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旧サイト名:本当に役立つ資格、全く役立たない資格

食生活アドバイザーって合格すれば役に立つの?

食事を気にする女性

短期間で取得できる程度の民間資格にどれくらいの価値があるのか・・・

種類難易度合格率
民間資格易しい65%
受験資格取得費用勉強時間
誰でも受験可~2万円2週間程度
活かし方全国の求人数おすすめ度
自己満足0件
  • 上記は3級(一般受験者)についてです。
  • 全国の求人数は、ハローワークの情報を基に2024年11月27日に集計。

あくまでも趣味の範囲の「食生活の勉強」です。

こういった短期間で取得できる民間資格では就職や転職が有利になることはありません。

履歴書に書いて「やる気」をPRできますが、期待するほど評価されません。

食に関わる現場で、評価されるとしたら栄養士・管理栄養士・調理師・製菓衛生師のような国家資格です。

数週間程度で取得できる民間資格に一体どれほどの価値があるのかよく考えてみてね。

当サイト内における評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

食生活アドバイザーとは

キッチンでお手上げのポーズをとるエプロン姿の女性

勉強する内容は超基本的な内容

食生活アドバイザーとは、食生活に関するさまざまな知識を問う民間の検定試験です。

試験の学習を通して、食生活に関する知識を健康管理などに活用する方法を学びます。

健康的で安全な食生活をトータルにアドバイスするのが目的です。

食生活アドバイザーには3級と2級の2つのレベルがあります。

特別な受験資格もないため、食に興味のある方であれば誰でも短期間で取得を目指せます。

主催者サイト:食生活アドバイザー|FLAネットワーク協会

役に立つ民間資格なのか?

どれくらい役に立つのか求人数を調査

食生活アドバイザーって就職や転職に役立ちますか?

こういった質問をよくネット上で見かけます。

食生活アドバイザーは短期間で取得できる民間の検定試験です。

合格しても就職や転職は有利にはなりません。

食生活や栄養に関する国家資格には栄養士・管理栄養士があります。試しに、それらと食生活アドバイザーの全国の求人数を比較した結果が以下です。

求人数の比較(2024年12月21日調査)

  • 調理師       :29,487
  • 管理栄養士     :10,343
  • 調理師       :24,035
  • 食生活アドバイザー :0

食生活アドバイザー募集の求人は見つかりませんでした。

こういった民間資格は世間では資格として認められていないということです。

栄養士管理栄養士の資格を取得するには、それぞれ最低でも2年・4年にわたって専門の教育を受けなければなりません。

学習する内容は、調理学・生化学・生理学・食品学・食品加工学・栄養学・臨床栄養学・応用栄養学などです。取得するには長い勉強時間を要します。

一方、食生活アドバイザーなどは数週間程度で取得できます。1週間の勉強で合格する人も珍しくありません。

学習する内容は、料理が上手になる方法や栄養バランスを考えた献立の作り方などです。食そのものや食材についての知識を断片的に学習します。

学生・社会人が、就活や就活・転職に活かすために何か資格を取得したいと考えるのであれば、よく考えてみるといいです。

短期間で取得できる民間の検定試験について、どれくらい評価されるのか・・・少し考えれば分かるはずです。

もちろん勉強することは無駄だとは思いません。けれど、目的をよく考えてください。

食に関する民間資格はよく考えてから

食生活に関する民間の検定資格はたくさんあります。

例えば、食育アドバイザーフードコーディネーター、その他に野菜ソムリエ食品安全検定などです。

他にも、介護食士、食育インストラクター、アスリートフードマイスター、フードアナリスト、生活習慣病予防プランナー、食生活指導士、食育指導士、予防栄養学アドバイザー、フードスペシャリスト、離乳食・幼児食コーディネーター、食育実践プランナー、食育サポーター等々・・・200くらいは軽く超えるでしょう。

概ね共通して言えるのは、通信講座受講が必須で、比較的短期間で合格できるものが多いという点です。

そういった短期間で取得できる民間資格が果たしてどれくらい役に立つのか、就職や転職が有利になるのか、生活で役立つのか・・・

全てが「意味ない」とまでは言いませんが、中には高額な教材の販売や、受講料目当ての講座が存在するのも事実です。

食生活に関する本を読んで勉強すればいい

食生活や栄養に関する本は、書店にも図書館にもたくさん並んでいます。何冊も読み比べて気に入った本を数冊買えばそれで十分です。

YouTubeなどにも良質な動画がいくらでもアップされています。

勉強方法などいくらでもあります。通信講座は私は必要はないと思います。

将来性について徹底研究

パスタを持ってキッチンに立つ女性

民間資格では食育指導などできません!

