食育アドバイザーって取得する意味やメリットはあるの?
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 99% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
指定講座講座 | 5~10万円 | 2か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
自己満足 | 0件 |
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年8月26日に集計
講座受講料 | 38,600円 ※割引制度あり |
受験料 | 5,600円 |
- 金額は2024年4月現在、いずれも税込です。
法律的な根拠のない食育アドバイザーのような民間資格では教育現場で食育指導はできません。
小中学校で食育指導ができる栄養教諭になるには、基本的に教員免許にプラスして栄養士、管理栄養士のような国家資格が必要です。
食育アドバイザーのような短期間で誰でも合格できるような民間資格は学習する内容は基礎的で就職や転職には役立ちません。
食に関する民間資格は世の中にたくさん存在しますが、実は現代版資格商法と呼ばれるモノがほとんどです。
食に関する専門的な仕事に就きたいのであれば、栄養士・管理栄養士・調理師・製菓衛生師などの国家資格を目指しましょう。
食育に関する書籍は書店にも図書館にもたくさん並んでいるので、気に入った本を選んで自分で勉強すれば十分です。
学校現場で食育指導をするには教員免許が必要よ。民間資格じゃ教壇には立てません!短期間で取得できる民間資格にどれくらいの価値があるのかよく考えてみて!
食育アドバイザーとは
指定講座受講が必須の民間資格
食育アドバイザーとは、日本能力開発推進協会(JADP)が認定する民間資格です。
試験の学習を通して、栄養学の正しい基礎知識と健全な食生活を実践する力を持った食育のスペシャリストを目指します。
食育アドバイザーになるには、指定の通信講座(キャリアカレッジジャパン)を受講しなければなりません。
テキストを利用して約3か月の学習が修了後、在宅で受験します。
つまり、食育アドバイザーは独学では取得できません。
役に立つ民間資格なのか?
取得するメリットはほぼ無い
食育アドバイザーの民間資格は、指定講座を受講すれば3か月程度で合格できます。
こういった民間資格で就職や転職が有利になることはありません。履歴書に書いてもスルーです。
栄養学に関する正しい知識を身に付けるには、長い時間をかけた勉強が必要です。
例えば、栄養士は2年以上、管理栄養士は4年以上の年月をかけて専門の教育機関(専門学校・短大・大学)で勉強します。
そこでは基礎になる栄養学、さらには調理学、生化学、生理学、食品学、食品加工学、臨床栄養学、応用栄養学などを勉強します。
その結果ようやく得られる資格です。
そのため、栄養士、管理栄養士などは求人も豊富です。全国の求人情報を検索すると、栄養士で14,000件以上、管理栄養士は6,800件以上の求人が見つかります。
一方、食育アドバイザーはなどは全国どこを探しても求人は見つかりません。ゼロです。
3か月程度の勉強で身に付くのは食に関する基本的な知識にすぎません。
この程度の知識で「アドバイザー」などと称して他人に食育まがいの指導をするのであれば、少し無責任な気もします。
そういった短期間で取得できる程度の民間資格にどういったメリットがあるのか・・・少し考えれば分かるはずです。
食育に関する本当の知識を得て、仕事に活かしたいたいのであれば栄養士や管理栄養士などの国家資格を目指してください。
※求人情報は日本一の規模を誇るインターネットハローワークを利用して、2024年4月9日に調査しました。
教育現場で食育指導はできません
キャリカレのサイトを見ると、食育アドバイザーの資格を取得すれば「保育園や幼稚園、小中学校などの教育現場や医療・食品業界など幅広い分野で生かせます!」と宣伝しています。
しかし、注意してください。これは誇大な勧誘広告です。
法律的な根拠のない食育アドバイザーのような民間資格では教育現場で食育指導(食育教育)などはできません。
小・中学校で食育指導ができる栄養教諭になるには、基本的に教員免許にプラスして栄養士、管理栄養士のような国家資格が必要です。
ちなみに、食生活アドバイザー、食育指導士、上級食育指導士、食育インストラクター、食育総合といった民間資格でも同様に食育指導などはできません。
ご注意ください。
将来性について徹底研究
食に関する民間資格はどれもほとんど意味がない
食生活に関する民間の検定資格はたくさんあります。
例えば、食生活アドバイザー、その他に野菜ソムリエ、フードコーディネーター、食品安全検定などです。
他にも、介護食士、食育インストラクター、アスリートフードマイスター、フードアナリスト、生活習慣病予防プランナー、食生活指導士、食育指導士、予防栄養学アドバイザー、フードスペシャリスト、離乳食・幼児食コーディネーター、食育実践プランナー、食育サポーター等々・・・100くらいは軽く超えるでしょう。
概ね共通して言えるのは、どれもお金を払って講座を受講すれば短期間で合格できるという点です。
そういった民間資格が果たしてどれくらい役に立つのか、就職や転職が有利になるのか、生活で役立つのか・・・少し考えれば分かります。
食生活指導士?食育指導士?ちょっと調べてみましたけど実態がよくわかりません。怪しいナゾの民間資格です。
中でも超怪しい&胡散臭いのが「予防栄養学アドバイザー」です。登録費やら年会費やら検定試験費やら教材代・受講費・受験費やらで、ナント合計398,000円!
