特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者が役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

資格の概要

他の国家資格も取得すれば就活の際に有利になる可能性はあるが期待薄。

種類 学習期間 難易度 合格率

国家資格

2日間

易しい

99%

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

スキルアップ

~2万円

講座受講

※労働安全衛生法で定める国家資格です。

最終更新日:2022/04/28

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者とは

化学物質を扱う2人の作業員

化学物質の中でも、特に、がん・皮膚炎・神経障害その他の健康障害を発生させるおそれがある物質を「特定化学物質」といいます。

 

特定化学物質を製造しまたは取り扱う作業を行う事業所、あるいは四アルキル鉛等を取り扱う事業所では、「技能講習」を修了した者の中から特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者を選任しなければなりません。

 

技能講習とは、労働安全衛生法によって規定される「特定化学物質等作業主任者技能講習」です。2日間の講習を受講すれば誰でも取得できます。受講資格などはありません。

 

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者は、作業員の健康障害予防のため、適切な作業方法の決定・換気装置等の点検・防塵マスク等の保護具の使用状況の監視などを行うことにより現場を管理します。

 

参考:特定化学物質障害予防規則の物質ごとの規制早見表(その1)(pdf)

 

※「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習を修了した者は下記に選任できます。

  • 特定化学物質作業主任者
  • 四アルキル鉛等作業主任者

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者という作業主任者はありません。

 

参照:職場のあんぜんサイト:作業主任者[安全衛生キーワード]
参照:作業主任者 選任業務一覧表 | 中央労働災害防止協会

平成18年より統合新設された国家資格

「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」は、労働安全衛生法の改正により、平成18年(2006年)4月1日より統合新設された国家資格です。

 

※平成18年3月31日までに「特定化学物質等作業主任者技能講習」を修了している場合は、石綿作業主任者として選任することができます。

 

※平成18年4月1日以降に「特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者技能講習」を修了しても石綿作業主任者の資格とはみなされません。新たにできた石綿作業主任者技能講習を修了する必要あります。

 

参考:特定化学物質四アルキル鉛等作業主任者技能講習

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者について本音で一言

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者はれっきとした国家資格です。もちろん取得すれば履歴書に書いて堂々とアピールできるメリットがあります。

 

化学系学科の大学生などが就活を控えて取得するケースも多いようです。履歴書に書くだけのために有機溶剤作業主任者、酸素欠乏危険作業主任者などと合わせて取得する大学生もいます。

 

しかし、有資格者が必要になれば、社員に2日間ほどかけて講習へ行かせればそれで済みます。だいたいどこの事業所でも2名以上は有資格者がいます。わざわざ外部から人材を採用するほどもでありません。

 

積極性を評価してくれるかもしれませんが、そこまでです。実際に求人を探してみても、あまり求人は全国でも見つかりません。

 

可能であれば、環境計量士(濃度)やエネルギー管理士(熱専攻分野)などの国家資格の方が評価されます。

 

関連資格:環境計量士とはエネルギー管理士とは

 

とは言え、化学系の学科であれば就職にはやはり在学中の成績も大きく影響します。まずは学業優先です。

 

将来性を徹底研究

鉛作業主任者とは別の資格

 

オッケーサインを出す2人の作業員

 

「鉛」という文字が入って少し似た名称の「鉛作業主任者」という資格がありますが、まったく別物です。

 

関連資格:鉛作業主任者とは

 

四アルキル鉛は毒性が強く、体に吸収されやすいため取り扱いに特に注意が必要なことから別の作業主任者の資格になっています。一般的な金属としての鉛を使用する場合は鉛作業主任者となります。

 

四アルキル鉛と一般的な鉛ととでは、中毒の症状と防護や予防の方法が異なり、職務内容も違います。

 

なお、四アルキル鉛は現在ではほとんど使われていません。

 

特定化学物質及四アルキル鉛等作業主任者技能講習を修了しても、鉛作業主任者としては働けず、鉛作業主任者技能講習は別途受講する必要があります。

合わせて取得すれば役立ちそうな資格は?

 

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者は2日間の講習を受講すれば比較的容易に取得できますが、合わせて持っていればもう少し就職が有利になったり、仕事に活かせる資格があります。

 

例えば、有機溶剤作業主任者などです。

 

有機溶剤作業主任者は、特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者よりも使える業種は多いです。

 

船舶、トンネルなど風通しの悪い場所で、有機溶剤の製造や取扱を行う場合に指揮・監督などを行う国家資格です。塗料販売業、クリーニング業、印刷工場など有機溶剤を使用している業種では必ず有資格者が必要です。

 

こちらも2日間の講習のみで取得できますが、危険物取扱いの知識なども問われます。

 

その際に活かせるのが、少し難易度が高いですが毒劇物取扱主任者、危険物取扱者などです。

 

関連資格:毒物劇物取扱責任者とは危険物取扱者とは

 

2006年4月1日以降は、石綿作業主任者技能講習を別に受講しなければならなくなっています。受講資格は特にありません。

 

業務の幅を広げるには、衛生管理者の資格を取得しておくとよいでしょう。ただし、受験資格があるので誰でも受験できるわけではありません。

 

関連資格:衛生管理者とは

 

合格するには

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者は、労働安全衛生法第14条に規定された国家資格です。

 

全国各地で2日間の日程で開催される「特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者技能講習」を修了し、最終日に行われる修了試験に合格すると取得できます。

 

特に予習など必要ないです。事前知識がなくてもほぼ全員合格できる程度の難易度です。

居眠りせず真面目に聞けばほぼ全員合格できる

居眠りをせずに講習を聞いていれば、学科試験は誰でも合格できる難易度レベルの問題です。問題数は50問で4者択一です。

 

「正しい選択肢を選びなさい」だけではなく「間違ったものを選びなさい」という問い方もあるので要注意です。引っ掛け問題というほどでもないです。

 

修了試験に出そうなところは、講義中に「アンダーライン引いて」とか「重要です」と言って丁寧に教えてくれます。あるいは講師によっては2日めの講義終了10分くらい前に、出題箇所だけに絞って復習をします。

 

講習は2日間あるので、初日は家に帰ってから何度も重要な箇所を確認しましょう。2日も講習の合間に休憩時間があるので、その度に10回くらい反復学習しましょう。

 

仮に、修了試験がダメだったとしても、実施団体によっては再試験が行われます。

 

よほど受講態度が悪かった人、講習の時間に遅刻した人も不合格になる可能性はあります。講習中に居眠りをして不合格になる人がマレにいます。

 

技能講習は取得させるのが目的です。なんとか全員合格させようと講義中に出題される部分を教えてくれます。それで、ほぼ99%の合格率です。

技能講習情報

受講日 お申込み

主催者により異なります。

主催者により異なります。

受講資格

原則として誰でも受講できますが、18歳以上に制限している教習機関もあります。
※就業できるのは18歳以上です。

講習内容

試験地:各都道府県
講習内容:各受講地により若干異なります。
【1日め】

  • 健康障害及びその予防措置に関する知識:4時間
  • 保護具に関する知識:2時間

【2日め】

  • 作業環境の改善方法に関する知識:4時間
  • 関係法令:2時間
  • 修了試験:1時間

合格基準:全講習科目の所定時間を修了し、修了試験において各科目40%以上、かつ総合で60点以上の得点で合格。

試験に関する詳しい情報は各主催者のホームページをご覧ください。



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