試験主催者の公式サイトを見ると「活躍のフィールド」の事例としてこんな例が上がっています(2024年12月21日現在)。

栄養・環境・マナーなど、教育の現場で「食育」全般の指導ができます。

参照:Vol.1 活躍のフィールド|食の資格、食生活アドバイザー®|FLAネットワーク協会

ちょっと待ってください!それって誤解を招きかねないですよ。

教育の現場、つまり小中学校などで食育指導ができるときっと勘違いする人もいます。

小・中学校で食育指導ができる栄養教諭になるには、基本的に教員免許にプラスして栄養士、管理栄養士のような国家資格が必要です。

情報元:栄養教諭制度について:文部科学省

つまり、食生活アドバイザーのような民間資格では、小中学校のような教育現場で生徒達を相手に食育指導(食育教育)などできません!

食生活アドバイザー程度の民間資格取得者に講師を依頼する学校や自治体はありません。

民間のフリースクールなら、食育指導ができる可能性はあるでしょうけど・・・

試験主催者のホームページを見ると、活躍できそうな場面をカラフルなデザインで紹介していますけど、どれくらい現実性があるのか・・・

取得を考えている人は、少し冷静になって考えてみるといいですよ。

私は、こういった民間資格合格者が、「アドバイザー」と名乗るのは疑問に感じます。もちろん法令に違反してませんし、どう名乗ろうと自由ですけどね。

※参考までに、食育アドバイザー、食育指導士、上級食育指導士、食育インストラクター、食育総合などでも食育指導はできません。

食生活アドバイザーになるには

笑顔で食事を摂る子供

比較的簡単に合格できる

食生活アドバイザーには3級と2級がありますが、3級は書店などで参考書があるのでこれをよく読んでおけばほぼ合格できます。

試験は3級と2級のみ実施されていて、1級は実施していません。3級2級ともに試験時間は90分です。

出題形式は3級は5肢択一式のマーク方式のみ。2級は6肢択一式のマークシート方式に加えて記述式問題も出題されます。

各級の合格率は以下の通りです。

  • 3級:65%
  • 2級:40%

頻出ポイントや重要事項さえ勉強しておけば比較的短時間で合格できます。

ある程度、食品の知識を持っているのであればそれほど難しくはありません。

通信講座は高いだけなので市販されているテキストを何度も繰り返し学習すればお金もかかりません。

合格講座速習コースを受講すれば合格率アップ

食生活アドバイザーの試験を何度も受験しているんですけど、いつも合格点まであと2〜3点が取れません

こういった受験生(特に女性)が意外といます。

では、どうすれば合格点を取れるのかと言うと・・・

実は、近道のような方法があるんです。

「合格講座速習コース」という名の試験直前対策講座を受講すると合格率が下記のように上がります。

  • 3級:72.3%⇒81.4%
  • 2級:39.2%⇒69.0%

※2023年実施分

合格講座速習コース|食の資格、食生活アドバイザー®|FLAネットワーク®協会

もちろん有料です。3級13,000円(税込)、2級:20,000円(税込)です。

2級でしたら30%近く合格率が上がりますからかなり有利です。

講座当日に「合格講座速習コース模擬問題集」が特典として配布されるようですが、そこにある程度試験に出る内容が書いてあるんでしょうね。

こういった制度が悪いとはいいませんけど、試験の公平性という意味では疑問を感じます。

テキスト・問題集・参考書

おすすめテキスト・問題集

食生活アドバイザーの公式のテキスト&問題集です。とりあえず主催者公式なので受験生のほとんどが利用しています。

とてもわかりやすく書いてある本で、見やすくて勉強するのにとても良いという印象です。

下記で紹介する「一発合格! ここが出る! 食生活アドバイザー検定3級テキスト」と2冊で学習している人が多いようです。

まぁ、試験がそもそも簡単なので、口コミなどもない状況です。

種類評価
テキスト&問題集

人気の問題集&テキストです。説明が詳しいので、理解しながら学習をすすめられます。試験ではほぼここから出題されるので、普通に学習すれば高得点が取れます。

後ろに付いている重要用語の入ってる冊子が重宝します。電車内で勉強するのに役立つでしょう。模擬試験が2回ついています。

種類評価
テキスト&問題集

試験情報

日程・出題内容・合格基準・その他

試験日

年2回:7月の第2日曜日、11月の第4日曜日

お申し込み

4月上旬~5月下旬
9月上旬~10月中旬

受験資格

どなたでも受験できます。

試験会場

札幌、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡

受験料

2級:8,000円
3級:5,500円

併願
2級・3級:13,500円

(各税込)

試験内容

【3級】理論問題:選択問題(マークシート形式)
【2級】理論問題:選択問題(マークシート形式)+筆記問題(記述形式)

  • 栄養と健康(栄養・病気予防・ダイエット・運動・休養など)
  • 食文化と食習慣(行事食・旬・マナー・配膳・調理・献立など)
  • 食品学(生鮮食品・加工食品・食品表示・食品添加物など)
  • 衛生管理(食中毒・食品衛生・予防・食品化学・安全性など)
  • 食マーケット(流通・外食・中食・メニューメイキング・食品販売など)
  • 社会生活(消費経済・生活環境・消費者問題・IT社会・関連法規など)

試験時間:90分

合格基準

約60%の正解で合格

情報情報

試験に関する詳しい情報は受験案内|食の資格、食生活アドバイザー®|FLAネットワーク協会をご覧ください。

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