ケアマネジャーが役立つ資格なのか役立たない資格なのか紹介します

ケアマネジャー(介護支援専門員)

れっきとした国家資格、介護福祉士が取得すれば給与アップが期待できる。

種類 難易度 合格率 学習期間

国家資格

やや易しい

10〜20%

3か月以上

活かし方 取得費用 受験資格 おすすめ度

スキルアップ

2〜5万円

実務経験必要

※ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護保険法第7条第5項により規定されている資格であること、文部科学省中央教育審議会生涯学習分科会の部類により国家資格と明記されていること、この2点により当サイトでは国家資格と分類しています。

最終更新日:2020/09/09

ケアマネジャー(介護支援専門員)とは

ケアマネジャーとお年寄り

私たち国民は、寝たきりや痴呆等で常時介護を必要とする状態(要介護状態)になったり、家事や身支度等の日常生活に支援を必要とする状態(要支援状態)になった場合、介護保険制度を利用して都道府県から介護保険(適用)サービスを受けることができます。

 

介護保険サービスとは、要介護・要支援状態にある「65歳以上の高齢者」と「40歳から64歳までの特定疾患の患者」が受けられる公的な介護サービスです。

 

例えば、自宅に訪問して買い物や掃除を手伝う訪問介護、移動式浴槽を用いて入浴などを行う訪問入浴介護、福祉用具の貸与、自宅に手すりを付ける住宅改修費支給、介護老人福祉施設入居者生活介護などが介護保険サービスの一例です。

 

ケアマネジャーとは、介護保険法という法律で規定された専門職で、介護保険サービスを利用する際にはなくてはならない存在です。居宅介護支援事業所や介護保険施設に必置とされている職種で、正式には介護支援専門員といいます。略して「ケアマネ」とも呼ばれます。

 

介護保険サービスを利用するには、市区町村へ要介護認定を受けるための申請が必要です。その際に必要となる書類の作成と申請手続きは利用者や家族に代わってケアマネジャーが行います。

 

要介護認定を受けた人が適切な介護サービスを利用するために、ケアマネジャーはケアプラン(介護サービス計画書)を作成し、利用者の心身の状況にあわせて自立した日常生活を営むことができるよう支援をします。

 

利用者本人と実際に介護サービスを提供する事業者、それに自治体を交えた全体の連絡調整やマネジメント業務も重要な仕事です。

 

※ケアマネジャーの表記については、英語表記(care manager)をカタカナで読むと「ケアマネージャー」ですが、表記する際は「ケアマネジャー」が正しいです。一部の大手通信教育の会社も「ケアマネージャー」としていますが、厚生労働省のホームページは全てケアマネジャーの表記になってますからやはりこちらが正解です。

 

関連団体:一般社団法人 日本介護支援専門員協会

れっきとした国家資格、公的資格ではありません

ケアマネジャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の実施と合格者の認証は各都道府県が行うため、一般的にケアマネジャーは国家資格ではなく公的資格だと言われています。

 

しかし、ケアマネジャーとは紛れもないれっきとした国家資格です。

 

理由としては、国会が制定した介護保険法において規定されているからです。単に都道府県が試験の実施と合格者の認証を受託しているにすぎません。

 

さらに、総務省、文部科学省では国家資格の1つとして認めています。

 

参考:資料1 国の資格制度一覧
参考:中央教育審議会生涯学習分科会(第20回)−資料3:資格について−別紙1:国家資格一覧

 

ケアマネジャー(介護支援専門員)は国家資格です。

 

役に立つ資格なのか?役に立たない資格なのか?

ケアマネジャーのレーダーチャート

ケアマネジャーの資格は誰でも受験できるわけではありません。特定の医療に関する国家資格にプラスして介護現場での実務経験も必要です。

 

そのため、学生や社会人が就職・転職を目的として取得する資格とは少し違います。

 

介護福祉士をはじめとして介護の仕事に従事する人がキャリアアップのために取得する資格です。

 

「ケアマネジャーは飽和状態であって供給が需要を上回っている」などともよく言われます。

 

それはおそらく、ケアマネジャーの資格をせっかく取得しても、ケアマネジャーの職に従事しない「潜在ケアマネジャー」が多くいるのが原因でしょう。

 

