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メンタル心理カウンセラーが役に立つのかリアルに評価

心配そうに話あう二人の女性

民間の検定試験レベルでは、カウンセラーの仕事には就けません。

種類難易度合格率
民間資格易しい99%
受験資格取得費用勉強時間
指定講座受講5~10万円1週間程度
活かし方全国の求人数評価
自己満足0件
  • 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2023年2月14日に集計。
講座受講料¥38,600円
※割引制度あり
その他費用受験料:5,600円(税込)

※金額は2023年4月現在です。

メンタル心理カウンセラーとは、日本能力開発推進協会(JADP)が主催する民間の検定試験です。試験の勉強を通して心理学の基本やカウンセリングの基礎知識について学習します。

ただし、合格してもカウンセラーの仕事には就けません。応募資格に該当しないためスクールカウンセラーにもなれません。あくまでも心理学に関する趣味の検定試験です。

当サイト内の評価や感想は公正で客観的な判断に基づいていますが、あくまでも運営者個人の意見です。参考にするかしないかはご自身で判断してください。

目次

メンタル心理カウンセラーとは

MENTALの文字

単なる民間の検定試験

メンタル心理カウンセラーとは、日本能力開発推進協会(JADP)が主催する民間資格です。

検定試験の学習を通して、心理学の基本やカウンセリングの基礎知識、心の病気について学びます。

さらに、自分自身のメンタルヘルスケア、コミュニケーションの円滑化や対人メンタルケアなどの知識も学習します。

ただし、メンタルケアの入門的な民間資格です。法律の規定に基づかない単なる検定試験なので合格したところで心理の専門職には就けません。

もちろん就職や転職が有利になることもありません。

参考:心理カウンセラー(メンタル心理カウンセラー)資格講座 | 通信教育講座・資格のキャリカレ

本来「心理学」というのは理解するために長い年月を要する奥の深い専門分野です。臨床心理士や公認心理師になるには6年以上(大学4年+大学院2年)心理学について専門の研究をします。

それをたったの2か月とか6か月程度で取得可能などとは何か無責任な気がします。こういった民間資格でカウンセラーなどと名乗ってカウンセリングを行うのであれば有害な行為につながりかねません。

心理学の入り口程度の勉強、あくまでも趣味の範囲

こういった民間の心理系資格は非常に多く存在します。

ユーキャン、キャリカレ、JADP、諒アーキテクトラーニング・・・といった企業や団体が主催しています。

しかし・・・残念ながら、どれも心理学について表面的な学習しかしません。

お金さえ払えば誰でも短期間で合格できます。概ね自宅受験が主流ですから合格できない方が不思議です。

心理学は人気の分野なので入門書も専門書も多く出ています。心理学について学びたいのであれば、高額な民間資格などいりません。

図書館で借りるか、あるいは本屋さんで購入すれば十分勉強できます。

参考記事:心理学に興味がある人におすすめの入門書を3冊紹介します

役に立つ資格なのか?

残念ながら仕事にはつながらない

民間の検定試験であるメンタル心理カウンセラーの資格を取得したところで就職・転職に役立つことはありません。仕事につながる可能性はほぼゼロです。

日本では、心理カウンセラーや心理職の専門家を募集する場合、公認心理師、臨床心理士あるいは精神科医であることが条件になっている場合がほとんどです。

関連資格:公認心理師とは臨床心理士とは

公認心理師・臨床心理士になるには、大学で4年間と大学院(修士か博士課程)で2年間の計6年以上は心理学について学ばなければなりません。

小・中・高のスクールカウンセラーとして働きたいのであれば、この2つのいずれかを持っていることが条件になっています。

公認心理師は平成29(2017)年にスタートした国家資格です。一方、臨床心理士は民間資格ですが最も知名度が高く、心理学の専門職として社会的にも認められています。

誇大な宣伝文句に騙されないで!

