労働省人材開発統括官所管の特別民間法人とはいえ民間の団体です。

 

ビジネス・キャリア検定の制度自体が法律で規定されていない以上、国家資格ではありません。

 

関連情報:資格制度一覧(303制度) | 総務省

 

国が定めた技能検定職種にも該当しないので、技能検定にも当てはまりません。

 

関連情報:技能検定職種一覧表(130 職種)(pdf)

 

公的資格の制度は2005年に廃止されたので、現在では「公的資格」は存在しません。

 

関連情報:公的資格(旧認定資格)について(当サイト内別ページへ飛びます)

 

つまり、ビジネス・キャリア検定は、公共性は高いかもしれませんが完全なる民間資格なんです。

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

ビジネスキャリア検定のレーダーチャート

ビジネス・キャリア検定は、国が強くからんだ公的資格というイメージが強いので、合格すれば就職や転職が有利になるという印象を持っている人が多いようです。

 

しかし、現実は違います。

 

いくら国が定める職業能力評価基準に基づく検定試験とはいえ、所詮は民間資格です。就職や転職にはほとんど役立ちません。

 

学習する内容も専門的とはいい難く表面的です。仮に最も難易度の高い1級に合格したところで、それがこれまで職務上積み重ねた経験や実績を証明しているとはいえません。

 

つまり、転職する際も評価されづらいということです。仮に転職する際の面接で自分をPRするのであれば、ビジネス・キャリア検定合格よりも、それまでの経験や実績を詳しく説明した方が面接担当者に良い印象を与えるでしょう。

 

社会的な評価が高くないため知名度もそれほどなく、受検者数も伸び悩んでいる点が如実に表しています。


ビジネス・キャリア検定の将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

ノートパソコンを持った女性

 

ビジネス・キャリア検定を積極的に活用している企業もごく少数ですが存在します。

 

参照:活用事例・活用企業のご紹介 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)

 

名だたる大手企業を中心として35社ほどですが、これ以外にも積極的に活用している企業はあるようです。

 

参照:キリングループロジ/ビジネス・キャリア検定合格者が300人突破 | LNEWS

 

ほとんどが「自己啓発」の一環として導入していますが、中には「3級は全社員必須」として社員教育に活用している企業もあります。

 

こういった企業へ就職・転職を希望するのであれば、ビジネス・キャリア検定の資格はアピール材料として活かせる可能性はあるでしょう。学習するメリットはあります。

 

もちろんそれだけで即採用というワケにはいきません。学歴、職歴、過去の実績、新卒であれば面接の結果や学校での成績の方がもっと重要です。

 

ビジネス・キャリア検定の試験勉強を通して、仕事に役立つ知識が体系立てて学べます。就職・転職に活かすというより、自己啓発のために役立つ資格です。

中央職業能力開発協会の実態は天下り団体

 

ビジネス・キャリア検定がかなり公共性の高い民間検定であるのは間違いないのですが、その理由は簡単です。

 

それは、中央職業能力開発協会が天下り団体だからです。役員概要や役員名簿を見ると明らかです。

 

情報元:役員概要 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)

 

今でこそ3人と少数ですが、最大で厚生労働省から9人の天下りを受け入れていたといいますから驚きです。役員の過去の経歴などを時間をかけて調べればもっといるかも知れませんが、実態は分かりません。

 

かつてはこの中央職業能力開発協会に、税金から湯水の如く助成金が注がれたんですが、使わずに内部に溜め込んだため問題になりました。

 

そのため、民主党政権時代には厚労省の事業仕分けの対象になり、国の委託事業としては廃止という結論になり、助成金もカットされています。

 

予算がつかないためか、テキストの改訂などにほとんど手を付けていないようです。法律の改正はいつまで経ってもテキストに反映していません。

 

積極的に受験生を集めるPR活動もしていないようなので、かつてほどの勢いはなく、受験生も年々減り続けています。

 

しかし、ウルトラCの必殺技を使って、「えーい、国家資格にしてしまえ!」とイッキに国の認める技能検定にしてしまう可能性もあります。

 

中央職業能力開発協会とは法律で定められた国の出先機関のような団体ですからね、否定できません。

他の国家資格や民間検定の方がまだマシ

 

例えば、試験分野の1つに「人事・人材開発・労務管理」がありますが、労務管理を本格的に学ぶのであれば、社会保険労務士は必須です。

 

関連資格:社会保険労務士とは

 

難関の国家資格ですから簡単には合格できませんが、「人事・人材開発・労務管理」の1級を目指すよりも実用的で社会的な価値も高いです。

 

「経理・財務管理」の勉強をするのであれば、やはり簿記検定でしょう。簿記検定2級の方が、ビジネス・キャリア検定2級よりも知名度もあって就職・転職には役立つでしょう。

 

関連資格:簿記検定とは

 

さらに、「営業・マーケティング」の分野でも、まだ販売士の方が実際の現場では必要とされています。

 

関連資格:販売師とは

 

その他、中小企業診断士、情報技術系国家資格の方が、よほど取得する意味があるでしょう。

 

