フードコーディネーターは意味ない?メリット少ない検定試験
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | 易しい | 87% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | 20~30万円 | 1か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
自己満足 | 7件 |
- 上記は3級についてです。費用は1級まで取得した場合です。
- 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2023年8月5日に集計。
試験の級 | 3級、2級、1級 |
取得費用 (一般、税込み) | 3級:合計 33,000円(受験料 12,000円) 2級:合計 26,000円(1次 12,000円、2次 14,000円) 1級:合計 28,000円(1次 12,000円、2次 16,000円) |
対策講座受講料 (任意) | 3~1級: 16,000円 |
認定登録料 (任意、税込) | 3級:21,000円 2級:21,000円 1級:31,000円 |
その他費用 | 入会金:5,000円(1級合格者は必須、他は任意) 年会費:15,000円(入会申込みの人のみ、減額・免除一部あり) |
※金額は2024年4月現在です。
フードコーディネーターとは、食の開発・演出・運営などの様々な知識を身に付けレストランのプロデュースなどを目指す民間資格です。
単なる検定試験にすぎません。あまり取得する意味はないです。
調理師・製菓衛生師・栄養士養成の専門学校の学生がよく受験しますが、民間資格ですから合格しても就職が有利になるとは言い難いです。
こういった専門学校の学生にとって就職の際に重要になるのは学校の成績や授業態度などです。
一般の方が合格しても、そのままフードコーディネーターの仕事に就けるワケじゃありません。
難易度は低く誰でも合格できますが取得費用が安くありません。
フードコーディネーター資格認定試験とは
食に関する検定試験
フードコーディネーター資格認定試験とは、日本フードコーディネーター協会が試験を実施する民間資格です。
試験の学習を通して、「食の開発」「食の演出」「食の運営」などの「食」に関するさまざまな知識を身に付け、食品の開発やレストランのプロデュース、販促メディアなど、フードビジネスのさまざまな方面での活躍を目指します。
認定試験には、難易度の低い順に3級、2級、1級があり、「食」に関する知識が問われます。
しかし、資格と言っても所詮民間の検定試験です。
仮に1級に合格しても独占的な業務はないので仕事にどこまで活かせるかはその人の実力次第でしょう。
主催者サイト:特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会
役に立つ民間資格なのか?
就職にはほとんど影響しません
フードコーディネーターの試験は、調理師・製菓衛生師・栄養士養成の専門学校の生徒が、就職が少しでも有利になるようにと学校の先生にすすめられて受験します。
しかし、フードコーディネーターは民間の検定試験です。特別にできる仕事はありません。
国家資格と違って就職や転職が有利になるとは期待しない方がいいでしょう。
合格したからと言って誰もが憧れるような企業に就職が決まるといったこともありません。
専門学校であっても当然ですけど在学中の成績は重要です。成績上位で授業態度も問題なければ学校の推薦がもらえます。
日々の学校での勉強に精を出す方がよほどメリットは大きいはずです。
素人が取得しても意味ない
マレに、食に関する資格など一切持っていない全くの知識ゼロの人でフードコーディネーター検定試験に挑戦する人がいます。
けれど、残念ですがあまり意味ないでしょう。
例えば、栄養士になるには2年以上専門的な授業を受けます。
勉強する内容は調理学・生化学・生理学・食品学・食品加工学・栄養学・臨床栄養学・応用栄養学などです。
一方、フードコーディネーターなどは1級でも数週間~数か月程度で取得できます。
これくらいの期間でどれほど専門的な知識が身に付くのか大いに疑問です。
栄養士・管理栄養士などがプラスアルファの知識としてフードコーディネーターの勉強をするのは良いかもしれません。
しかし、そうでなければ、この民間資格単独で就職や転職が有利になるとか食に関する仕事に就けるとは期待しない方がいいでしょう。
「食」に関する勉強を多少して民間資格を取得したからと言って、実績もない人に食品の開発やレストランのプロデュースを任せるなんてことは現実的にあり得ません。
調理師や製菓衛生師、栄養士あるいは管理栄養士として創意工夫して料理を作って、実際にお客に食べてもらって、さらに喜んでもらった実績が積み上がってはじめてコーディネーターとして認められるワケです。
素人が取得するメリットはありません。
将来性について徹底研究
誰でも自由にフードコーディネーターと名乗れる
実はこの「フードコーディネーター」という呼称、誰でも自由に名乗れます。
こういった民間資格の多くは商標登録がされているので、本来であれば使用許諾を得ないと名刺に印刷したり名乗ったりはできません。
しかし、調べてみると、商標として登録されているのは「日本フードコーディネーター協会」という名称だけでした。
参照:特許情報プラットフォーム
一般的な「慣用名称」と判断されているのでしょう。
自分で名刺に「フードコーディネーター」なんて印刷して、配りまくっちゃいましょう!
