種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 87% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | 20~30万円 | 1か月程度 |
- 上記は3級についてです。費用は1級まで取得した場合です。
- 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年2月14日に集計。
試験の級 | 3級、2級、1級 |
取得費用 (一般、税込み) | 3級:合計 33,000円(受験料 12,000円) 2級:合計 26,000円(1次 12,000円、2次 14,000円) 1級:合計 28,000円(1次 12,000円、2次 16,000円) |
対策講座受講料 (任意) | 3~1級: 16,000円 |
認定登録料 (任意、税込) | 3級:21,000円 2級:21,000円 1級:31,000円 |
その他費用 | 入会金:5,000円(1級合格者は必須、他は任意) 年会費:15,000円(入会申込みの人のみ、減額・免除一部あり) |
※金額は2023年3月現在です。
フードコーディネーターとは、食の開発・演出・運営などの様々な知識を身に付けレストランのプロデュースなどを目指す民間資格です。
調理師・製菓衛生師・栄養士養成の専門学校の学生がよく受験しますが、民間資格ですから合格しても就職が有利になるとは言い難いです。やはり国家資格取得が最低条件で、次は学校の成績や授業態度などです。
一般の方が合格しても、そのままフードコーディネーターの仕事に就けるワケじゃありません。
フードコーディネーター資格認定試験とは

食に関する検定試験
フードコーディネーター資格認定試験とは、日本フードコーディネーター協会が試験を実施する民間の検定試験です。
試験の学習を通して、「食の開発」「食の演出」「食の運営」などの「食」に関するさまざまな知識を身に付け、食品の開発やレストランのプロデュース、販促メディアなど、フードビジネスのさまざまな方面での活躍を目指します。
認定試験には、難易度の低い順に3級、2級、1級があり、「食」に関する知識が問われます。
しかし、資格と言っても単なる単なる民間の検定試験です。仮に1級に合格しても独占的な業務はないので仕事にどこまで活かせるかはその人の実力次第でしょう。
主催者サイト:特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会
役に立つ資格なのか?
就職にはほとんど影響しません
フードコーディネーターの試験は、調理師・製菓衛生師・栄養士養成の専門学校の生徒が、就職が少しでも有利になるようにと学校の先生にすすめられて受験します。
しかし、フードコーディネーターは民間の検定試験です。国家資格と違って就職や転職が有利になるとは期待しない方がいいでしょう。合格したからと言って誰もが憧れるような企業に就職が決まるといったこともありません。
例えば、専門学校でも製菓衛生師や調理師なら1年、栄養士であれば最低でも2年間学校へ通って勉強します。
栄養士になるには、2年のうちに調理学・生化学・生理学・食品学・食品加工学・栄養学・臨床栄養学・応用栄養学などを勉強します。
一方、フードコーディネーターなどは1級でも数週間~数か月程度で取得できる民間の検定試験です。
そういった短期間で取得できる民間資格ではやはり就職が有利になるとは考えない方がいいでしょう。
専門学校であっても当然ですけど在学中の成績は重要です。成績上位で授業態度も問題なければ学校の推薦がもらえます。日々の勉強に精を出す方がよほどメリットは大きいはずです。
素人が取得しても意味ない
マレに、食に関する資格など一切持っていない全くの知識ゼロの人でフードコーディネーター検定試験に挑戦する人がいますが、はっきり言って意味ないでしょう。
合格しても就職や転職が有利になったり、食に関する仕事に就けるとは期待しない方がいいでしょう。
試しに全国の求人を探すと、フードコーディネーターに関する求人は10件ほど見つかりました。ただし、概ね管理栄養士や栄養士、あるいは調理師か製菓衛生師の有資格者であることが前提です。
「食」に関する勉強を多少して民間資格を取得したからと言って、実績もない人に食品の開発やレストランのプロデュースを任せるなんてことは現実的にあり得ません。
調理師や製菓衛生師、栄養士あるいは管理栄養士として創意工夫して料理を作って、実際にお客に食べてもらって、さらに喜んでもらった実績が積み上がってはじめてコーディネーターとして認められるワケです。
素人が取得するメリットはありません。
将来性について徹底研究
誰でも自由にフードコーディネーターと名乗れる
実はこの「フードコーディネーター」という呼称、誰でも自由に名乗れます。
こういった民間資格の多くは商標登録がされているので、本来であれば使用許諾を得ないと名刺に印刷したり名乗ったりはできません。
しかし、調べてみると、商標として登録されているのは「日本フードコーディネーター協会」という名称だけでした。
一般的な「慣用名称」と判断されているのでしょう。
自分で名刺に「フードコーディネーター」なんて印刷して、配りまくっちゃいましょう!