メンタル心理カウンセラーを主催する通信講座の会社では、合格すれば医療関係へ就職が可能、カウンセリング業務に就ける、なんてPRしてますが、鵜呑みにして信じてはいけません。明らかな誇大広告です。

心理職のカウンセラーとして雇ってくれるところなどはまずありません。民間の検定試験であるメンタル心理カウンセラー程度ではスクールカウンセラーに応募すらできません。

参考記事:スクールカウンセラーになるために必要な資格とは?

履歴書に何を書くのかは本人の自由です。しかし、こういった法律上の根拠の無い民間検定試験は履歴書に書かない方が良いと思います。マイナス評価になる可能性すらあります。

将来性について徹底研究

教室で話しあうカウンセラーと女子高生

この民間資格の活かし方

空いた時間に少し頑張ってメンタル心理カウンセラーの資格を取得してもメリットらしいメリットはありません。実用性も低く活かし方なども特にありません。

この資格を取れば友人に自慢くらいはできます。趣味の延長でこの資格を取ることで満足感が得られるなら面白いかもしれません。ただし役立つ機会は少ないでしょう。

子供に手がかからなくなったので何か資格を取りたい、自分のうつ病の闘病を活かしてうつ病を患っている人を救いたい、心の病を患っている人の役に立ちたい、などカウンセラーの資格を目指す理由は様々です。

しかし、カウンセラーの仕事に就きたいのであれば臨床心理士あるいは国家資格の公認心理師の資格が必須です。通信講座の受講料さえ支払えば数か月で取れる民間資格では何もできません。

カウンセリングの専門職として必要なのは専門的な知識と技能、そして現場での臨床経験です。

大学で少しでも心理学を専攻して学んだ人であれば、メンタル心理カウンセラーなどの民間検定など興味さえ示さない程度のものです。

思いつきでカウンセラーの仕事などできません。

怪しい民間資格の巣窟、ほとんどが資格商法

民間の団体が主催する心理カウンセラー系の検定試験は数えきれないほどたくさん存在します。

メンタルケアカウンセラー、メンタルヘルスカウンセラー、ケアストレスカウンセラー、メンタル総合心理カウンセラー、メンタル心理カウンセラー、メンタル心理ヘルスカウンセラー、上級心理カウンセラー、メンタルケア心理士、認定臨床心理療法士、青少年ケアストレスカウンセラー、行動心理士・・・ナニが何だか分からないほどたくさんあります。

参考:こころ検定メンタルヘルスマネジメント検定産業カウンセラー心理学検定

特に、メンタル心理カウンセラーを主催する日本能力開発推進協会(LADP)という団体は数が多く、全部で18種類心理カウンセリングの資格を主催しています(2023年3月現在)。

主催者サイト:日本能力開発推進協会 (JADP)

これらの資格に共通していえるのは、講座受講料さえ支払えば誰でも短期間で合格できる程度の内容だということです。

全て怪しいとは言いませんが、民間団体がお金儲けのために作ったような資格が多いです。講座受講料と受検料の収入が目的だけである場合が多く、取得したとしても役立つものではありません。

中には「6か月でプロのカウンセラーになれる」などとちょっと考えられないような検定試験もあります。

不登校訪問支援カウンセラーなどという民間資格がありますが、これは最短3か月で取得できます。

その程度の学習で得た知識で不登校の子供とその家族に対して指導者まがいの行為をするのであれば、あまりにも無責任な民間資格です。

日本能力開発推進協会が怪しい団体とまでは言いませんが、こういった講座の受講はおすすめできません。

関連情報:現代版資格商法とは

資格は無くとも誰でもカウンセリングの仕事はできる

心理系カウンセラーの通信講座の多くは、下記のようなうたい文句で受講生を募集しています。

  • カウンセラーの仕事は家事や育児の合間でお小遣い稼ぎにぴったり。
  • カウンセラーのお仕事を在宅ワークの副業としてトライ!