食に関する民間資格の多くは役に立たない
食に関する国家資格としては、栄養士、管理栄養士、調理師、製菓衛生師などが有名です。
これらの試験に合格するには時間をかけて専門的な学習をしなければなりません。そのため就職や転職が有利になります。求人数もとても多いです。
民間資格はさらに掃いて捨てるほどあります。
食生活アドバイザー、野菜ソムリエ、食育アドバイザー、食品安全検定、フードアナリスト、アスリートフードマイスター、フードスペシャリスト、薬膳マイスター、栄養情報担当者、カフェプランナー、料理検定、菓子検定、薬膳スープインストラクター、チーズ認定講師、食育実践プランナー、離乳食・幼児食コーディネーター・・・
全てが無駄とか、意味がないとまではいいませんが、概ねどれも短期間で取得できるような検定試験ばかりです。
中には、講座受講料さえ支払えば数日の講習で合格できるようなモノもあります。
こういった短期間でお金さえ払えば誰でも合格できる民間の検定試験がどれくらい役に立つのか・・・少し考えれば分かるはずです。
法律的な根拠のない民間資格の多くは趣味・教養の範囲です。就職や転職が有利になるなんてことはマレです。
中にはお金儲けが目的の資格商法的な検定試験もあるので要注意です。
多くは時間とお金の無駄です。
合格するには
フードコーディネーター資格の認定試験には、難易度の低い順に3級、2級、1級があります。
レベルとしては以下の通りです。
- 3級:「食」に関する幅広い知識を取得することが求められる。
- 2級:専門的な知識と実践的な企画力を取得することが求められる。
- 1級:プロとして活躍するための知識・技術を取得し、仕事の規模や質に応じてチームを組み、各分野のスペシャリストたちに的確な指示や方向性を示し、最善の解決法を見出す能力が求められる。
3級であれば合格率は高く、約90%の人が合格です。難易度は低いです。
試験では、幅広い範囲から問題が出されます。独学でも十分可能ですが、過去問題集は必要です。
各級の受験対策として「対策講座」を実施していますが、参加は任意です。
けれど、試験に出題される内容をなんとなく教えてくれるとかくれないとか・・・日本フードコーディネーター協会も強く参加をすすめるようなので、多くの人はお金を払って参加します。
そりゃ、楽して合格したいですかれねぇ。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
主催者が販売している公式の3級資格認定試験対応テキストです。
内容としては悪くないようです。合格するにはこのテキストと試験対策講座受講が必須となります。
購入する人は少ないようです。
種類 | 評価 |
テキスト |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
【3級】11月初旬~11月中旬
【2級】1次:6月初旬~6月中旬、2次:認定講座8月の特定の期間
【1級】1次:9月末、2次:2月~3月
お申し込み
【3級】9月初旬~10月中旬
【2級】1次:4月中旬~5月中旬、2次:7月初旬~7月中旬
【1級】1次:9月末締め切り
受験資格
3級は中学卒業以上、2級は3級登録者、1級は2級登録者のみ。
試験会場
- 3級:全国のCBTテストセンター
- 2級:1次はCBTテストセンター、2次はオンライン講座(オンデマンド配信)・課題提出
- 1級:1次は企画書審査、2次はプレゼンテーション・面接
受験料
1級:1次 12,000円、2次 16,000円
2級:試験 12,000円、講座 14,000円
3級:12,000円
試験内容
【試験科目】
- 3級:「デザイン・アート」「経済・経営」「文化」「科学」
- 2級:1次「レストランプロデュース」「商品開発」「食の生産・流通・消費」「ホスピタリティ&ライフサポート」「イベント・メディア」、2次「レストランプロデュース」「食の商品開発」「食のイベント・メディア」から1科目選択
- 1級:1次「レストランプロデュース」「商品開発」「イベント・メディア」より1つ選択し企画書を提出、2次:プレゼンテーションと質疑応答による面接
【試験方法】
- 3級:択一式
- 2級:択一式+課題提出
- 1級:企画書審査、プレゼンテーション・面接
主催者情報
試験に関する詳しい情報は資格認定試験|特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会をご覧ください。