ケアマネジャーは、取得しても更新研修費用などのお金が必要になるため更新しない人もいます。資格維持費を考えると実際にケアマネジャーとして仕事をしなければ取得するメリットはありません。

 

日本は超高齢化社会に向かって突き進んでいます。介護を受ける人も急速に増えています。

 

そのため、ケアマネジャーはまだまだ将来性がある資格です。需要も多く見込めます。ケアマネジャーが足りている地域もありますが、不足している地域も多いようです。この先仕事がなくなることはないでしょう。

 

高齢化社会を迎え、人材の確保のために優秀なケアマネジャーを積極的に採用している介護施設もあります。経験を積んだ優秀なケアマネジャーであれば転職に資格を活かせます。

 

ケアマネジャーは独立も可能な資格ですが、開業するのは難しいようです。


ケアマネジャーの将来性を徹底研究!

この資格の活かし方

 

ケアマネージャーになるメリットは、給料が今よりも上がる可能性が高いという点です。

 

これは介護福祉士からケアマネージャーになる場合です。介護職と比べると資格手当などが支給されて一般的に待遇は良くなります。現在介護職をされてる人にとっては給料を上げるための一つの手段です。

 

関連資格:介護福祉士とは

 

ただし、必ず無条件で上がるとは言えません。例えば特別養護老人ホームからケアマネジャーに異動になると、夜勤が無くなって手当の分給料が下がるケースもあります。

 

一応補足しておきますと、給料面については仕事量に対して満足していないケアマネジャーが多いのが現状です。

 

ケアマネジャーはデスクワークがメインです。介護・介助の仕事はほとんどしなくなります。介護で腰や手首を痛めた人は、そちらで働ける道を作っておけば、引退した場合にちょうどいい仕事です。

 

主任介護支援専門員(主任ケアマネジャー)になればさらに給与はアップします。一般のケアマネジャーの給与が25万前後くらいだとすると、主任介護支援専門員の給与は30万ほどです。

 

それは、居宅支援事業所によっては主任介護支援専門員がいれば加算対象になる場合があるからです。

 

主任介護支援専門員とは、平成18年度に新設された職種です。ケアマネジャーとしての実務経験が5年以上で、専門員研修を修了すればその資格を取得できます。

 

主任介護支援専門員はケアマネジャーのまとめ役的な存在で、新人ケアマネージャーの指導・育成なども行います。

 

ケアマネジャーは、将来の選択肢も増えるという点でもメリットのある資格です。

仕事に行き詰まって辞める人も多い

 

ケアマネジャーは、介護関連の資格の中では「最高峰」の位置付けです。そのため介護職に就いている人の多くが目指します。

 

しかし、ケアマネジャーという仕事には向き不向きがあります。

 

ケアプランの作成や相談・支援が仕事とはいえあくまでも仕事の対象は人間です。お年寄りや家族と相談しながらケアプランを作成するには当然ですけど人とのコミュニケーションが充分に取れる人、協調性があって良好な人間関係を保てる人、相手のきもちになって接することができる人でなければなりません。責任が重い仕事です。

 

ケアマネジャーに合格するメリット、デメリットを考えるよりも先にケアマネジャーとして続けられるかを考えることも大事です。

 

ケアマネジャーがデスクワークがメインとはいえ、営業のように外勤も増えまし電話もたくさん利用します。同時に複数人を相手に仕事を進行するので頭も神経も使います。シングルタスクではなく広く見渡す「マルチタスク」がこなせないとすぐに仕事が行き詰まります。

 

人に読んでもらえるようなケアプランが作成ができるかどうかなどはケアマネジャーの業務のほんの一部分なんです。

 

勉強して試験に合格してケアマネジャーになったものの、仕事につまづいて退職する人も少なくないです。

ケアマネジャーは合格後もお金がかかる!