それは無理ですって!マジで無理です。誰も相談なんてしませんよ。ボランティアとして無料のカウンセリングであれば別ですけどね。

実は、この手のカウンセラーは誰でも開業できます。無資格でも自宅で開業するのは可能です。法律的にもカウセリングの業務に資格はいりません。

まぁ、なんというか占い師や話し相手と同じと考えればいいです。

もちろん有料でカウンセリングを行っても法律上なんら問題ないです。相談料みたいなものです。

実際に通信講座で取った資格でカウセリングをはじめる人もいます。ホームページで集客を見込んでいるようです。

現実はどうかと言うと、まず有料での仕事はないと考えてください。

合格するには

現在民間の団体によるカウンセラーの通信講座は20以上あります。そのどれもが試験を受けるためには通信講座の受講が条件です。

単純に言うと、お金を払って通信講座を受講して、試験に合格すれば誰にでも資格の認定状みたいなものを発行してくれるワケです。

ほとんどの講座は、試験は自宅で受験可能です。時間無制限でしかもテキストを見ながら解答できるので、内容を理解していなくても誰でもすぐに合格できます。不合格になる方が不思議です。

メンタル心理カウンセラーをはじめ、乱立するカウンセラーに関する資格は単なる民間検定です。法律的な根拠もありません。極論を言えば資格でもなんでもありません。

個人の趣味でカウンセラーの資格を取りたいのであれば、どこか調べて最も良さそうな通信講座を申し込めば、最短2週間程度で取得できます。

お金と時間の無駄です。受講しない方がいいですよ。

まずは無料の資料請求

テキスト・問題集・参考書

おすすめ参考書

この本の著者自身が自らのパニック障害を克服していく様子が詳しく書かれています。

職場・学校などの環境の変化、季節の変わり目、人生の節目、日常生活での不安やストレスの蓄積…など様々な要因で気持ちをうまくコントロールしずらい時におこなうと効果がある実用的な解消方法が収録されています。具体的に17の方法が書かれており、誰でも手軽に実行できます。しかも効果を得られやすいようです。

特にパニック障害とは何かがわかりやすく説明されています。不安症、不安発作などに悩む全ての人におすすめの一冊です。不安な気持ちやストレス、うつ気分など幅広くカバーした本です。メンタルのことで苦しんでいる人が手に取ると、病気と向き合う際にとても勇気もらえる内容です。

筆者自身の体験談は、優しさと温かい思いでいっぱいです。日々不安を感じている全ての人におすすめします。

種類評価
参考書

産業カウンセラーが書いた、カウンセリングの現状とカウンセラーの選び方に関する本です。

カウンセラーといえばかつては臨床心理士でしたが、相談しても病気が悪化するだけ、単純に話しを聞くだけ、なんのアドバイスもなく助けにもならない・・・などなど評判は様々です。

産業カウンセラーとして臨床心理士とは違う現場での視点が参考になります。決して専門家が読む本ではなく一般の人向けに読みやすく書かれています。とはいえ、かなり骨のある入門書です。

カウンセリングを受ける人、カウンセリングをおこなう人、両方に参考になります。カウンセリングが必要な人が身内にいる人もきっと参考になります。

種類評価
参考書

試験情報

試験日

指定講座受講後、随時在宅にて受験。

お申し込み

随時

受験資格

指定の認定教育機関等がおこなう教育訓練を全カリキュラムを修了した者。

試験会場

在宅受験

受験料

5,600円(他に講座受講料が必要です)

試験内容

【履修内容(学習範囲)】

  • カウンセリングに関する基礎知識
  • クライエントに関する基礎知識
  • 心理学に関する基礎知識
  • 精神医学の基礎知識

合格基準

得点率70%以上で合格(ほぼ全員合格)

合格発表

合否結果は答案受付後、約1か月で自宅へ送付されます。

主催者情報

試験に関する詳しい情報はメンタル心理カウンセラー資格 | 日本能力開発推進協会 (JADP)をご覧ください。

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