心理学検定は心理学に興味のある人におすすめの入門試験
種類 | 難易度 | 合格率 |
民間資格 | やや易しい | 27% |
受験資格 | 取得費用 | 勉強時間 |
誰でも受験可 | ~2万円 | 3か月程度 |
活かし方 | 全国の求人数 | おすすめ度 |
入試・学業 | 0件 |
- 合格率等は2級についての内容です。
- 全国の求人数は、ハローワークの求人情報を基に2024年4月8日に集計しました。
学歴・年齢など関係なく誰でも心理学について本格的に学べる検定試験です。
指定講座受講の条件もないため、心理学に興味のある人にはおすすめです。
民間の心理系検定試験は数多く存在しますが、唯一まともと言えるのがこの心理学検定です(もちろん臨床心理士も)。
一部の大学院では入試の際に優遇措置を実施しています。
単位として認定する大学もあるなど公共性の高い一面も有しています。
心理学検定とは
心理学の入門試験
心理学検定とは、一般社団法人日本心理学諸学会連合が試験を実施する民間の検定試験です。
この試験の学習を通して、心理学全般について広く学び、基本的な心理学の知識・能力を身に付けます。
心理学検定がスタートしたのは2008年です。
学歴・年齢など関係なくどなたでも受検できるので年々受験者が増加しています。
心理学に興味があって、将来本格的に学んでみたいと考える中学生や高校生も多く受検します。
主催者サイト:【公式】心理学検定
役に立つ資格なのか?
心理学について本格的に学べる
心理学検定は、学歴・年齢問わず誰でも受検できます。
心理学に興味がある人、将来カウンセラーの仕事に就きたいと考える中高生が、心理学とはどういう学問なのかを理解するには最適な検定試験です。
学習する内容は本格的で、大学卒業レベルの出題もあります。
テキストも市販されているので、高額な通信講座を受講する必要もないです。
将来カウンセラーになりたいと考えている中高生が、心理学とは何かを理解するために勉強するのはよいでしょう。
怪しい検定試験が多いので要注意!
心理学の分野には、民間の検定試験がとても多く存在します。
メンタルヘルスマネジメント検定、メンタル心理カウンセラー、産業カウンセラー、こころ検定、認定心理士、行動心理士、上級心理カウンセラー、メンタルケアカウンセラー、メンタルヘルスカウンセラー、ケアストレスカウンセラー、メンタル総合心理カウンセラー、メンタル心理ヘルスカウンセラー、メンタルケア心理士、認定臨床心理療法士、青少年ケアストレスカウンセラー・・・
さがせばもっと出てきます。
実は、怪しいだけの資格商法的な検定試験も多いので要注意です!
※心理学検定は公共性が高くしっかりとした内容です。決して怪しいなんて言ってません。
もちろん全てが怪しいとか資格商法と言ってるワケじゃないです。中にはまともなモノもあります。
資格商法的な検定試験を見分ける方法は簡単です。
テキストが市販されておらず指定の講座受講が条件で料金は30,000~60,000円、こういった講座は受講しない方がいいです。
概ね学習する内容は表面的で、どれも数週間から数か月程度で合格できます。
しかも・・・自宅で受験であれば誰でも合格できます。不合格になる方が不思議です。
本来、心理学とは長い時間をかけて研究する学問です。それをたった数週間でプロのカウンセラーになれる!などとはふざけています。
合格したところもちろん専門的な知識など身に付きません。もちろん履歴書に書いても完全スルーです。
ユーキャン、キャリカレ、諒アーキテクトラーニング、JADP・・・名前がそこそこ知られているような会社であっても要注意です。
将来性について徹底研究
心理学検定の活用方法
心理学を学ぶ学生にとって、心理学検定取得が大きなメリットになるケースもあります。
例えば、一部の大学院では、心理学検定1級あるいは特1級合格者は入試の際に心理学の専門内容を問う試験の一部が免除されます。
小論文試験が免除されるなどの優遇措置を受けられる大学院もあります。
公認心理師や臨床心理士の受験資格を得るには大学院卒業が前提となっていますから、これは大きなメリットになる可能性があります。
また、心理学検定の資格取得を在学中の目標として心理学検定対策講座等を実施している大学や、心理学検定の資格を大学の所定の単位として認定する大学もあります。
民間の検定試験ですが、公共性の高い一面も有しています。
合格するには
心理学検定は難易度の違いで2級、1級、特1級の3段階に分けられています。
受検する級は違っても出題内容や問題の難易度は同じです。
受検する科目を選択し、その合格数に応じて認定級が決まります。
試験は、心理学の10科目(A領域5、B領域5)について行われ、5年間で全10科目のうち何科目合格できたかという累積で級を認定します(※領域に関しては、下記「心理学検定 試験情報」を参照ください)。