 

ケアマネジャーの試験に合格したら、その後「介護支援専門員実務研修」を修了しなければ実際の業務に就けません。

 

介護支援専門員実務研修は各都道府県が指定した研修機関で年に数回実施されます。

 

内容としては、ケアプランの作成、現場の見学実習、要介護認定などに関する専門知識の習得などが目的で、15日間の講習+3日間の実務(87時間以上の研修)となっています。

 

もちろん全日数出席しなければなりません。

 

受講費用、スケジュールや実施回数は都道府県によって違います。

 

費用は20,000円〜75,000円と差がありますが概ね5万円前後の地域が多いようです。テキスト代が別途必要な地域もあります。

 

介護支援専門員実務研修を修了後、都道府県の登録を受けると介護支援専門員証が交付されますが、その有効期間は5年です。

 

そして、5年おきに有料の更新研修を受講しなければなりません。

 

せっかく合格して有資格者になっても、またお金を取られるし、手続きが複雑で研修の日程が合わないなどの理由から更新手続きをしない人も多くいます。

 

福祉の世界って意外とお金がかかるモノなんです。

介護・福祉の業界でおすすめの資格とは?

 

介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士は福祉系三大国家資格と呼ばれています。これにケアマネジャーを含めた4資格の中で、どれが需要があっておすすめか・・・

 

もちろん全ての資格において受験資格の要件も違っているので一概に比較はできません。学歴の条件なども違います。その上で一般的に言われている内容をまとめてみました。

 

まず、一番求人数つまり需要があるのは介護福祉士です。

 

下記はハローワークインターネットサービスで検索した各資格ごとの全国の求人数です。参考に看護師の求人数も入れてます。
求人データ
※2020年8月26日に調査。

 

圧倒的に介護福祉士の求人が多いのが分かります。上記は介護福祉士の有資格者のみの求人数ですから、無資格者も含めた求人数はさらに増えるでしょう。

 

しかし、これだけでは介護福祉士が最もおすすめの資格だとは言えません。求人数が多いのは慢性的な人手不足だからです。

 

無資格でも介護の職には就けますから、そもそも資格が役立つとは言い難いです。 一番需要があるけれど、あっても無くてもよい資格が介護福祉士です。

 

では、何がおすすめの資格なのでしょうか?

 

例えば、これから大学へ進学する予定がある、あるいは既に大学を卒業しているのであればおすすめは社会福祉士です。社会福祉士は実務経験だけでは取得できず大学に行く必要があるからです。

 

関連資格:社会福祉士とは

 

社会福祉士の相談援助業務は多岐にわたります。児童や障害者、ひとり親家庭や更生保護といった介護保険以外の仕事にも就職は可能です。最近では司法分野でも活躍の場が広がっています。

 

一方、現在介護施設等で仕事をしている人であれば、5年の実務経験+医療系国家資格で受験資格を得られるので、介護福祉士を取得してからケアマネジャーを目指すのがおすすめです。

 

ケアマネジャーは福祉分野の老人介護分野でしか働けませんが、介護利用者が増え続けている現在においては就職が有利になる資格です。

 

精神保健福祉士は、就職先がほぼ精神科病院に限られるので、残念ながら求人が潤沢にあるとは言えません。

 

関連資格:精神保健福祉士とは

 

社会福祉士と精神保健福祉士は試験の半分が共通科目です。精神保健福祉士を取得したいのであれば先に社会福祉士を取得するのが良いでしょう。

 

結論を申し上げますと、引く手あまたで需要があるのは介護福祉士ですが、可能であればオールマイティな活躍ができる社会福祉士がおすすめです。

 

合格への第一歩、まずは無料の資料請求から

ケアマネジャーになるには

ケアマネジャーは誰でも受験できるわけではないのでご注意ください。全く知識ゼロからユーキャンなどの通信講座を利用して独学で受験できません。

 

ケアマネジャー試験を受験するには、「規定の国家資格」を有する人、あるいは「相談援助業務」に従事する人で、一定期間以上業務に従事している(実務経験)ことが条件となります。いずれの場合も5年以上の実務経験(かつ900日以上)が必要です。

 

規定の国家資格は以下の20種です。

医師、歯科医師、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、管理栄養士(栄養士を含む)、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、歯科衛生士、言語聴覚士、義肢装具士、あんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師

上記国家資格を有していなくても、一定の条件の下で相談援助業務に従事していれば受験は可能です。例えば下記の業務です。

  • 介護老人保健施設における支援相談員
  • 計画相談支援、障害児相談支援における相談支援専門員
  • 生活困窮者自立相談支援事業などにおける主任相談支援員など