え?!約40万円ですよ!単なる民間の検定試験で!(絶句)
こういった民間資格を学習することについて頭から全てを否定するワケではありませんが、高額な教材の販売や、受講料目当ての胡散臭い講座が存在するのも事実です。
ほとんどが「趣味の食に関するお勉強」程度です。表面的な知識は身に付くかもしれませんが仕事には結びつきません。
目指すのなら他の国家資格を!
試験を主催する日本能力開発推進協会(JADP)のホームページを見ると、「技能審査の目的」を以下のように記しています。
正しい食の基礎知識を持つ食育のスペシャリストを育成し、食を通したコミュニケーション能力の程度を審査し、証明することにより、職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的とします。
受験概要|食育アドバイザー資格より引用
食育アドバイザーを目指す目的は、あくまでも正しい食の「基礎知識」の習得だということです。「専門知識」ではありません。
「基礎知識を持つ・・・スペシャリスト」って表現もなんか矛盾していますよね。
何度も繰り返し申し上げますけど・・・進路について考えている若い人たち、将来食に関する仕事に就いて食の専門家を目指したいのであれば、もっと専門的な国家資格を目指してください。
これらの国家資格は、全て栄養あるいは食の「専門知識」の習得が目的です。
栄養教師、家庭科教師の資格(免許)があればさらに良いでしょう。
文部科学省は、学校での食育を進めるために栄養教諭という教員免許を作り、食育を担当する先生を学校に配置しています。
学校などの教育現場で食育指導をするには、栄養士や管理栄養士の資格が必要です。食育アドバイザーのような民間資格では学校現場での食育指導はできません。
食育を本格的に学び仕事としたいのであれば、専門的な国家資格を目指してください。
食育アドバイザーになるには
お金さえ払えば全員合格できる
食育アドバイザーの資格を取得するには、キャリアカレッジジャパン(キャリカレ)の食育アドバイザー講座を受講しなければなりません。
料金は、36,000円(税別一括)で、インターネットで申し込むと1万円割引です。
受講が必須なので、自分で本屋さんでテキストを買って独学での受験はできません。受講期間は3か月です。
その後、改めて受験料5,600円(税込)を支払えば、自宅に試験が送られてきて在宅で受験します。
在宅受験ですから、試験時間もなければカンニング仕放題です。
難易度を意識しなくても誰でも合格できます、というか、不合格になる方が不思議です。
ネット上では「お金を出せば取れる資格」と揶揄されています。
合格すれば表彰状のような認定証とIDカードのようなカッコいい認定証がもらえます。
キャリカレの運営している民間資格は、全てキャリカレが指定する講座を受講しなければなりません。
※食生活アドバイザーはテキストを本屋さんで買ってきて独学で勉強できて、しかも試験会場での実施です。こちらの方が試験としてはまともかもしれません。
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
在宅で随時受けられます。
お申し込み
随時
受験資格
キャリアカレッジジャパンの通信講座受講が必須条件
試験会場
在宅受験
受験料
指定講座受講料:38,600円
受験料:5,600円
試験内容
【学習範囲】
- 食育の基礎知識
- 食品の安全性についての基礎知識
- 食育活動について
- 上記に付帯する基礎知識
受験方法:全カリキュラムを修了後、受験料を支払えば試験問題が自宅に送付されます。
合格基準
得点率70%以上で合格
合格発表
通知:答案受付後、約1ヶ月で送付