つまり、全10科目のうち何科目合格できたかという累積で級を認定します。
- 【2級】…A領域の2科目を含む合計3科目に合格
- 【1級】…A領域の4科目を含む合計6科目に合格
- 【特1級】…A領域の5科目、B領域の5科目の合計10科目のすべてに合格
1級・2級は、条件を満たした時点で級が認定されます。特1級には全科目に合格後申請が必要です。
受検する科目数は事前に決めて申し込みます。どの科目を選択して問題を解くのかは受検当日に決めます。
特1級は最も難易度が高いです。1年に1度の試験で最大8科目選択可能なので、取得まで最低でも2年かかります。
心理学検定の難易度は、専門的な心理学というレベルではないので、2級であれば1日3~4時間の学習で1~2か月ぐらいで合格できます。本気で勉強すればほぼ合格できます。
学習方法としては、公式テキストと公式問題集を利用するのがおすすめです。
※主催者サイトでは「受験」ではなく全て「受検」の文字を使用しています。
テキスト・問題集・参考書
おすすめテキスト・基本書
心理学検定(特1級・1級・2級)のA領域5科目でよく出題される事項、必ずマスターすべき内容を一問一答形式にした公式のテキスト兼問題集です。
質問が左ページ、解答が右ページにあってとても使いやすいです。解説もよくまとまっているので、効率的に知識を定着できます。
心理学の基礎的な学習は、まずはこの本から入るのが良いでしょう。説明が細かく書かれているので心理学に興味がある中学生・高校生にもおすすめです。
※別に「B領域編」もあるので、購入する際は確認してください。
種類 | 評価 |
問題集 |
おすすめ問題集
心理学検定の公式問題集です。
前年度に本試験で出題された問題から50問、さらに400問(A領域各45問、B領域各35問)を精選し、詳細な解説を掲載しています。
解説が分かりやすく要点が理解できるので、心理学検定の出題傾向をつかむのと、心理学の概略をざっと勉強するのに参考になります。学習教材としてもおすすめです。
種類 | 評価 |
問題集 |
おすすめ参考書
※当サイト運営者も心理学について少し勉強したかったので、この本を図書館で借りて読んでみましたが、とても分かりやすかったです。
心理学の基礎をじっくり学ぶために最適な本です。図解も多く、心理学実験のコラムも豊富なため、心理学に興味のある方にはよい内容です。説明が分かりやすくて、あまり心理学の知識がなくても理解できます。
一つ一つの実験結果など、文字だけではなかなか理解ができないところをイラストと図解で解説しているので、イメージしながら興味深く読めます。
しかも、実験の内容がとても単純明快なので、心理学について全く事前の知識などなくても理解できます。
乳児や動物の行動パターンなどが実験結果としてところどころに出てきますが、解説が詳しく書かれていて興味深い内容になっています。
心理学は人気の分野です。初学者向けの入門書は数多く出版されていますが、その中でも人気の本がこちらになります。
高いお金を払って民間の心理学に関する検定試験を受けなくても、市販の本で十分に学習できます。
種類 | 評価 |
参考書 |
試験情報
日程・出題内容・合格基準・その他
試験日
- 年2回(春季、夏季)
- 春季:2月下旬~3月末
- 夏季:7月下旬~8月末
※試験はCBT(Computer Based Testing)方式によって実施されます。
お申し込み
試験実施日の概ね3日前まで
受験資格
年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できます。
試験会場
全国のCBT会場
受験料
A領域(5科目):7,700円
B領域(5科目):7,700円
A領域+B領域(10科目):12,100円
特1級申請料:3,300円
※割引制度あり。
(各税込、2024年4月8日現在)
試験内容
■出題範囲
心理学の10科目(A領域5、B領域5)について行われ、A領域の5科目、B領域の5科目の10科目すべてに合格すると「特1級」が、A領域の4科目を含む合計6科目に合格すると「心理学検定1級」が、A領域の2科目を含む合計3科目に合格すると「心理学検定2級」が取得できます。
【A領域】
- 原理・研究法・歴史
- 学習・認知・知覚
- 発達・教育
- 社会・感情・性格
- 臨床・障害
【B領域】
- 神経・生理
- 統計・測定・評価
- 産業・組織
- 健康・福祉
- 犯罪・非行
合格基準
約6割の正答率が目安※出題問題の難易度によって基準が変動する可能性があります。
主催者情報
試験に関する詳しい情報は【公式】心理学検定:受検するにはをご覧ください。