食に関する民間資格の多くは役に立たない
食に関する民間資格は、世の中にたくさん存在します。
国家資格としては、栄養士、管理栄養士、調理師、製菓衛生師、食品衛生責任者などが有名です。これらの試験に合格するには時間をかけて専門的な学習をしなければなりません。そのため就職や転職が有利になります。
民間資格はさらに掃いて捨てるほどあります。
食生活アドバイザー、野菜ソムリエ、食育アドバイザー、食品安全検定、フードアナリスト、アスリートフードマイスター、フードスペシャリスト、薬膳マイスター、栄養情報担当者、カフェプランナー、料理検定、菓子検定、薬膳スープインストラクター、チーズ認定講師、食育実践プランナー、離乳食・幼児食コーディネーター・・・
全てが無駄とか、意味がないとまではいいませんが、概ねどれも短期間で取得できるような民間資格ばかりです。
中には、講座受講料さえ支払えば数日の講習で合格できるようなモノもあります。
こういった民間の検定試験がどれくらい役に立つのか・・・就職や転職が有利になるなんてことはないです。
短期間で誰でも合格できる民間資格にどれくらい意味があるのか・・・ちょっと考えればわかるはずです。
多くはお金儲けが目的の資格商法的なやり方です。検定試験には「級」が設けられていて、上位に進む度にお金を請求されます。さらに入会金やら登録料やら更新費用なども請求されます。
多くは時間とお金の無駄です。
合格するには
フードコーディネーター資格の認定試験には、難易度の低い順に3級、2級、1級があります。レベルとしては以下の通りです。
- 3級:「食」に関する幅広い知識を取得することが求められる。
- 2級:専門的な知識と実践的な企画力を取得することが求められる。
- 1級:プロとして活躍するための知識・技術を取得し、仕事の規模や質に応じてチームを組み、各分野のスペシャリストたちに的確な指示や方向性を示し、最善の解決法を見出す能力が求められる。
3級であれば合格率は高く、約90%の人が合格です。難易度は低いです。
試験では、幅広い範囲から問題が出されます。独学でも十分可能ですが、過去問題集は必要です。
各級の受験対策として「対策講座」を実施していますが、参加は任意です。
けれど、試験に出題される内容をなんとなく教えてくれるとかくれないとか・・・日本フードコーディネーター協会も強く参加をすすめるようなので、多くの人はお金を払って参加します。
そりゃ、楽して合格したいですかれねぇ。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
おすすめ問題集
試験情報
試験日
【3級】10月下旬~11月
【2級】1次:6月中旬 2次:8月下旬(認定講座)
【1級】1次:9月(書類提出) 2次:2月(面接)
お申し込み
【3級】6月中旬~7月下旬
【2級】4月中旬~5月
【1級】7月中旬~8月下旬
受験資格
3級は中学卒業以上、2級は3級登録者、1級は2級登録者のみ。
試験会場
- 1級:東京
- 2級:東京、大阪、福岡
- 3級:東京、横浜、大阪、名古屋、福岡
受験料
1級:1次 12,000円、2次 16,000円
2級:試験 12,000円、講座 14,000円
3級:12,000円
試験内容
【試験科目】
- 3級:「デザイン・アート」「経済・経営」「文化」「科学」
- 2級:1次「レストランプロデュース」「商品開発」「食の生産・流通・消費」「ホスピタリティ&ライフサポート」「イベント・メディア」、2次「レストランプロデュース」「食の商品開発」「食のイベント・メディア」から1科目選択
- 1級:1次「レストランプロデュース」「商品開発」「イベント・メディア」より1つ選択し企画書を提出、2次:プレゼンテーションと質疑応答による面接
【試験方法】
- 3級:マークシート方式
- 2級:マークシート方式+記述
- 1級:書類審査+プレゼンテーション・面接
主催者情報
試験に関する詳しい情報は資格認定試験 | 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会をご覧ください。
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