関連資格:中小企業診断士とは基本情報技術者とは

ビジネス系の民間資格は持っていても役に立たない

 

就活に備えて何かビジネス系の資格を取得したい、なんて考えている学生も多いようです。

 

ビジネス実務法務検定ビジネス会計検定ビジネスマネジャー検定ビジネス著作権検定ビジネス文書検定ビジネス能力検定(ジョブパス)マーケティング・ビジネス実務検定・・・そして、ビジネス・キャリア検定。

 

ないよりあった方がよいかもしれませんが、その程度です。社会的な評価も低く、ほぼ取得する必要はないです。

 

ビジネス系の民間資格はどれだけ持っていても役に立ちません。主催している方々・真面目に勉強している受験生には申し訳ない言い方ですが、お金と時間の無駄です。

 

目指すのであれば、国家資格です。

 

関連資格:当サイトで掲載している国家資格(技能検定含む)一覧

 

ビジネス・キャリア検定に合格するには

ビジネス・キャリア検定は、前述の通り試験分野が8つに分かれており、それぞれ難易度によってBASIC級、3級〜1級があります。

 

BASIC級(合格率約70%)や3級(40〜50%)程度であれば、試験は4択で難易度も低いため、比較的簡単に合格できます。経験によって違いますが、数日間学習すれば大丈夫です。

 

2級になると5択の試験になり、少し難易度は上がります。合格率は40〜60%ほどで、1〜3か月の学習期間が必要です。

 

1級になると10%台の合格率ですから難しくなります。ただ、受験生がいたりいなかったりで実施していない分野もあったりします。

 

いずれの級も独学でも十分合格できます。社会人であれば、BASIC級や3級よりも2級から挑戦しましょう。

 

試験問題は、4割くらいは過去の問題から出題されます。つまり、40問中22問は過去の問題とほぼ同じです。残りの問題についても、おおよそ過去の問題に非常に似ています。

 

中央職業能力開発協会から発売をされている公式テキストと公式の過去問題集を繰り返して学習すれば合格できます。

ビジネス・キャリア検定 試験情報

試験日

お申込み

前期:10月上旬(3・2・1級)
後期:2月中旬(BASIC・3級・2級)

前期:4月中旬〜7月下旬
後期:10月上旬〜12月中旬

受験資格

どなたでも受験できます。

試験内容

以下の8分野について、それぞれの等級ごとに試験を実施します。
《試験分野》

  1. 人事・人材開発・労務管理
  2. 経理・財務管理
  3. 営業・マーケティング
  4. 生産管理
  5. 企業法務・総務
  6. ロジスティクス
  7. 経営情報システム
  8. 経営戦略

《等級》
BASIC級、3級、2級、1級
【等級区分】
試験の対象者等は、以下のとおりです。

  • BASIC級:学生、就職希望者、内定者、入社して間もない方
  • 3級:実務経験3年程度(係長、リーダー相当職を目指す方)
  • 2級:実務経験5年程度(課長、マネージャー相当職を目指す方)
  • 1級:実務経験10年以上(部門長、ディレクター相当職を目指す方)

※BASIC級は生産管理/ロジスティクスの2分野のみ
※1級は人事・人材開発・労務管理/経理・財務管理/営業・マーケティング/生産管理/ロジスティクス/経営情報システム/経営戦略の7分野
【試験地】全国47都道府県

試験に関する詳しい情報は試験分野・試験区分 : 中央職業能力開発協会(JAVADA)をご覧ください。

ビジネス・キャリア検定 おすすめテキスト・基本書

労務管理3級[第2版] (ビジネス・キャリア検定試験標準テキスト)

中央職業能力開発協会が出版する標準の公式テキストです。

 

実は、公式テキストとはいえ評判が決してよくはありません。この検定のテキストはどの単位もテキストの内容がほとんど改訂されておらず、情報やデータ、法律等が古いままです。試験用の標準テキストであるならば、最新の法令改正に対応すべです。

 

掲載されているグラフや数値も10年以上も前のデータです。内容のポイントも全くまとまっていません。いかにもお役所仕事といった完成度の低さです。

 

3級レベルなら一般的なな内容が出題される比率が高いので、このテキストでも使えないワケではありません。しかし、テキストに記載の内容は全然本試験に出題されません。テキストはこれしかないいにも関らず残念な内容です。

種類 評価
テキスト

ビジネス・キャリア検定 おすすめ問題集

労務管理 2・3級 (ビジネス・キャリア検定試験 過去問題集(解説付き))

不思議なことに公式の問題集が販売されていませんでしたが、2017年になってようやく販売されるようになった標準の過去問題集です。

 

試験主催者でもある中央職業能力開発協会のホームページに過去問と解答はありますが、不親切なことに解説が一切ありません。解説はこの過去問題集で解説を確認する必要があります。

 

多少解説が省かれている部分もありますが、一応は学習の役に立つようです。この過去問題集で学習して、本試験で正解率は6〜7割程度だと思います。

種類 評価
過去問題集

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