※受験資格として認められるかどうかは、各都道府県の担当部署に確認してください。
参照:[介護支援専門員]:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

試験は年々難化傾向、受験者数は減少

ケアマネジャーは、平成9年に介護保険制度がスタートするにあたってつくられた比較的新しい資格です。

 

スタート当初はケアマネジャーの合格者確保のため、第1回・第2回試験の合格率は40%以上と比較的難易度は低く簡単に取得することができました。

 

しかし、その後徐々に合格率は低下し、近年はおおむね15%から20%程度で推移しています。

 

また、受験者数は2018年度の試験から極端に落ち込み、2017年度と比べて半数以下の49,312人となっています。合格率も下がって10.1%と過去最低を記録しました。

 

これは受験資格が変更されてハードルが高くなってしまったことと、試験自体も難しくなって、「落とすための試験」になったのが原因と考えられています。

 

年々増えるケアマネジャーの需要に対し合格者は減っているのが現状です。

ケアマネジャー 試験情報

試験日

お申込み

10月中旬

各都道府県により異なります。

受験資格

所定の実務経験期間及び資格所持が条件です。

試験内容

受験地:各都道府県の指定した場所。
受験料:都道府県ごとに異なります(例:東京都12,800円)
試験内容:5肢複択方式120分
【介護支援分野】25問

  • 介護保険制度の基礎知識
  • 要介護認定などの基礎知識
  • 居宅・施設サービス計画の基礎知識など

【保健医療福祉サービス分野】35問

  • 保健医療サービスの基礎など(基礎)15問
  • 保健医療サービスの基礎など(総合)5問
  • 福祉サービスの基礎等15問

合格基準:
介護支援分野、保健医療福祉サービス分野ごとに正答率70%を基準とし、問題の難易度で補正されます。

試験に関する詳しい情報は、各都道府県の実施案内のホームページ([介護支援専門員]:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)をご覧ください。

ケアマネジャー おすすめテキスト・基本書

ケアマネジャー試験ワークブック2020

ケアマネジャー試験の出題範囲を一冊にまとめたワークブック(テキスト兼参考書)です。利用者も多く、受験生から高い評価を得ています。

 

分厚い本ですが、テキストの要点がかなり上手くまとめられており、とても読みやすいです。

 

このワークブック1冊だけでも合格できますが、細かい箇所は別途テキストが必要です。あとは過去3年分の問題集があれば合格できます。

 

合格者が特におすすめする一冊です。

種類 評価
テキスト&参考書
福祉教科書 ケアマネジャー 完全合格テキスト 2020年版

過去5年分の過去問題を研究して、最新の出題傾向をふまえて解説したテキストです。

 

ケアマネジャーの試験範囲は膨大ですが、イラストや図解を多く使って分かりやすくまとめています。

 

分厚い本で情報量はかなり多めです。この分厚いテキストを難なく覚えら合格できますが、ちょっと量が多すぎて普通の人にはあまりおすすめできない気がします。

種類 評価
テキスト

ケアマネジャー おすすめ問題集

みんなが欲しかった! ケアマネの過去問題集 2020年 (みんなが欲しかった! シリーズ)

最新の本試験問題全問と、厳選した良問を収載した過去問題集です。赤シート付きで穴埋め問題集としても活用できます。

 

そのまま単純に過去問を収録しているのではなく、法改正等により出題範囲に該当しなくなった問題は除いてあります。法改正にもしっかりと対応しているので安心して学習できます。

 

解説も丁寧で、テキストとしても利用できます。おすすめの過去問題集です。

種類 評価
過去問題集
2020年版 ユーキャンのケアマネジャー 2020徹底予想模試【模試3回+テーマ別180問】 (ユーキャンの資格試験シリーズ)

3回分の予想模擬問題と、「テーマ別要点チェック問題」180問で学習の総仕上げができる問題集です。

 

予想問題は過去問より若干難しいですが、良問が揃っており実力アップに役立ちます。解説がとても丁寧で、正誤関係なく全ての肢に詳細解説と暗記キーワードの朱字表記がしてあります。

 

繰り返し利用すれば合格に近づきます。

種類 評価
予想問題集

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